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代行サービスなるもの

「退職代行サービス」にかすかな嫌悪感を抱くのは、いい歳をして母親が会社に退職の申し出をしているみたいな感じがするからだろうか。もちろん、やむを得ない理由がある場合もあるだろう。病気や、ご不幸などの場合はお身内が申し出るのは致し方ない。強引に引き留められるとか、あれこれ難題を突き付けて止められないようにしている真っ黒な会社もあると思う。それだって行政や弁護士に相談するという手もあると思う。
職種のマッチングがうまくいかないからといって、入社して1日や2日で退職代行を使って辞めるというのが、昭和の人間からするとため息が出てしまう。

ある集団から抜けることは、ちょっとした痛みを伴う。自分は悪くなかったとしても、受け入れてくれた人たちを裏切るような気がしたり、自分勝手に人間関係を断ち切るような気がして、申し訳ないような気持になることは私も経験している。
社会人になって初めて仕事をいただいた方に「辞めます」というためにいったい何日を費やしただろう。その次に会社を辞める時も、ずいぶんと悩んだ。それくらい「辞める」という行為は重く、痛く、心を引っ搔くような気持だ。


それでも、自分のために辞めなければならない・辞めた方が良いと判断しなければならない場合がある。
少し以前、あるグループから抜けることを伝えた。使命感と責任感で続けていたが、継続するにはどうしても心が重い。それで思い切って脱退を申し出た。何か月もそういう気持ちで席をおいてしまっていた。
良かれと思って始めたことだったが、日が経つにつれ私の方向性が少しズレていったように思う。何が悪いというわけでもない。


こんな時に「退会代行サービス」のようなものがあったら心理的負担は軽くなるだろうにとは思うが、仮にあったとして、そんなサービスを使って集団から抜ければ、人間関係は一発で終わりだ。せっかくのご縁があったのに、バッサリと、簡単に人との関係を断ち切ること自体、私は若干の罪悪感を抱く。

これは少し笑っていただきたいのだが、私はサブスクサービスを止めるときもちょっとだけ心が痛むのだ。有料サービスの場合、完全にこちらの意思で止めてよいはずなのに、相手をがっかりさたり、悲しい気持ちにさせてしまうのではないかと思ったりする。
SNSでフォローを解除するときも、若干心が痛む。退会代行やフォロー解除代行があったらなんて、ふと思ってみたりする。


読者の皆さんは、「退職代行サービス」を利用したいと思いますか?

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