文系大学院生のアーニャbot

文系大学院生(博士後期課程在学中)

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最近の記事

ミニ論文を書いてみよう

 こんにちは、あるいは、こんばんは。  文系大学院生のアーニャます。  今回は、私が学部生におすすめする「ミニ論文」についてお話してみたいと思います。  これは、学部生の早い段階で「大学院への進学」や「研究やってみたい」と思い始めた学部生や場合によっては高校生の方々に、試してみてほしいものです。  個人的に思うのは、本を読んだり論文を読む「勉強」だけではなくて、一次資料や歴史史料、データを読み込むことや、さらにそれらをまとめて文章化してゆく「研究の流れ」を、早いうちに体験し

    • 「集中できる」環境探し

       こんにちは、あるいは、こんばんは。  文系大学院のアーニャます。  今回は、大学院生生活のはじめにやっておきたいことのうち、「自分の勉強場所を探そう」という話をしてみたいと思います。  これは学部生として入学したばかりの、大学一年生にとっても大事なことかもしれません。  今回は私自身の体験談が長くなりそうなので、後半「個人的な経験談」は読み流してください。  きっかけは、このツイート  「自分が集中できる場所」を探すこと。  今振り返ってみると、それにたどり着いてから

      • 「締め切りに追われる」という感覚

         こんにちは、あるいは、こんばんは。  文系大学院生のアーニャです。  同時並行でいろいろ記事を書いているのですが、どれもまとまらず。ということで、今日はちょっとした記事を書いておきます。  さあて、今週のスパイファミリーは~ ・原稿を依頼される ・原稿を書くって意外と大変 ・締め切りに追われる の3本です。 ・原稿を依頼される  大学院生になったり、ちょっとした専門家になると、ごくたまに原稿を依頼されたり、講演を依頼されたりすることがあります。  私の場合は、知

        • 今年も終わり(雑感)

           こんにちは、あるいは、こんばんは。  文系大学院生のアーニャます。  2023年ももうすぐ終わろうとしています。  「アーニャbot」開始が昨年2022年6月でしたから、約1年半もの間つぶやき続けてきたことになります。  もともと飽きっぽい性格の私が、これほど長く何かを続けられるとは思いませんでした。研究や学生生活に並ぶような、「長続きしているもの」かもしれません。    「Twitter上に流れてくる大学院生情報は理系ばかり。文系だって…!」の思いからスタートしたこの「

        ミニ論文を書いてみよう

          歴史資料の研究ってお金がかかるー歴史資料をどのように手元におくかー

           こんにちは。  文系大学院生のアーニャです。  今回は、題名の通り、歴史資料を集めて研究をしようとすると結構お金がかかるというお話をします。 私の卒業論文執筆の際には、こうした資料収集をよくしたので、そのエピソードの派生版みたいな位置づけで読んでいただくと面白いかもしれません。 1、歴史資料をどのように研究するか 2、資料の管理は厳重 3、歴史資料の集め方 4、資料収集はお金がかかる 今回は、この4点です。 1、歴史資料をどのように研究するか  ここでいう歴史資

          歴史資料の研究ってお金がかかるー歴史資料をどのように手元におくかー

          「大学院で学歴ロンダリング?」

           こんにちは。  今回は、大学院進学とはちょっと異なるお話をさせてください。  先日、私の質問箱にこのようなご質問が届きました。  「無名大学から、東京大学大学院(文系)に進学すると、就職には有利なのか」というご質問でした。  このご質問は、学部生さんなのか、もしくは一般の方なのかわかりませんが、ある意味「学歴ロンダリング」を念頭においたご質問なのではないかと思います。  「学歴ロンダリング」と一般に言葉が広まっているように、ネット上で検索すれば、就活サイトなどでこれら

          「大学院で学歴ロンダリング?」

          「アイドル」のお手伝いをすることとなったお話ーそこで感じた疑問ー

          今回も、前回のnoteと同じく大学院進学や文系学問、文系院生とは一切関係ありません。 期待せずご覧ください。  私は昔から、好奇心だけは人一倍あるんだと思います。  これは研究者にはある意味大事な要素かもしれません。  そうでなくては、「自分の大好きなこの分野を究めて研究者になっちゃうぞ!」なんて思いもしないはずです。まず、そんな「人生をかける」ほどのテーマに出会えたことも、生来の好奇心があったからかもしれません。  そんな私が数年前、とある少女に出会います。  彼女の

          「アイドル」のお手伝いをすることとなったお話ーそこで感じた疑問ー

          「学問バーkisi」登壇のお知らせ(7月14日)

           こんにちは。  今回は大学院進学の話題とは少々違って、私ことアーニャが登壇するイベントのお知らせです。  今回は、学問バーkisiさんに、一日バーテンダーとして立たせていただきます。アーニャを名乗っている「中の人」が、リアルで登壇させていただきます。 「学問バー」イベントのお知らせ  詳しくは上記公式ページをご確認ください。   「学問バー」とは何か?  私の認識しているところで説明すると、「研究者や大学院生が、それぞれの専門分野を語る場」だと思っています。

