タイムフリーが終わる前に♪9の音粋(#キュウオン)「昭和43年特集」2024,4,29つまみ聞き

♪ドン!タッタ、ドンドンタッ!この「タッ!」が悪い^^;「新しい音楽の楽しみ方を提示するDJと昭和43年の一回り後の干支生まれDJ2人の音楽トーク番組。BAYFM9の音粋(#キュウオン)月曜日。2024,4,29《昭和43年特集》タイムフリーが終わる前に是非お聞き下さい!ここではちょっとつまみ聞き。DJはスージー鈴木(スー)ミラッキ大村(ミ)
スー)今晩は、音楽評論家でございます。スーパーのセルフレジが大好きなスージー鈴木でございます。
ミ)ミラッキ大村です。
スー)あれ?ミラッキさんが何か表彰されたという噂を聞きましたよ。
ミ)はい、ヒャダインさんと私のトークユニット「ジェネニックジェネシス」去年11月放送した特番がギャラクシー賞奨励賞を頂きました。
スー)いやぁ素晴らしい。賞を受けるのは大事ですよね、私も本書いてますけど本屋大賞とか欲しいですね。
ミ)本屋大賞!
スー)この前ね「成瀬は天下を取りに行く」(宮島未奈:新潮社刊)っていうのが本屋大賞になりまして、本屋行ったらもう「成瀬」「成瀬」「成瀬」。私も書こうと思いまして題名考えました。
ミ)はい。
スー)「成瀬のカーブがめった打ち」(☆ロッテファンスージーさんこの日マリンスタジアムデーゲーム観戦。楽天に8-6逆転負け^^;成瀬善久’04-‘14ロッテ在籍)。
ミ)ハハハハッニッチな。
スー)先程も楽天に逆転負けを見ておりました。メールが来ております八千代のミユパパさん《聞いてるだけのサイレントリスナーです》ありがとうございます!《1968昭和43年ヒット特集だと番宣を小耳に挟みましたので。実は小生’68生まれまもなく56歳》という事です、番宣やってみるもんですね。「昭和の日」という事で昭和43年の特集をしようと。昭和「43年」という所にあまり意味は無いんですけれども。割と「昭和歌謡」っていうのが昭和50年代とか下手したら60年代とか、定義が広くなっておりますので。もうちょっと前行こうじゃないか。40年代も昭和だぞと。
ミ)はい。
スー)目の前に資料がありまして、中川祐介さんの「1986年」っていう本(新潮選書’18)、帯が「あしたのジョー、少年ジャンプ、黒部の太陽、帰って来たヨッパライ、花の首飾り、江夏豊(401奪三振)、そしてウルトラセブン 、日本が一番熱かった年」。この年の熱気というものを説明して行きたいと思いますね。但し私2歳なんで、知ったかぶりしますけど、基本的に「知らんけど」というね。
ミ)記憶はないですよね。
スー)逆にもしかしたら私より先輩の方々がね「スージー違うぞ」「ここはこんな感じだ」っていうアドバイスも貰えると嬉しいですよね。
ミ)ぜひぜひ。
スー)この年のエネルギーっていうんですかね、若者のエネルギーが世界的に爆発した年なんで聞いて行きたいと思うんです。まずはとにかく予想リクエストが多かった2曲を一気に行こうと思います。moonyさんブルートパーズさんaiaiさんやひこかくださんからもみんなこの2曲共リクエストしています。まずはこの年レコード大賞を受賞しました黛ジュン『天使の誘惑』。これはね、今日かける曲の何分の一かはこのリズムです。♪ドン!ツッタン!ツカツンツッタン!ドン!ツッタン!ツカツンツッタン!♪ツツタツツツタツの8ビートに16ビートが入って、♪ドン!ツッタン!ツカツンツッタン!「シェイク」とか言いましたけれど、これでゴーゴーを踊るって感じなんです。正にそのリズムが堪能できるレコード大賞黛ジュン『天使の誘惑』からの、青江美奈『伊勢佐木町ブルース』これはセクシーでございますね。ま、とにかく当時は横浜だと、横浜がお洒落やったと。伊勢佐木町というのは横浜なんですけれども、当時の伊勢佐木町はムーディーでセクシーでちょっとヤバかった。知らんけど。
♪黛ジュン『天使の誘惑』
