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"超"初心者講習

今回はスピンオフ的に、初心者へ向けてpokerの基礎を書いていきたいと思います。
当noteは上級者の方からすると、「そうとも限らない、こういうケースもある」だとか「その説明は誤解を生むのでは?」と感じるかもしれません。
しかしながらあえて強い主張を好んで使っていこうと思います。
ちなみに、超初心者講習の"超"は初心者講習を超えて、すなわちネクストステップのつもりです笑

今までGTO関連の話題などをいくらか書いてきて、今更初心者向けの最も基礎的な確認をするのはあべこべと思われるかもしれません。
私がこのnoteを書こうと感じたのは以下のような状況からです。

・Twitterやnoteを読んでくれている方に初心者の方がそれなりにいること。
・友人や知人へ向けたpokerの紹介記事を書いておきたかったこと。
・pokerに興味を持って勉強を開始したいと感じた際に、とっかかりとなるコンテンツが少ないと思ったこと。
・難しい内容の記事を書いていきたいので、難解な事ばかり書く人と思われないように、note全体でバランスをとりたいこと。

以上の方針で書かれたnoteでも読んでくださる方。よろしくお願いいたします。
アミューズメントカジノおよび海外に行く際や、初めて行った後など、pokerに興味を持った人へこのnoteを紹介していただけるような内容にしたいです。

・前提

さて、初心者講習と題しましたが、「トランプというのは52枚あってね…」から始めるつもりはありません。
前提とする事柄を共通認識として持っておきましょう。簡単には「pokerを知らない人と滞りなくプレーできるレベル」となります。

1.pokerにおける基本的な単語を理解している
 基本的な単語は共通の認識で知っているとします。必要があれば調べてください。
このnoteで現れる単語をまとめておきます。

コール
レイズ (レイザー)
リレイズ
ハンド
ボード
プリフロップ
フロップ
ターン
リバー
SB,BB
pot
bet
All-in  etc...

2.pokerのルールや役の強さを知っていること。
 どの役が強いのかなどいちいち説明はしません。

3.pokerを上手くなりたいと考え、ギャンブルをしたいと考えているわけではないこと。
 最も大切です。これに関する私見は本記事の後ろの方に「EVを追求することは退屈か」という項目で記載しています。(長くなってしまったので)
「お利口なプレーして何が楽しいの?」と思う方は先にそちらを読んでいただけると嬉しいです。

(補足:100bb持ちキャッシュゲーム(リングゲーム)を想定しています。)

・ゲームへの参加方法

初心者の方が真っ先に覚えなくてはいけないことは
「どのハンドで参加するのか?」
ということです。
しかし、参加するべきハンドが分かったとしても
コールで参加するのか?
レイズで参加するのか?
レイズの場合はいくらなのか?
と何もわからないことでしょう。
そこで、基本的な指針を説明とともに述べていきます。

まず、SB.BBは強制で参加費を払います。
ここに対して残りの人はレイズないしコールで参加をしていきますね。

SBとBBの次の人を
UTG(アンダーザガン)
SBの前の人を
BTN(ボタン)
そのさらに前の人を
CO(カットオフ)
と呼びます。
このくらいは覚えた方がいいです。

さて、一つ目の知識です。

Point1
BBとBTN以外は必ずレイズで参加するべきである

これは多くの上手いプレーヤーが殆どの場面で実施しているプレーです。
基本的にpokerはpotを獲得できるのは1人です。
つまり、参加人数が増えれば増えるほど勝率は下がります。
たとえ、AAを持っていたとしても、5人で争えばその勝率は50%まで減少してしまいます。

レイズをせずに参加する人がいると、
その後ろの人は
強いハンドでレイズし下ろすこと
弱くてもコールで参加してチャンスを伺うこと
などが正当化されてしまい、
ノーリスクの相手に降ろされて損失を生む
もしくは
たちまち大人数のじゃんけん大会が勃発する
と言った事態になります。

このようなプレーは基本的に利益になりません。
安く参加したい!という誘惑を振り切って必ずレイズで参加してください。
レイズできるほど強くないのなら降りてください。

#補足
当然ですが、あなたのレイズにリレイズが入った場合はコールしても問題はありません。
(そうしないとオールインまで行っちゃいますからね)

また、自分より前にレイズで参加している人がいるときも必ずレイズで参加してください。

一方でBTNとBBは特殊です。
なぜならば

BTNはフロップ以降必ず最後にアクションすることができます。
BBはすでにいくらか強制参加費を払っており、自分がコールすればフロップへ進むので後ろの人を気にする必要がありません。

