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裏に補強がある時は「ホエールテール」が活躍


これ、車のフロントフェンダーのちょっとした凹みなんですけど

デントリペアで直すことでウチの塗装屋さんに感謝されました。


約、1センチの凹み

事故の修理でフェンダーの先端を塗装するのですけれども
(クリヤーはフェンダー1枚塗装しますが、ボディの色は先端だけ)

問題なのがこのフェンダーの真ん中あたりにある事故とは関係ない凹みです。

事故とは関係ないので無視してもいいのですが

心情としては直してあげたくなります。


ですがこの凹みにパテをつけて直すことによって

この真ん中あたりまでボディ色を塗装することになります。

塗装屋さん的にそれはできれば避けたかったようです。

ですのでデントリペアで凹みを無くしてくれれば助かるよと。



で、こういった時

僕に白羽の矢が立ちます。


見た感じコレくらいの凹みであればすぐ終わると思いましたが

パネルの裏に補強がありアクセスしづらく

しかも思ったより芯が強い。


ポンチングをして凹みをなだらかにします

写真ではわかりづらいと思いますが

芯が硬くて簡単には押し出せないので

ポンチングをして芯を開いてます。

「V」のような鋭い凹みをポンチで叩き

「U」のようななだらかな凹みにするイメージです。


ポンチングしてツールで押し出してを

繰り返すことで芯の部分がほぐれて出しやすくなります。

完成

使ったツール

左からポンチとハンマーと

デントクラフトの「ウルトラ ホエール テール UWT05」

このツールは先端が薄く平らです。

今回のようにパネルの裏に補強がある時

その隙間に差し込んでひねって凹みを押し出します。


「ホエールテール」とはくじらの尾に似ているからの名称ですかね。

このツールは幅が狭い〜広い、長さが短い〜長い

など揃えだすと結構な数になります。


僕は長いタイプも持っていますが

特に短いタイプをいろいろと買っていたなと。

写真を撮ろうかとひっぱり出したらたくさんありました😅


1つのメーカーでも先端の幅が、狭い〜広いと種類がありますが

形状はだいたい同じで大きくなっていくだけです。


メーカーが違うと先端の形状が変わってきます。

だから似たような形ですがいろいろと買ったんでしょうね😅

いや、ラチェットのようにハンドルが回転するタイプもありますよ(笑)




話は戻って



ヘッドライトを外した前側から撮った写真です。

こんな感じで左右どっちかにひねって凹みを押し出します。

予想以上にやりづらかったですね😅

でもなんとか凹みを無くすことができ

塗装屋さんに喜んでもらえました。


こういった依頼を受けるといつも思いますが

自分にしか出来ない技術(会社内で、ですが😅)を持っていて良かったなと。




以上、ありがとうございました。




















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