♪青江美奈『伊勢佐木町ブルース』
スー)2曲リクエストは大阪のアサさんバラードきりんさんからもですね、『天使の誘惑』はずうとるびから始まるさんすれからしさんレイマリさん『伊勢佐木町ブルース』はアイラブノッコさん清水のmasakiさん流山のクマクマクマさんたくさん。みんな大好き『天使の誘惑』と『伊勢佐木町ブルース』でした。『伊勢佐木町ブルース』冒頭の♪タラッタタラララッタタ「あぁ~」ゲホホッ。
ミ)ムセちゃったハハハッ。
スー)これがセクシー過ぎて、この年の紅白ではカズーで♪タララッタタラララッタタ・ブー!ブー!って。代用されたっていうぐらいセクシーだったという。映像残っております。さっきシェイクのリズムとゴーゴーが流行った話しましたけれども、音で言うと「ミ♭」の音遣いが流行りましたね。♪シュドゥビドゥビドゥビドゥビドゥワーこの音、ブルーノートですね。ミまで行かない「ミ♭」この音が流行りまして、たくさんそれを使った曲が’68特にテレビ漫画、アニメでありますね。1つはこの年放送開始「妖怪人間ベム」♪オレたちゃよ~か~い人間なのさ。ここに「ミ♭」が入っております、ジャズですねブルースと言いましょうかね。ブックリーさんと村ちゃんさんからも予想リクエスト貰っております。あとね「巨人の星」が始まったんですけど、そん中でオーロラ三人娘というグループが出て来て♪アイラブ・アイラブユーフォエバーモーっていうちょっと変わった曲を歌うんです。この原曲はゴールデン・カップスでございまして、作曲は村井邦彦。これもねサビんトコで♪この胸に思い切り甘えて~欲しい~と「ミ♭」が入ります『クールな恋』という曲でございます。そして何と言ってもこの年から始まったのが「ゲゲゲの鬼太郎」。♪ゲ・ゲ・ゲゲゲのゲ~。全部「ミ♭」がテレビアニメに入っております。
ミ)はぁ~。
スー)「ゲゲゲの鬼太郎」は今回この年大人気のフォーククルセダーズバージョンで、イントロにビートルズの『ミッシェル』(‘65)のイントロを付けて、最後はしだのりひこがちょっと小芝居やるっていう、変わったバージョンでございます。という訳で全部’68の「ミ♭」。
♪ハニーナイツ『妖怪人間ベム』
♪ザ・ゴールデンカップス『クールな恋』
♪ザ・フォーク・クルセダーズ『ゲ・ゲ・ゲの鬼太郎』
スー)アハハッコントでございますね。フォーク・クルセダーズは漫才もやるしコントもやるしもう凄いですよ。その年のアニメの曲をそのままやってるっていうねフフッ。上岡龍太郎なんかの漫画トリオのマネもやってますよ、とにかく楽しい。なんとなく時代の空気が分かって来られたかもしれませんけれども。後で出て来ますが村井邦彦や’68はグループサウンズなんです、でもお笑い界で言うと圧倒的にコント55号。’67頃に火がついて’68,’69は55号一色。萩本欽一・坂上二郎。という事は当時のプロ野球選手もそうですけれども、人気が出たらレコードを吹き込む。
ミ)ハハハッ。
スー)コント55号も歌っております。ここは坂上二郎がめっちゃ歌が上手くってのど自慢荒らし、萩本欽一はそうでもないという組み合わせでございまして。番組テーマソングですね「コント55号の世界は笑う」っていう番組があった、知らんけど、そうで。すぎやまこういちが作った「世界は笑う」っていうテーマソングがあります。もうこれがねえ、’68ザ・“昭和元禄”という感じの大騒ぎソングでございます。
♪コント55号『世界は笑う』
スー)10時台前半はグループサウンズの話をしようと思っております。1曲目クイズのヒントなんですけれども、この曲時代は’67に発表されたんですけれども’68の映画の中で歌われたバージョンを持って参りました。そのGS曲ギターのリフレインを今から私が小梅太夫風にやりますので、これを聞いて曲名を当てて下さい。(※ギターを弾きながら)♪チャンチャカチャンチャン・チャンチャカチャンチャン。キビシーッ!
