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【社員紹介】マーケティング部/奥田

こんにちは、名古屋グランパス採用担当の松浦です。 
 
今回は「グランパスで働く先輩社員」をテーマに、マーケティング部で活躍している奥田さんにインタビューしました。
 
【名古屋グランパス マーケティング部/奥田 一惠さん (38歳) 】
 
     奥田さん、本日はよろしくお願いいたします。はじめに、これまでのキャリアを教えていただけますか。
 
(奥田)私は大学を卒業したあと、新卒で着物の販売会社に入社しました。そのあと、プーマの販売店で接客を経験し、FCマルヤス岡崎(JFL)でサッカー業界の経験を積んで、2018年に名古屋グランパスに入社しました。
 
     奥田さんはサッカー業界でも、一般企業でもご経験を積まれていたのですね。スポーツ業界で働きたいと思ったきっかけはなんだったのでしょうか。
 
(奥田)私の弟が子どもの頃からサッカーをやっていたので、サッカーは昔からとても身近に感じていました。私が高校生の時に日韓ワールドカップが開催されて、高校の授業後にみんなで集まって日本戦を観るイベントを高校の先生が企画してくれて、みんなで盛り上がって日本を応援したことがサッカーにハマるきっかけでした。当時は柏レイソルに好きな選手がいて、そのうちの1名が玉田圭司選手でした。高校生の時から、将来はスポーツに関わる仕事をしたいと思っていたので、大学では体育学部に進学して、スポーツビジネスについていろいろと学びました。

(大好きな玉田圭司さんとの写真は宝物です)

 
     大学でスポーツビジネスを学ばれていたのですね。奥田さんはどんな大学生活を過ごされていたのでしょうか。
 
(奥田)入学して3年間は大学のサッカー部のマネージャーをしていました。その時にサッカー関係者と関わる機会が多かったので、そのご縁があって大学4年生の時に現在Fリーグで活動されているフットサルチームの名古屋オーシャンズでインターンシップを経験させていただきました。名古屋オーシャンズでのインターンシップはスポーツビジネスの現場を知ることが出来た貴重な経験でした。
 
     名古屋オーシャンズでインターンシップされていたのですね!大学時代にスポーツビジネスの現場で過ごした経験は、奥田さんが就職活動をするときの様々な判断材料になったと思いますが、新卒では着物の販売会社に就職されたとのこと。なぜスポーツビジネスの業界ではなかったのでしょうか。
 
(奥田)スポーツビジネスの仕事は非常に魅力的だったのですが、当時はスポーツビジネス業界の仕事は今と比べてかなり閉ざされた業界だったので、新卒のタイミングで就職することは難しかったです。なので、まずはスポーツビジネス以外の仕事に就いて社会人経験を積もうと思い、着物の販売会社に就職しました。着物の販売会社での業務は、店舗にご来店いただいた方への接客や、顧客データベースを基に電話をして、リピーターになってもらえるように営業する日々でしたね。着物を通じてお客様の喜ぶ姿をみることにやりがいを感じていましたが、やっぱりスポーツビジネスに関わりたい気持ちはどうしても消えなくて、またどうしても諦められなかったです。なので、着物の販売会社で1年働いた後、プーマの販売店に転職して接客を4年間していました。スポーツの現場で働きたいという気持ちは社会人になってからもずっと持っていたので、本業とは別で、愛知県サッカー協会のボランティアはずっとやっていました。閉ざされたスポーツビジネスの仕事に就くためには人とのご縁が大切ですし、現場を経験することで、なんとかチャンスを掴みたかったです。当時は関東とか関西とかのセミナーに自費で参加していました。それくらい、どうしてもスポーツビジネスの仕事に就きたいという気持ちが大きかったです。
 
     かなり熱い想いがあってアグレッシブに行動されていらっしゃったのですね。奥田さんはその後、FCマルヤス岡崎に転職することになりますが、チャンスはどのように掴まれたのでしょうか。
 
(奥田)大学時代にサッカー部のマネージャーをしていた時にご縁があった方がマルヤスの執行役員の方で、「来年からFCマルヤス岡崎がJFLにあがるから、奥田さんやってみないか」をお声がけいただいたのがきっかけです。グランパスは50名ほどの社員で業務を行っていますが、マルヤスでは半年くらい1人でやっていた時期もありました。1人で試合の運営をはじめ、チケットやグッズの販売、イベント企画・立案、後援会の営業、遠征の手配や、グラウンドでポカリを作ったりしていました。時間が一日24時間では足りてなかったですね(笑)半年後にもう1人入社してくれたので、2人で分業して、一緒に頑張ることが出来ました。当時は本当に大変でしたけど、振り返ってみれば、非常に幸せな4年間だったと思います。一緒に仕事していた相方は、現在は他のJ1クラブの広報担当をやっていますよ。

