すえきち

クラシック音楽大好きおじさんのすえきちです。 転職歴は6回以上、3つの業界を渡り歩い…

すえきち

クラシック音楽大好きおじさんのすえきちです。 転職歴は6回以上、3つの業界を渡り歩いてきました。その中で感じたこと、この歳になってわかったことなど綴って参ります。

記事一覧

私も「うつ」になりました(番外編)反芻・ぐるぐる思考の対処法

反芻(はんすう)について書こうと思います。 反芻とは、「ぐるぐる思考」とも呼ばれ、自分の思考が「過去」や「未来」にとらわれてしまうことだそうです。 私にとって、…

すえきち
7時間前
1

駅のトイレで、鏡に映る自分を見たら、おじさんでなく、おじいさんだった。まっ、しかたねえか。歳なんだから。

すえきち
19時間前

愛聴盤(7)ジャン・ユボーのフォーレ

ガブリエル・フォーレといえば、「レクイエム 」が最も有名でしょう。高校生の頃、初めてこの曲を聴いた時、ドイツ・オーストリア系の作曲家たちにはない、柔らかく、しな…

すえきち
1日前
1

私も「うつ」になりました(7)自宅療養期②

時間の決まっている予定といえば、二週に一度の心療内科の診察と、整骨院くらい。それ以外の日は、気が向けば散歩。雨の日は家にこもってゴロゴロして過ごすだけです。 あ…

すえきち
2日前
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コラム:私の記事を読んで下さる方へ

何かのきっかけで、私すえきちの記事を読んでいただいてる方、本当にありがとうございます。 今回は、私がnoteに寄稿している理由について書かせていただきます。 現在、…

すえきち
2日前
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私の履歴書(3)浪人時代

現役での大学受験は全敗。浪人することになりました。 昭和期においては、一浪、二浪は当たり前の時代であり、両親も寛容だったので、甘えることになりました。その頃、予…

すえきち
3日前

私も「うつ」になりました(6)自宅療養期①

心の中でポツリと呟きました 「もう仕事しなくていいのか」 満員電車に乗らなくてもいい。朝から上司の無理難題を押し付けられることもない。取引先との微妙な交渉も、部…

すえきち
4日前
1

私の履歴書(2)中学・高校生時代

志望していた私立の中高一貫校に運良く合格し、明るく楽しい中学・高校時代が送れるものと思い込んでいましたが、現実は厳しいものでした。 最初に苦労したのは通学です。…

すえきち
5日前

私も「うつ」になりました(5)仕事復帰してみて

体調を崩してから一ヶ月後、週に三日程会社に行くようになりました。 病気の直接的な原因となった上司からとは別の棟で、最低限の仕事をすることになりました。 めまいが…

すえきち
6日前

私の履歴書(1)幼少期〜小学生

私は、高度成長期に都内で生まれました。 父は三男、母は三女ということもあり、どちらの親と同居することもなく、結婚後、何度か転居をしたようですが、私が物心ついた頃…

すえきち
7日前

私も「うつ」になりました(4)私の症状

うつ病を患う人は多いですが、人によってその症状は違うようです。 私の場合は以下のような症状でした。 ・すぐ疲れる 眠い、ひたすら眠い →これは、多くのうつ病患者…

すえきち
7日前
3

私も「うつ」になりました(3)発症直後の心象

2021年1月に記した日記の一部です。 「先週の金曜日の朝、どうしても起きれず、会社を休んだ。三連休で回復したが、今朝はしんどかった。案の定、上司は自分の非を認めな…

すえきち
9日前
2

私も「うつ」になりました(2)発症の前後

2021年1月某日。朝、起きようと思っても起き上がれませんでした。身も心もボロボロ。おそらく目も虚ろだったでしょう。 いつもと様子が違うのを悟った妻から、「大丈夫?…

すえきち
10日前
1

私も「うつ」になりました(1)

この文章を読んでいただいている方は、「うつ病」という病気に、どんなイメージを持っていますか? 4、5年前まで、私の考え方を話し言葉にするとこんな感じでした。 「…

すえきち
11日前
2

うし

ショート動画の台本です。声は低く、ゆっくりと。 (うし1) うし「(草を喰む音)はむ、はむ、はむ。え?おれ?うし。はむ、はむ、はむ。なんか用?」 (うし2) うし…

すえきち
11日前

どうして「すえきち」?