ミ)ハハハッ「キビシーッ!」は関係ない?ハハハハッ。
スー)ハハハッ関係ない関係ない。ギターのリフレインがこんな感じです、曲名を当てて下さい。素晴らしい”銭の素“というサブタイトルのあるステッカーを差し上げます。ユルく期待してるんですけど、さっき私、中村晃子のゴーゴー画像をTwitter・Xにポストしたんです。是非当時ゴーゴーガールだった方、正しいゴーゴーのダンスを動画で送って欲しいですねフフフフッ!

【ミラッキ・ゾーン】
スー)巨人が優勝してパリーグは阪急ブレーブスが優勝しました、昭和43年でございます。こっからは昭和43年生まれの人と干支が同じミラッキ大村さんの選曲です。
ミ)スージーさんがさっき紹介した本「1986年」の帯にもあった「ウルトラセブン」を取り上げたいたいと思います。
☆「ウルトラセブン」(’67,10-’68.9TBS円谷プロ)円谷一が作曲冬木透に「毎週見る子供達の音感を養うような曲に」と依頼した。
♪みすず児童合唱団『ウルトラセブンの歌』
☆曲はこの年ではないが、明治カール誕生が昭和43年。
♪三橋美智也『いいもんだなあ故郷は』(‘78)
☆編曲・森岡賢一郎。布施明20歳の歌声。スー)細野晴臣・加藤和彦・布施明(同い年)なんだー。
♪布施明『愛の園』
ミ)エロい、何故こんなエロい歌なんですかこの時代。
スー)言っていいですか?この時代にはアダルトビデオが無いからです。ハッキリ言います、私はその時代の記憶少しありますんでね。特にこの年さっきの青江三奈とか「どうしちゃったんや」てのはね、そういう媒体が無かったからです。エロいかどうかべつとして、布施明エモいですよね。
ミ)上手い事ハハッ。
スー)言うたった。
☆作・編曲森岡賢一郎。前年小林亜星『イエ・イエ』。ヒット曲『北国行きで』は’72。(☆編曲家繋がりでの選曲だが、朱里エイコでこの曲は知られていない)。ザ・サイケ。
♪朱里エイコ『まぼろしの声』
☆和田アキ子デビュー曲。
♪和田アキ子『星空の孤独』
ミ)この年デビュー他はザ・キングトーンズ『グッド・ナイト・ベイビー』
スー)割と黒人音楽っぽいフレーバーの歌謡曲が多かったんですね。何かというとビートルズがとかストーンズがとか言いますけど、モータウンがあったりとかで、黒人音楽も日本の中で親しまれた時代なんじゃないかな。すんません!知らんけど。

【22:00台前半 グループサウンズ・村井邦彦】
【告知タイム】6/22(土) Loft9Shibuyaスージー鈴木・ミラッキ大村・藤田太郎の音粋隊イベント「究極の音粋」
※順調にチケットが捌けていて既に約60枚。まだまだ入れます!
8/4(日)夜、千葉県某所にて。スージー鈴木・ミラッキ大村「C(千葉)の音粋(仮称)」。大物ゲストの招聘に成功!生での「音粋ヒストリア」配信無し、ゲストに語り尽くしてもらう予定^^;※チケット未発売詳細は後日。

スー)さっきの(10時台1曲目クイズ)♪チャンチャカチャンチャン!スベると思ったらかなり(正解が)来ました。私の音程が確かだったのか?イヤイヤこの曲が有名だって事ですよね。(正解者)全部言ったろかな。エンドウヒロミさんあぶさんさん略してヒラメさんハニュウウサさんウマジロウさん千葉の隠居さんひでおさんマルニツノジさんケンちゃんさん抹茶ちんさん沖縄のうーさんゴッチャンさん牛のひとさんポリープゆうぢさん村ちゃんさん流山のクマクマクマさんシミケズン太郎さん、正解です。(ステッカーは)この人にしますね、鶴見の海坊主さんおめでとうございます!《ザ・スパイダース『バン・バン・バン』昭和43年にスパイダースは3本の映画主演作を発表していますが、該当するとすれば2作目の「スパイダースの大騒動」辺りかと思います》大当たり!スパイダースはライブ盤残してないんですけれども、映画にめっちゃ出ております。そこでですね「THE SPIDERS MOVIE TRACKS」(’05)っていう、映画用の音源をまとめたCDがあります。