(JFL開催の試合会場にて)

     奥田さんも相方も、当時の経験を活かしてJ1でご活躍されているのですね。そのあと、グランパスに転職したきっかけはなんだったのでしょうか。 

(奥田さん)私がマルヤスに入社したのがJFLに昇格した初年度だったので、クラブとしての土台作りが私のミッションでした。4年間がむしゃらに頑張って、チームも軌道に乗ってきて、クラブとしての土台もある程度固めることが出来たと思っています。4年間全力で走ってきて、ふと「マルヤスでの自分の役割はここまでかな」と思いました。また、プライベートでは結婚の予定があったので、働く環境を変えたいと思って転職エージェントに登録しました。スポーツ業界では走り切った、やりきったと思っていたので、スポーツ業界以外で転職活動をして、内定をいくつか貰っていたのですが、エージェントの人に「名古屋グランパスの求人あるよ」と言われて。正直、最初はあまり乗り気ではありませんでしたが、面接を重ねて、社員の方と話をしていく中で、グランパスの理念や目指すビジョン、取り組みに非常に惹かれて、最終面接受ける時には「グランパスに入りたい!」とかなり前向きに考えていました。面接をしていたのが2017年で、グランパスがJ2で戦っているシーズンでしたが、J2でも堅実に入場者数を増やし、前向きで新しい取り組みを行っているグランパスを間近に感じて、もう一度スポーツ業界で頑張りたい、成長したいと思いました。ありがたいことにご縁があって、2018年に名古屋グランパスに入社しました。

      いままでの想いやご経験があったから、スポーツ業界からはやっぱり離れられなかったということですね。奥田さんはグランパスに入社されてからどんな業務をされているのでしょうか。 

(奥田)最初は広報グループに配属していただきました。入社した時期がインサイドグランパスの立ち上げのタイミングだったので、インサイドグランパスの企画や運用、監督や選手の取材対応、掲載する紙面の確認・編集、SNSでの発信なども対応していました。SNSで選手の情報を発信することによって、グランパスファミリーの方々が喜んでくれている反応がとてもやりがいになっていましたね。広報では1年間、忙しくも充実した経験をさせていただきました。メンバーにも恵まれていましたし、やりがいも多くて楽しかったです。

      広報で充実した日々を送られていたのですね。その後、マーケティング部に異動されたとのことですが、どんな業務をされているのでしょうか。 

(奥田)最初の3年間はファンクラブの運営を担当していました。ファンクラブの特典やサービスの商品設計、会員向けのイベント企画などを行っていましたが、特にグランパスファミリーのみなさまが喜ぶ姿や笑顔を間近で実感できることが特に嬉しかったです。あと、マーケティング部は特に数値目標が明確になっているので、その目標達成に向けて様々な施策を検討して、実行、改善していくプロセスは私にとって非常にやりがいを感じていました。みなさんにグランパスをもっと好きになってもらうために、充実したファンクラブのコンテンツ提供を企画して、その繰り返しが年度継続率や新規入会人数などの数値として結果が出るのはマーケティング部の面白いポイントだと思います。もちろん、壁にぶち当たることもありました。お客さまのポジティブな反応にやりがいを感じつつ、ネガティブな反応をいただくことも多少はあったので、最初の頃は落ち込むことも少しはありました。ですが、上長やチームメンバーが一緒に前を向いてくれていたし、自分自身も徐々に経験を積むことによってマインドも変化していたので、自分も前を向いて仕事を続けられましたね。良い意味でメンタルが強くなった、そんな3年間でした。 

(なんでも相談できる仲間がたくさんいます)

     信頼できる仲間が一緒に前を向いていてくれたから乗り越えられた、ということですね。3年間ファンクラブを担当した後、奥田さんは産休・育休をご経験されていますが、その後はどのような業務を担当されているのでしょうか。 