なので、

Point2
BTNは前の人のレイズに対しコールで参加しても良い。
BBは前の人のレイズに対してコールでプリフロップを終了させても良い。

ここでPoint2を拡大解釈しないよう注意が必要です。

・BTNの前にレイザーがいない時
レイザーとはレイズした人のことです。
レイザーがいないのにBTNからコールで参加する(このレイザー0の状態で最低額にコールすることをLimp「リンプ」と呼びます)のはやめてください。

Point3
Limpは絶対にしない

上級者であれば使いこなせる戦術ですが、初心者が無理にやるようなプレーではありません。
もし、自分より前にLimpで参加している人がいれば許してはいけません。強いハンドでopen額を高くしてしまいましょう

#発展
 自分の前にLimpがいれば、その人数分の金額を上乗せしてopenする。
#例
BBが10のテーブルで、リンプが2人いる場合
本来のopen額30に2人の出した20を加え50でopenをしてしまう。

・BBですでにリレイズが入っている時
自分がBBにいて、
UTGレイズ→SBリレイズ
のような状態の時に横からコールをするのをやめてください。
入りたいならリレイズを被せてください。

基本的に
初めてレイズで参加することをopen
そこに対するリレイズを3bet
さらにそこへのリレイズを4bet
と言います。

Point4
3betに横からコールをしない

このことを覚えておいてください。

Limpや3bet横コールをすると基本的に舐められます。あと、運ゲー具合が増すのでみんな基本嫌だと思います。
(現実多くの人が行っていますが)

・ベットサイジング
 さて、レイズで参加することを覚えたあなたはそのレイズ額はいくらなの?というのが気になりますね。最低限次のことを覚えてください。

Point5
基本的にレイズ額は3倍にする。

これを覚えておけば少なくとも恥をかくことはありません。
強制参加費(ブラインド)が5-10のテーブルでは

open→30
3bet→前の人の3倍(30に対しては90)

としておけば良いです。
しかし、より具体的には以下の方法が良いと言われています。

Point5+
・open額
SBから3倍
そのほか2.5倍
・3bet額
OOPから4倍(SB,BBから4倍)
IPから3倍
・4bet額
2倍〜2.5倍

5bet以上はスタック(自分の持ち点)によりAll-inとの兼ね合いとなるので記載しませんが、これに則っていれば十分かと思います。

どうせなのでフロップ以降のベットサイジングについても軽く触れましょう。

まずベット額の上限については、ルール上ですがNoLimitなのでAll-inまで青天井です。最低額は1bbですね。(1bbとはBBが払う金額のこと)
つぎ、標準的なサイズですが、フロップ以降のベットをする際は0の状態にbetを入れることになるので、3倍とか4倍みたいな倍数での計算ができません。
そこで、現在potにある金額の何%かでbetをすることになります。
候補としては以下を持ちましょう。

Point6
bet額の候補は
・33%
・75%
・100%
・150%
・All-in
とする

まず、33%(1/3ですね)はよく使いますので必須です。potbet、potover-betは欲しいので計算しやすいように置いてます。
間としては75%,50%どちらでも良いですが一つは欲しいということで75%を。

まず、このbetをするためにはpotをある程度把握している必要があります。
プリフロップからいくらがpotに入っているのかをしっかり追いましょう。

あとは、どのサイズをどんな時に使えば良いのか?ですが、これがかなり難しいです。ここではとても解説できないのでふんわりと

かなり強いorかなり弱い→デカイbet
ちょっと強いorちょっと弱い→小さいbet

という気持ちを持ってれば良いかなと思います。

・ハンドレンジ

さて、参加する時の方法と、その金額を学びましたら。あとは、いつ参加するか?ですね。
そのためには、どのハンドがどのくらい強いのか?ということを理解することが必要です。

あるハンドの評価というのは、
・EQ
・EQR
・ボードカバレッジ
などなど複雑な概念が組み合わさって決まるものなので、説明することが大変です。

このnote対象者の方には大まかな評価を知っていただきたいので以下の表を提示させていただきます。

こちらはハンドレンジ表となります。
色でハンドの評価をしています。
レンジとは「範囲」のことだと考えてください。
全てのハンドを一つの表でまとめたものがハンドレンジ表ですね。

表の見方を説明します。
基本的に色でハンドの強さを表現しています。

右上と左下を対角線で区切ると
右上半分にはs,左下半分にはoという文字が書いてあると思います。
sはスーテッドの略で、マークが揃っていること
oはオフスートの略で、マークが異なること
を指します。

例えば
Q7でマークが揃っていればQ7sの緑色ですね!

