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おばけも必死

絵本の記録-8

「めがねうさぎ」
作・絵:せなけいこ
対象年齢:3、4、5歳

前回に引き続き、せなけいこさんの絵本です。

いつもご機嫌なうさこをどうしても怖がらせたいおばけとの、ある一晩のお話。こんなにも一生懸命怖がらせることを考えているのかと思うと、おばけもなんだか可愛く思えてきます。

動物とおばけって、子ども心を惹きつける二代巨頭ですよね。
子どもが楽しまないわけがない。

切り絵で表現される世界はシンプルなのに、登場するキャラクターの表情が豊かで、単調に見えないところが見る者を魅了します。おばけの困った表情なんて応援したくなるくらい。
せなさんの絵本は大人がつくった子どもの絵本というよりは、子どもの心そのもので作った絵本のようです。
天真爛漫なうさこの性格は、作者そのものかもしれませんね。

わたしは子どもの頃はものすごく怖がりで、電気を消して寝れなかったり、目を瞑ってシャワーをするのも緊張していました。もう、この怖い感覚ジャマだなぁとことあるごとに感じながら生きてきたので、できれば我が子には怖がりになってほしくない(もちろんは必要な場面も多々あるのであくまでも<無駄な怖がり>に対してですよー)。
このお話を読んで、お人好しのおばけくんに親近感を抱いてくれたらいいなと淡い期待を込めて読み聞かせをしていました。

我が子はカエルの子はカエルで、元々持っている特性は怖がりです。だけどゆっくりではあるけれど少しずつ克服しているように見えます。
トイレに1人で行けなかったのが行けるようになった。お風呂に1人で入れるようになった。電気は消さないけれど1人で寝れるようになった。
こうやって文字に起こすと「うちの子もなかなかやるな」っていう気持ちになるから不思議ですね。<できるようになったリスト>作るのいいかも!
他の人と比べると焦るけど、個人のペースで成長しているならそれでよし。

わたしの怖がりは出産を機にどうでもよくなりました。目に見えないものを怖がっている余裕がないといったところでしょうか。


今回もお読みいただきありがとうございました。


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