(奥田)ファンクラブ運営を3年間担当した後、産休・育休を経て、いまはマーケティング部の法人・団体に向けたチケット販売を担当しています。法人・団体に向けたチケット販売は、私が担当する前はマーケティング部ではなく営業部が担当していた領域でした。グランパスに協賛いただいているパートナー企業さま向けに、営業部の各担当者がそれぞれ団体チケット販売も担当していたのですが、その業務を一部分業して、マーケティング部の私が担当することになりました。販売先の企業や団体を新規開拓するために営業グループやホームタウングループの社員に同行して企業訪問させていただくのですが、様々な方と関わっていろんな話が出来ることは非常に勉強になります。仕事の進め方や効果的なアプローチ方法など、同行する社員からも、相手の方からも学ぶことはたくさんありますね。相手の方も前向きに話を聞いてくれて、団体チケットをどのように有効活用していくかを一緒に企画して、その結果、実際にスタジアムにご来場いただけることに繋がるのが数値として実感できるところにやりがいに感じます。法人・団体チケット担当になって一番大変だったのは、チケットのシステムの仕組みを一から覚えることでしたね。マーケティング部のメンバーは前職がJクラブやチケットシステム会社の方が多く、チケットシステムやデータベースシステムなどの知識がとても豊富で、システム関連の知識がなかった私にとっては理解するまでが本当に大変でした。でも、メンバーが非常にわかりやすく教えてくれたおかげで、早めにキャッチアップ出来たことには感謝しています。 

     周りの方と良い関係性を築きながら、ご自身の業務にやりがいを感じて日々過ごしていらっしゃるのですね。奥田さんは現在お子さんを育てながら短時間勤務で業務されていらっしゃいますが、産休・育休から復帰されて、以前となにかマインドが変わりましたでしょうか。 

(奥田)6時間の短時間勤務を約2年間行っていますが、仕事の時間の制約がどうしてもあるので、何を優先すべきか、ということを常に考えるようになりましたね。子どもが生まれる前に担当していたファンクラブ運営や広報グループの時は、良い意味でも悪い意味でも、仕事に対して好きなだけ時間をかけることが出来ました。でも今は限られた時間の中でいかに効率的に最大のパフォーマンスを発揮することを意識しています。私の上長は日頃から「3つの合理性を意識すること」をメンバーに伝えているので、私もその3つの合理性を日々意識して業務を行うようになりました。 

     3つの合理性、教えていただけますでしょうか。 

(奥田)「趣旨合理性」「運用合理性」「経済合理性」の3つです。この3つの合理性を念頭に入れて、仕事の優先順位を決めています。何が必要で何を優先すべきか、合理性に基づいて判断するようにしています。

      限られた時間を最大活用するための奥田さんの軸が3つの合理性なんですね。奥田さんはグランパス入社前にも様々なご経験をされていますが、グランパスに転職して変わったこと、学んだことを教えていただけますか。 

(奥田)働くことに対しての姿勢、だと思います。グランパスの社員のみなさんは、仕事に対して熱意があって、誠意があって、とても真摯に向き合っている方が非常に多いです。仕事が流れ作業ではなく、「この企画はこうしていきたい」と強い意思を持って仕事をしているので、そんな素敵な方々が周りにいる環境で仕事が出来ているのはとても幸せなことだと感じています。良い意味でお互いを高め合えますし、自分自身のモチベーションにも繋がっています。

      これまでのお話伺っていると、素敵な方のまわりには素敵な方々がやはり集まるのだろうなと感じました。奥田さんは、これから新しくグランパスの仲間に加わる方に対して、どんな人であって欲しいですか。 

(奥田)前向きな提案ができる人です。グランパスには「これ、出来ないよね」というネガティブなことをいう人っていないんですよ。一見、実現が難しそうな案件でも「こうしたら出来るんじゃない?」というワードで前向きな回答が返ってくるのはグランパスで働くことの大きな魅力だと思っているので、私自身も前向きな人であり続けたいです。 

     ありがとうございます。次はプライベートについて伺わせてください。お子さんがいらっしゃって忙しい日々だと思いますが、休日はどのように過ごしていらっしゃいますか。 

(奥田)3歳の子どもがいるので、週に一度は家族でお出かけします。最近だと動物園、刈谷市交通児童遊園、大須とかいろいろ行きました。特に面白かったのが絵本フェスかな。作家さんが来場して、購入した絵本に子どもの名前とサインを入れてくれるんです!趣味は絵本収集って言うくらい絵本はたくさん集めているので、私にとっても子どもにとってもすごく楽しいイベントでした。絵本の世界に触れることが好きなので、絵本に出てくるクッキーの型とかで実際にクッキーを作ったりしますよ。こぐまちゃんのクッキーとか、パンどろぼうの絵本に出てくるパンを作ったり。時間があれば子どもと本屋さんに行って絵本を探しにいきます! 

(子どもと一緒につくったクッキー)

     素敵なクッキーですね!奥田さん、本日はお話きかせていただいてありがとうございました!