これがねライブではないんですけど、映画館のショボいセットでほぼ一発録りみたいな感じで録られてる、めっちゃ音源がライブっぽいんですよ。このゾーンの始めはグループサウンズのライブを堪能しようと思います。レコード盤とは違うスタジオ盤とは違う、スッゴイ!ラフな演奏、ガレージな演奏っていうのがGSの本領という事で、スパイダースはこの映画のバージョンっていうのはとても素晴らしい!『バン・バン・バン』とても有名ですけど、’68映画「ザ・スパイダースの大騒動」バージョンっていうのが、ホント!ファンキーでガレージで、めっちゃグルービーでございます。もう1曲、これは「スパイダースの大進撃」(‘68)っていう映画フフッほとんど同じタイトルですが、『メラ メラ』って曲やってまして、これが“ザ・”‘68年サウンド”。♪ドン!タン!ツカツカタン!ていうリズムにベースがねこれなんですよ(☆ギターで弾く)当時流行ったこれ♪~~を乗せるとね、ビートルズの『Taxman』(‘66)のベースなんですけど、乗せるとね、ホントに心が悪くなる。
ミ)ハハッ。
スー)ゴーゴー踊って海に行きたくなるフフッ、という当時のリズムですね。それをスパイダーズが明確に“’68年サウンド”やっております。という訳で映画ン中のバージョンから2曲。
♪ザ・スパイダース『バン・バン・バン』♪『メラ メラ』
(☆ザ・スパイダーでなくスパイダー)
スー)まあこの辺はもうホント知らんけどの世界ですけど、当時「アシベ」(新宿ゴーゴーホール)とか池袋「ドラム」ジャズ喫茶でこんな感じの演奏してたんだろうな、というのが分かる。
ミ)かっこいい。
スー)逆に言うとGSとかキャロルとかもそうかな、スタジオに入るとやっぱりシュッとしちゃうんですよね。やっぱこういうガレージな感じの演奏ってのはライブとかこの映画とかっていうふうになるんじゃないかなと思いますね。ザ・スパイダースまたかけちゃいましたけれども『バン・バン・バン』と『メラ メラ』のムービートラックスより、これはCDになっております。
もう1つだけGS行きたいと思います。“四大GS”っていうのがいつもかけております、タイガース・スパイダース・テンプターズに加えてブルーコメッツ。四大GS以外も行きたいと思います。’68で割と流行ったのがバニーズっていうグループがあります。寺内タケシとバニーズ転じてバニーズ、寺内タケシがフフッ一生懸命訓練して鍛えたバンドでございます。「バニーズ・ゴールデン・コンサート」(‘68)っていうアルバムがありまして、A面はバニーズだけでやってるんです、B面になるとクラッシクのカバーとか寺内タケシが弾くんですけれども。今から聞く曲はA面に入ってるんでホントだったらバニーズの演奏なんですけど、明らかに途中でハハッ寺内タケシのソロが入ってるんですよ。各方面検索したんですけれど、謎がわかんなかったんです。僕の仮説はバニーズでライブを演奏したんだけれども、寺内タケシが後からダビングしたんじゃないかと。言う位めっちゃ大きな音で入ってんですよ。若しくは後に『三年目の浮気』(‘93)をヒットさせるヒロシ&キーボーのヒロシ。黒沢博ってのがメンバーなんですけど、そのヒロシが弾いてたか。若しくは寺内タケシのニックネームがテリーだったんで、テリー伊藤がハハッ弾いてたかハハハハッ。
ミ)何を言ってるんでしょうかハハハハッ。
スー)謎なんですけれども、’68バニーズ杉並公会堂でのライブ。途中でいかにも寺内タケシという感じのギターソロ入りますけれど、真偽の程はわかりません。聞いて確かめましょう、若しくは当時のメンバーいたら情報お願いします。
♪バニーズ『太陽の花(LIVE)』(☆曲の最後にファン歓声叫声^^;が入る)
スー)今キャー!って言ってた方はみんな後期高齢者ですねフフッ。寺内タケシだと思うんですけれど情報誰かご存知の方、ください。
ミ)音量大きかったですね。
スー)フフッめっちゃ大きい。オリコン10位まで行きましたバニーズ『太陽の花』でございます。