          「学問バーkisi」登壇のお知らせ(7月14日)

          文系のための大学院進学準備その5 研究計画書

           この記事も、約半年もの長期間をかけて「その5」までやってきました。  記事を書く締め切りがない分、それぞれの内容がスローペースですみません。  さて、今回は題名の通りで、大学院入試にとっては提出が欠かせない「研究計画書」について簡単に書いておこうと思います。  とは言っても、研究計画書については、ネットで検索するといくらも出てくると思うので、そちらを参考にしても良いと思います。この記事も何かの参考の一つになれば幸いです。 ・研究計画書 概要  さて、「研究計画書」とは

          文系のための大学院進学準備その5 研究計画書

          文系のための大学院進学準備 その4 試験対策をしよう!

           こんにちは。  「文系のための大学院進学準備」も「その4」まで続いてきました。   大学院試験の、それぞれの試験対策や準備(特に語学)について、私の経験談を書いておきたいと思います。 【大学院入試に向けた準備】 1、基本的な仕組みを理解しよう 2、スケジュールをたてよう 3、研究室の情報を集めよう 4、研究室や指導してほしい教員に連絡してみよう  5、試験対策を始めよう(今回) 6、本業の研究は怠らずに 7、さあ、試験本番  まず、試験の概要です。これは「その1」で書い

          文系のための大学院進学準備 その4 試験対策をしよう!

          文系のための大学院進学準備 その3 「研究室・教員訪問」

           【大学院入試に向けた準備】 1、基本的な仕組みを理解しよう(その1) 2、スケジュールをたてよう(その2) 3、研究室の情報を集めよう(今回) 4、研究室や指導してほしい教員に連絡してみよう (今回) 5、試験対策を始めよう 6、本業の研究は怠らずに 7、さあ、試験本番  こんにちは。  今回は「大学院進学準備 その3」ということで、大学院の研究室訪問や教員訪問について書いてみたいと思います。  ネットで調べると「大学院入試は研究室訪問が命!」なんていう記事も出てきます

          文系のための大学院進学準備 その3 「研究室・教員訪問」

          アーニャbot開始から半年

          こんにちは。 文系大学院生のアーニャbotます。 令和4年(2022)も今日でラスト。大晦日ます。 「文系大学院生のアーニャbot」誕生の理由(https://note.com/gradschool_anya/n/nbc79c4ce1ead ) でも書いた通り、文系大学院生アーニャは、理系が多いTwitter大学院生界隈に文系要素を投げ込もうと思ったが故のスタートでした。  当然、スタートは「文系の大学院生の日常をネタにしよう」といった、簡単なものでした。  本年6月にスタ

          アーニャbot開始から半年

          文系のための大学院進学準備 その2 スケジュールをたてよう

           【大学院入試に向けた準備】 1、基本的な仕組みを理解しよう(その1) 2、スケジュールをたてよう(今回) 3、研究室の情報を集めよう 4、研究室や指導してほしい教員に連絡してみよう  5、試験対策を始めよう 6、本業の研究は怠らずに 7、さあ、試験本番 ※「文系のための大学院進学準備 その1」の続きです。  今回は「大学院準備 その2」ということで、大学院入試に向けたスケジュール設定について書いてみたいと思います。  前回同様、基礎の基礎からお話ししますので、「もう知っ

          文系のための大学院進学準備 その2 スケジュールをたてよう

          文系のための大学院進学準備(1)  大学院入試の仕組みを理解しよう

           「大学院に進学しよう」と思った方、少しだけその意識を持ち始めた学部生や高校生の皆さんに向けて書いてみたいと思います。  大学院入試に向けた準備、何をしたらよいかわからない方もいるかもしれません。  私自身、手探りで準備して本番に臨んだタイプでした。    今回は、「あの頃(学部3,4年生)の自分に伝えておきたい」こととして、まとめてみたいと思います。  もとから大学院進学の準備をされている方にとっては「当たり前」なことかもしれません。そっと画面を閉じて、研究に集中してくだ

          文系のための大学院進学準備(1)  大学院入試の仕組みを理解しよう

          「文系大学院生のアーニャbot」誕生の理由

           はじめまして、「文系大学院生のアーニャ」と申します。  今回は、何故アーニャがTwitterを始めたのかをお話しするます。 (以下、アーニャ語を封印します)    さて、私も気が付けば20代後半に差し掛かってきました。  簡単な自己紹介をすると、 ということになります。    我々の年代は中高生から、TwitterをはじめとするSNSを長年たしなんできた身。  SNSには、様々な言葉が飛び交っています。  その中でも、つい自分に近い情報が目に付きます。  印象的なのは

          「文系大学院生のアーニャbot」誕生の理由