基本的に、青色のハンドは全て参加する価値はありません。

また、赤色のハンドは常にopenしてよいです。

最後に緑色の部分ですが、こちらは好みに応じて変更してください。指針としては後ろの人数が多いほど参加率は減らすべきです。
特にUTGの場合は緑色は全て降りて良いと思います。

まとめます。

Point7
上の表で

赤は常にopen
広げる場合も緑まで
青は常に降りる

初めは覚えるのが大変かと思いますが、頑張ってください。
特に、オフスートのレンジはかなり絞ってあることに気をつけること!!

さて、次に気になることは
すでにopenが入っていたらどうするの?
ですね。
さて、3betレンジです。

すでにopenが入っている場合、画像の赤or緑で3betをしましょう!(レイズ額は覚えてますか?)

また、自分がopenして相手から3betを受けた場合も
緑or赤で受けられます。
赤はAll-inまでレイズし続けて良いハンドになります

実はハンドレンジとは相手のポジション、自分のポジションによって複雑に変化します。
この辺りの理論はそのうちまとめますが、ここまでの内容に添っていれば恥をかくことはありません!

まとめましょう。

Point8
上の表で
青は常に降りて良い
緑で3betか3betに対してcall
赤はAllinまでレイズして良い

ここまで分かっていれば上手いプレーヤーとしてプリフロップを戦えると思います!!

・フロップ以降



それでは、フロップ以降の話ですが基本的に
・ドンクベット
・CB

の2つを説明したいと思います。
そのために、"オリジナル"ないし、"オリジナルレイザー"という概念を理解していただく必要があるので、こちらから話します。

今あなたがフロップにいるのならプリフロップを
ターンにいればフロップを
リバーにいればターンを
「前のストリート」とします。
前のストリートでは以下のどちらかが成立しているはずです。

・どこかのタイミングで最後にレイズをした人が存在し、その人に対して残りの人がコールをした
・チェックアラウンド(全員チェック)で回った

このうち、前者において最後にレイズをした人はAAやKKなど最強レベルのハンドを持っている可能性がありますが、
基本的にコールした側のレンジは中程度の強さになっているはずです。
そこで、この
最強レベルを持っている可能性がある人
すなわち
最後にレイズ等アグレッシブなプレーをした人

ラストアグレッサー、もしくはオリジナルレイザー、オリジナルと呼びます。
(本来オリジナルは誤用な気がしていますが広く浸透しているのでこちらの呼称を推奨します)

さて、では「今のストリート」においてあなたはOOPに座っているとします。
オリジナルの方はIP、あなたの左隣に座っているとしましょう。
(先にアクションする席をOOP(アウトオブポジション)後にアクションする席をIP(インポジション)といいます。)
このとき、あなたがたとえ強い役を完成させていたとしても、レンジ全体では負けていることが非常に多いです。
なぜなら、「前のストリート」で最強ハンドをもつ可能性を主張したのは相手側であり、その形勢を逆転することは基本的に困難だからです。

負けていることが非常に多いにもかかわらず、進んでbetを行えば、長期的に負け越すことが想定されますし、
強い時にのみbetをしてしまうと、checkしたときに相手からbetされるとかなり厳しくなってしまいます。

このように、オリジナルのアクションが行われていない状態で、先にbetをしてしまうというプレーをドンクベットといいます。
ドンクとはdonkey(ロバ)、すなわちお馬鹿という意味合いです。ドンクベットは「馬鹿のするbet」なので控えましょう。
(一部の状況では、このドンクベットが効果的なこともあります。この辺りはそのうち解説したいと思います。)

一方でオリジナル側は基本的に自分までチェックで回ってきます。この時、ここまで述べた通りレンジ全体で強くなっていることが多いので、ほとんどの場合50〜100%の頻度でbetをすることができます。

この、オリジナルが、次のストリートでもbetを継続するというプレーは非常に強力でcb(コンティニュエーションベット)と呼ばれます。

すなわち、ポーカーでのフロップとは
1.(もしOOPがいれば)オリジナルまでcheckで回す
2.オリジナルがcbを打つかどうか選択する。
3.cbの有無に応じて残りの人がアクションを決める
という流れになります。