こっからは“1986年の村井邦彦”という話をしたいと思います。及びフィリップスレーベル。先日発売されました「また逢う日まで 音楽プロデューサー本城和治(まさはる)仕事録」(’24,2シンコーミュージック・エンターテイメント)という本が面白かったんです。この本はフィリップスレーベルでスパイダースや森山良子・尾崎紀世彦などを手掛けた本城和治さんのドキュメント本なんです。
『この広い野原いっぱい』って曲、あれは市販のスケッチブックの表紙に書かれたフレーズ、詩があって、それを見て森山良子がメロディをつけたものだと。誰が書いたかわからなかったが、後に小薗江圭子さんと言う方の書いた詩である事が判明する。で、村井邦彦と『翼をください』(’71)を生み出した作詞家山上路夫は『この広い野原いっぱい』の歌詞に衝撃を受けて「こんな自由な言葉遣いがあるのか」と思って、自分はビクター専属からフリーに転身した。この小薗江圭子さんが他の詩も書いていて、そん中に『待ちくたびれた日曜日』という歌詞があり、これをギリシャ人歌手ヴィッキーに歌わせる為に、本城氏が作曲を依頼したのが村井邦彦で、これが村井邦彦のデビュー作なんです。
ミ)へえー。
スー)村井邦彦はブルーコメッツ『ブルー・シャトウ』(‘67)を聞いて「こんな曲なら僕にも書けそうだ」って豪語したと。じゃ書いてみろという事で書いたのがこのデビュー作なんですよ。その流れで村井邦彦と山上路夫とが出会うって行くという事です。つまりスケッチブックに書かれた小薗江圭子の詩に森山良子が目を留めなかったらば、『翼をください』は無かったと。
ミ)はあ~。
スー)よくあるスケッチブックの何気ない言葉、そっから日本のポップスシーンは始まったと。いう感じですかね。ではその『待ちくたびれた日曜日』ヴィッキー、これ’67,12発売なんですけれど大目に見て下さい。
♪ヴィッキー『待ちくたびれた日曜日』
スー)「音粋ヒストリア」でお馴染みの村井邦彦さん(☆22,7,18vol.120かなり前ですが本noteに全書き起こしあります^^;)、ここで誕生する訳ですね。「ブルー・シャトウなんて俺にも書けるよ」ってフフッ。
ミ)ハハハッ。
スー)ハハ言いそう。この『待ちくたびれた日曜日』の歌詞がさっきのスケッチブックの表紙にあった詩を書いた小薗江圭子さん。《犬もお風呂に入ったし》いいですね《あなたの好きなアネモネも》いいなあ~なんかフッフッフッ。
さっき四大GSって言いましたけれど、四大GS作曲家っていう言い方もありまして、筒美京平・すぎやまこういち・村井邦彦・鈴木邦彦と。鈴木邦彦・村井邦彦・加瀬邦彦、全員邦彦慶應大学出身という共通項がありますけれども、テストには出ません。という訳で村井邦彦が出て来て山上路夫もフリーになって、山上村井コンビが出来て、後々『翼をください』に繋がって行くと。
いいですね昭和43年、曲が短いのでたくさんかかりますね。
山上路夫と村井邦彦の初期作品を2曲行きたいと思います。さっき申し上げました四大GSの1つザ・テンプターズ。ボーカルはもちろん萩原健一。『エメラルドの伝説』(‘68)はなかにし礼・村井邦彦ですけれども、つぎにかける『純愛』これまたいい曲なんですけど、これが山上・村井でございます。続いて今有楽町の方で喋ってらっしゃる森山良子。恐らくね、日本歌謡界初のボサノバなんじゃないかと思います、長谷川きよし『別れのサンバ』の前年でございますんで。これはもしかしたら日本初のボサノバ歌謡かもしれません。『雨あがりのサンバ』という曲をかけたいと思います。テンプターズから森山良子、両方とも山上路夫・村井邦彦。
♪ザ・テンプターズ『純愛』
♪森山良子『雨あがりのサンバ』
スー)アーリー村井邦彦ワークス2曲。「また逢う日まで 音楽プロデューサー本城和治仕事録」(構成:濱口英樹’24,2シンコーミュージック・エンターテイメント)ホント面白い本なんで、ご興味ある向きは。でもこれ伝わるかどうかわかりませんが、喋っていいですか?
