見出し画像

【勝手な詩】 雨の白昼夢

空から降る液体の謎、
滴る時計の針が止まり、
街角の信号は緑から紫へ変わる。

雲は硝子を砕くように泣き、
透明な壁を割り、
地上のすべてを包む。

影は水たまりで踊り、
鏡の中の世界へと誘う、
反射は、現実を問い直す。

白昼の星は見え隠れし、
雨音は古い映画のサウンドトラックのよう、
忘れられた言葉が、窓ガラスに書かれている。

雨の後、空は深い青に戻るが、
私たちはもはや同じではない、
白昼夢の中で、変わりゆく。

サポートしていただけたら、とてもありがたいです。