初心者がこの流れから外れたプレーを取ると相手にものすごく搾取されます。

まとめましょう。

Point9
フロップ以降は基本的にオリジナルまでチェックで回す。オリジナルは高頻度でcbを打つとよい。

多くの人が一瞬で初心者と見抜かれるのはこれが原因です。

さて、ここまで来ると気になるのはどのような時にbetするのかですね。

これは非常に難しいのですが、指針として
・betはボードによって決まる
という意識を持つのが良いと思います。

当然ですが同じくAhAd(Aのハートとダイヤ)でも
7c8c9c(全てクラブ)
のときと
K84r(レインボー:全て違うマーク)
のときとではまったく違います。

前者ではストレートやフラッシュもあるため、AAの価値が下がっているのです。
このように、フロップ以降うまく立ち回るには
どんなボードでどんなbetをするのか
を勉強していく必要があります。

この記事では一つの指針として、以下の視点を提案します

・ナッツから考える



ハンドの強さを考えるときは、

現状のボードで出来うるハンドの中で最も強いもの(ナッツといいます)から考えて、何番目程度の強さを持つのか?

が良い指針となります。

例えばあなたはQdJdを持っていて、ボードは次としましょう。

あなたのストレートはどれほどの価値があるでしょうか?

まずナッツはなんですか?
9のフォーカード9999K
ですね。

次に強い、セカンドナッツはなんでしょう?
これは
KKによるフルハウスKKK99
です。

その次は
TTT99←TTによる
999KK←K9による
999TT←9Tによる
99922←92による
99222←22による
と続きます。
そしてあなたの
KQJT9のストレートですね。

当然ですが
特にまくられる心配のないリバーでナッツを持っている際はどのようにして相手のチップを最大限に奪い取るかを考えるべきです。
アグレッシブなアクションをとっていきましょう。

単にストレートだ!強い!
ではなく、
ナッツから数えていけるレベルの強さを持っている!十分に強い!
という判断ができると良いです。

この、「ナッツから考える」という思考回路を是非持つようにしてください。
そして、具体的なケースが知りたい場合には、他の記事などを参考にしていただけると嬉しいです。

Point10
betはボードに対して行うもの。
ボードからナッツを考え、自身の強さを推し量る

・総括

初心者の方が見返しながらプレーできるよう、全ての内容をまとめておきます。

Point1
BB,BTN以外はレイズで参加!

Point2
BTN,BBはopenに対してcallしてもOK!

Point3
Limpをしない!

Point4
3betに横からコール参加しない!

Point5
レイズ額は基本3倍!

Point6
bet額はpotを見て
{33%,75%,100%,150%,All-in}
から選ぶ

Point7
下画像のopenレンジを参考にopenする

Point8
下画像の3bet関連レンジを参考に3betやコールをする。

Point9
オリジナルまでcheckで回し、ドンクはしない。
オリジナルは高頻度でcbをする

Point10
「ナッツから考える」という信念を持ち、「ボードに対してbet」する。
openレンジ
3bet関連レンジ

・EVを追求することは退屈か(読みたい人向けのおまけ)

個人的にはpokerには2つの側面があると思っています。
それは"EVpoker"と"快楽poker"です。
(一般的な単語ではなくこのnote内で用いる語です)

EVというのは、期待値すなわち確率の観点から見た勝ち額のことです。
pokerで負けている人に対し、または勝っている人に対し、その人が上手いのか下手なのかを決めることは非常に難しいです。

これは運が絡むからですね。
pokerでは"完璧なプレー"をしていても運が悪ければ負けてしまいます。チップを失います。
しかしながら、
"確率で言えば勝ってたことの方が多い!"
という考え方をすることで、その人のプレーを正当に評価することができます。

この考え方がEVという発想です。"運の要素を極力排除して実力を考える"というpokerを"EVpoker"と考えてください。

一方で、この運の要素というものはpokerを面白くするスパイスでもあります。
全てが実力によって決まるゲームは初心者に厳しく、難しいです。
この、運の要素を好めば好むほど"快楽poker"へと流れていきます。
合理的ではない判断を下しても、楽しければ良い!ということになるのです。
この考え方を否定するつもりはありませんが、私は好きではありません。(相手にしたら稼げるという観点で見れば好きです。)

また、そういう人にpokerをどうすれば勝てるのかと聞かれて答えても、
「それで何が楽しいの?」
「結局運なんだから考えても仕方ない」
というような返事を得て後悔するだけです。

およそ多くの人はpokerで負けているより勝っているほうが楽しいと感じるはずと、私は信じております。
そして、バカラやパチンコではなくpokerを選択されたみなさんは、そのゲームの複雑さや駆け引きに魅了されたのではないでしょうか?