ミ)はい。
スー)赤坂の駅から少し遠い所にある秀和レジデンスってマンション、白い壁がガタガタってなってて青い屋根みたいのが付いてて、部屋開けると赤っい絨毯があって、そこにポットがあってね、ポットに花の柄が付いてるんですよ。
ミ)あ、そういう写真見た事あります。
スー)で、コンポじゃなくてステレオがあって。パカッって開いてレコード乗せて聞く音楽みたいな感じアハハハッ。あのポットでもう1回お湯出したいなあ。シュー押すだけでいいんですよ、でお湯がどれだけ入ってるか見える。あ、ダイジョブ?大丈夫ですか?今の話は忘れて下さい。(^^;)
ミ)ハハハッ。
スー)という訳で、最後の30分は筒美京平の話をしたいと思います。

【ラスト・ゾーン 筒美京平そしてJポップ】
スー)ポットとジャーの話は止めといて、音楽の話を続けます。筒美京平が’68昭和43年にガッ!とブレイクしますね。阿久悠はまだ、筒美京平はこの年ですね。厳密に言うとこの年発売のある曲で翌年大ヒットになるんです。まずは“モータウン筒美”。まぁモータウンと言うかソウルと言いましょうか。さっき申し上げましたように、割とリズム&ブルースっていうのが日本でも聞かれた時代、知らんけど。感じがしたりしなかったりフフッ。
リズム&ブルースの女王和田アキ子とかなんで。ソウルフルな音楽ってのも割と身近に聞かれてた時代のような気がします。という事で筒美京平もそういうトレンドに乗って、モータウンって言いましょうかアトランティックって言いましょうか、黒人音楽っぽい歌謡曲を作って。これがまた何とも言えない初期筒美京平の味があります。両方とも’68,9発売、2曲行きます。まずはGSで、初めてかな?オックス。真木ひでと、後の演歌歌手の野口ひでとっていうボーカリストいましてね。赤松愛とかいまして。オックス『ダンシング・セブンティーン』って曲、これが中々、“モータウン筒美”でございます。もう1曲、弘田三枝子『可愛い嘘』とこの2曲聞くと、当時の筒美京平がガーン!とブレイクする感じが分かるかと思います。
♪オックス『ダンシング・セブンティーン』
♪弘田三枝子『可愛い嘘』
スー)Twitter・Xでにゃごにゃごさんが《私も「パッチギ!」見てるんですけど思い出せないんです》これオックスの話なんですが、『ダンシング・セブンティーン』は確か「パッチギ!」の一番冒頭でかかりますね。「パッチギ!」好きとしては。(☆スージーさんは「パッチギ!」(‘04監督・井筒和幸)を自身オールタイムベスト映画と言っている)パッチギストとしては、覚えときましょう。やっぱりピチカート・ファイブですね、全体的に。
ミ)ええ全体的に。
スー)’68のお洒落はピチカート・ファイブでございます。そして筒美先生が鉱脈を発見します、そう、いしだあゆみでございます。筒美京平初のオリコン1位にして、オールタイム売上ランキング3位1位『魅せられて』(ジュデイ・オング’78)2位『スニーカーぶる~す』(近藤真彦’80)そして3位いしだあゆみ『ブルーライト・ヨコハマ』。Oh!そして尾崎紀世彦『また逢う日まで』岩崎宏美『ロマンス』。オールタイム3位ですから凄いですね。
ミ)初期に出してたんだ。
スー)これも『ブルーライト・ヨコハマ』という事で、いかに当時の横浜がバタ臭く(☆「バタ臭い」とはいかにも西洋風という意味です^^;)ってお洒落だったかと。当時の本見たら必ず出て来ます、今の横浜との1番大きな違いは米軍基地の住宅があったかどうかですね。
ミ)ああ。
スー)だからそういうクラブとかディスコがあって、ゴールデンカップ(※‘64開店本牧のレストランバー)もあって。本当に外国人がいて怖かった、って言うんですね当時の映画とか見ると。でも1番流行りのステップは横浜から始まると。品川ナンバーの車で走ると石投げられたって話がフフッ盛られてるんでしょうけどね。そういう横浜でございます。それと大阪池田出身のいしだあゆみがガチッと合ってるんですね。さっきの『伊勢佐木町ブルース』もそうですけど、当時のバタ臭い横浜で『ブルーライト・ヨコハマ』がこの年のクリスマスに出ます。その前にもう1曲『太陽は泣いている』を経由して『ブルーライト・ヨコハマ』行きます。『太陽は泣いている』は有名なピチカートファイブの『モナムール東京』の原曲みたいなモンですから。かなりこれは小西度が高い。
