『記憶と感情のエスノグラフィー』を読んでは独り言・其の三
「先生は運動しろって言うけどなかなかね…」
糖尿病の薬を飲んでいる患者さんの言葉だ
私の務める薬局に訪れる患者さんの
7~8割は一軒挟んで隣にある診療所を受診している
診療所の医師が
昔ながらの人情味溢れる先生で
細かな指導をするタイプではないこともあり
医師から「運動しなさい」「痩せなさい」「動きなさい」
といった言葉を言われた結果
冒頭の言葉が薬局にて吐き出されるのである
「なかなかね…」に続く言葉にも
患者さんの嗜好や特徴が出る
「痩せ薬はないのかしら?」と冗