EVpokerをプレーする人々も少なからず同じ考えを持っています。
つまり、EVpokerをしている人々は、"勉強をして駆け引きの中で相手を上回りpokerで勝ちたい"という考えを持っているのです。

この信念が少しでもあるのなら、あなたはEVpokerを学ぶ価値があります。

EVpokerと快楽poker、どちらを優先しているのかを最も簡単に見分ける方法があります。
それは"ドローハンドの扱い方"です。

ドローとは基本的に「あと1枚でなにか強い役が完成する状態」を指します。
例えばあなたがハート2枚を持っていて、フロップが開いた時、ハートが2枚とダイヤが1枚だったとしましょう。
この状態であなたは「あと一枚でフラッシュの状態」すなわち「フラッシュドロー」を完成させています。
さて、相手から大きめのbetが飛んできました。
このとき、

・EVpokerの人
あと一枚でフラッシュだからもう一枚みたい!
しかし、ここでコールすることは利益になるのか?
すなわち勝てるプレーなのか?
わざわざ負けるプレーをしてあげて相手に利益をあげるような馬鹿なプレーをしたくない。利益的になるのならコールしたい。

・快楽pokerの人
あと一枚でフラッシュだからもう一枚みたい!
引けなきゃ負けるけど引ければ勝てるのだからコールしたい!
強い役を完成させて大きなpotを獲得したい!

という思考の違いが見られます。
この通りプレーして得られる快楽はそれぞれどうなるのでしょうか?

・EVpokerの人
 利益的になると判断でき、コールをしたらフラッシュを引いて大きなpotを獲得したぞ!スキルで相手を上回って気持ちがいい!!
 利益的になると判断でき、コールしたが引けなかった。今回は運が悪かったが確実にプラスのプレーをすることができた。
 利益的にならないと判断して降りたぞ。このpotは取られてしまったが私は確実に利益的になるプレーをしたから大丈夫だ。

・快楽pokerの人
 コールしてフラッシュを引いたぞ!運がいい!大きなpotを獲得して気持ちがいい!
 コールしてフラッシュは引けなかった。リバーで降りて大きな損を生んでしまったが、今回はついてなかったけれどひけることだってあるんだから仕方ない!

このように、あなたが快楽pokerをするのならその勝敗はただ運に委ねられています。
御神籤を引いて大凶がでるのか、大吉が出るのかに一喜一憂しているようなものです。
一方、EVpokerをしている場合にはその利益はあなたの腕と知恵、スキルによって決まるでしょう。あなたがpotを獲得した場合、運の要素はもちろん絡みますが長期的に見れば、その利益はあなたの実力が生み出したものです。

御神籤を引きにポーカールームへ来ているわけでないのなら、そのスキルを磨き、"自分の実力でpotを獲得する快楽"をぜひ感じていただきたいです。
この観点からすればある意味、EVpokerをしている人も快楽を求めていると言えると思います。

さて、EVpokerをしたい!と考えてくださる皆さん。このnoteを初めとし是非一緒に勉強をしていきましょう。

・最後に

今回記事を作成するにあたりレンジ表が必要となったので

Range Painterというアプリを利用させて戴きました。「ぱいにゃんさん」という方の開発したアプリケーションで(と思っています)、この方はさまざまなスマホ向けアプリを公開されています。
興味のある方はインストールしてみることをお勧めします。

また、初心者向けのサイトだと

poker道大先生が網羅的です。情報の取捨選択に困るかもしれませんが、気になったところを読むつもりならとても素晴らしいサイトだと思います。

保険をかけるようで申し訳ないですが、当記事の内容はあくまで初心者向けのものです。
ないと思いますが上級者の方がこの通りにやったら酷い目を見ますし、批判もあると思います。
現実私もこの通りにはプレーをしません。
しかしながら、初心者にとって再現性が高く馬鹿にされないプレーというのは価値があるものだと思います。
当記事にない内容や、ある内容の進化版など、初心者向けのプレーがあれば提案や議論はお待ちしています。

当記事は全文無料です。記事の内容をいいと思ってくださった方はフォローやスキ、他の記事を読んで頂く、等で応援していただきたいです。
また、知り合いの初心者へこのページを紹介していただけるととても嬉しいです。

定期的にTwitterなどで誤植の報告や記事へのありがたい評価を頂きます。本当に助かります。
長い記事だと誤植確認に費やす時間を十分に取れず、申し訳ありません。誤植は発見次第訂正いたします。

思いの外長くなってしまいました。
初心者の方は何度か読み返せる内容かなと思いますので、是非これで脱初心者を目指しましょう!そして他のnoteを見てポーカー理論の奥深さに触れてください!!

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