ミ)フッフッフッ。
♪いしだあゆみ『太陽は泣いている』『ブルーライト・ヨコハマ』
スー)『太陽は泣いている』バラードきりんさんから予想リクエスト貰いました。もうぜーんぶ♪ドン!タンタ、ドンドンタッ!この16分音符の「タッ」がね、悪いんですよ~。団塊世代でクラスが10クラス20クラスあって、受験勉強だ受験戦争だって言われて。不良はゴーゴー喫茶行って♪ズン!タンカ、ズカズッタン!この16分音符がね。それでアマチュア立教大学の細野晴臣が♪ドゥドゥーンドゥドゥーンなんてやった日にゃあ。そりゃ青山の「コッチ」で松本隆のドラムで森進一も踊りますよ。踊ってます!(☆’24,4,1vol.209「ウソみたいな本当の音楽特集」スージーさんネタ⇒これは松本隆本人に聞きました。松本隆と細野晴臣がアマチュアバンド「バーンズ」で青山のディスコ「コッチ」今の青山のスパイラルビルの辺りで演奏してたら、フロアーで森進一が踊り狂っていたと。’60代後半です)
ミ)アハハハハッ。
スー)という訳で♪ズッタータと一緒に昭和43年の音楽と過ごして参りました。昭和43年の曲かけて来たんですけど、最後に’68,4、ちょうど今頃生まれた少年が26歳になって、1968年にブレイクした筒美京平とコラボレーションします。まぁ言ってみれば1968年の全てがJポップと繋がっている。大事な事だからもう1回言います「1968年の全てがJポップと繋がっている」今のこの気持ち、ホントだよね。
♪小沢健二『強い気持ち・強い愛』
スー)最後小沢健二『強い気持ち・強い愛』“’68エッセンス”があると僕は、思います。たくさんメール貰ってます読む時間がなかったんですが、さかなさんつばきっ子さんクウちゃんのパパさんサリーさんねる子ちゃん。あ!ねる子‼大学生!(☆リスナーねる子さん・受験生ですというメールから4月から無事大学生になった方、先日の「Eの音粋」イベントにも参加)《大学の昭和文化研究会というサークルに入りました》ハハハッあちゃー!頑張ってね、何かあったら教えますんで。来週は《7分以上の曲特集》さっきの小沢健二が5分40秒なんで、いかに長いか。大型連休最終日、正に大型な曲をフルコーラスでたーっぷりとお楽しみ頂きます。超大作が多いのかどうか、果たして、と。
ミ)《7分以上》って言ってますから、上限はないです。
スー)フツーラジオではかからないですよ。10分越える曲もご用意したいと思ってます。’68昭和43年の流行語を重ねながらクレジット。「BAYFM9の音粋月曜日お相手は、アシスタントディレクター岡部「五月病」いさこ、ミキサー「ズッコケ」渡辺、ディレクター浜野「ゲバゲバ」ツトム、プロデューサー西宮「失神」ヒロキ。
ミ)DJはミラッキ大村と。
スー)スージー「ハレンチ」鈴木でございました。
ミ)アハハハッ!
スー)大流行「ハレンチ」。
スー・ミ)ありがとうございました!
===終了===
 
★みにょん:スージーさんこの日発信、日刊ゲンダイでのインタビュー動画で《別の見方を提示して新しい音楽の楽しみ方を拡げたい》と語っているのを体現するような今回。《昭和43年アニメソング「ミ♭」ミニ特集》《短くもアツいパッション、ライブでハジけたグループサウンズ》《♪ドン!タッタ、ドンドンタッ!のリズム》《1968年の全てがJポップと繋がっている》スージーさんの音楽評論家の実力を余すところなく発揮し、かつリスナーをワクワクさせる。昭和43年を知っていても知らなくても、確かに音楽と時代の空気が感じられた夜だった。
 
☆来週(5/6祝) 《7分以上の曲特集》大型な曲をフルコーラスでたっぷり。
☆番組特製ステッカー:シェア大賞・レモンDフジコちゃーん:メール大賞・八朔さん

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