神社やお寺で「おみくじ」って引きますか?私の勤務先では、毎年の仕事始めに、社員のうち数名の代表者が、地元の神社に初詣するのですが、神社に行くと、何となくおみくじ…

すえきち
2週間前
私も「うつ」になりました(番外編)反芻・ぐるぐる思考の対処法

私も「うつ」になりました(番外編)反芻・ぐるぐる思考の対処法

反芻(はんすう)について書こうと思います。

反芻とは、「ぐるぐる思考」とも呼ばれ、自分の思考が「過去」や「未来」にとらわれてしまうことだそうです。

私にとって、過去は「後悔・懺悔」、未来は「不安・妄想」なのですが、自宅療養期に、過去の反芻がよく起こりました。思い出されるのは、うつ病を発症した子と直接関係のない、20年くらい前に起きた(起こした)事の記憶が、突然ふっと頭をよぎるのです。

直接的

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駅のトイレで、鏡に映る自分を見たら、おじさんでなく、おじいさんだった。まっ、しかたねえか。歳なんだから。

愛聴盤(7)ジャン・ユボーのフォーレ

愛聴盤(7)ジャン・ユボーのフォーレ

ガブリエル・フォーレといえば、「レクイエム 」が最も有名でしょう。高校生の頃、初めてこの曲を聴いた時、ドイツ・オーストリア系の作曲家たちにはない、柔らかく、しなやかな音楽にすっかり魅了され、魂が震える程の感動を覚えたものです。

この作曲家のことが深く知りたくなり、大学生のころ買ったのが、ジャン・ユボーが中心となって仏ERATOに録画された室内楽作品。ピアノ四重奏曲第1番、第2番とピアノ五重奏曲第

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私も「うつ」になりました(7)自宅療養期②

私も「うつ」になりました(7)自宅療養期②

時間の決まっている予定といえば、二週に一度の心療内科の診察と、整骨院くらい。それ以外の日は、気が向けば散歩。雨の日は家にこもってゴロゴロして過ごすだけです。

ある日、妻と二人で娘の高校の文化祭に行くので電車に乗ったところ、周囲の音が気になって落ち着きません。

『私も「うつ」になりました(4)』でも書きましたが、この日も、駅のホームの発車ベル音などの街の喧騒が耐えられず、密閉型ヘッドホンで耳をす

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コラム:私の記事を読んで下さる方へ

コラム:私の記事を読んで下さる方へ

何かのきっかけで、私すえきちの記事を読んでいただいてる方、本当にありがとうございます。

今回は、私がnoteに寄稿している理由について書かせていただきます。

現在、noteに書いている文章は、以下の4つに大別されます。

1.娘たちへ
2.私の愛聴盤
3.私も「うつ」になりました
4.私の履歴書
5.コラム

最初から、こうしたジャンル分けを決めていたわけではありません。何かを書きたいという衝

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私の履歴書(3)浪人時代

私の履歴書(3)浪人時代

現役での大学受験は全敗。浪人することになりました。

昭和期においては、一浪、二浪は当たり前の時代であり、両親も寛容だったので、甘えることになりました。その頃、予備校と言えば駿台や河合塾が有名でしたが、不得意の英語を伸ばしたかったので、小規模で英語重視のところを選びました。

入ってみると、もともと英語の実力がハイレベルな上智大学志望者ばかり。ここでも圧倒されました。

その中で、一人のクラシック

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私も「うつ」になりました(6)自宅療養期①

私も「うつ」になりました(6)自宅療養期①

心の中でポツリと呟きました

「もう仕事しなくていいのか」

満員電車に乗らなくてもいい。朝から上司の無理難題を押し付けられることもない。取引先との微妙な交渉も、部下の相談を聞くことも、全てやらなくてよくなりました。

いつも通りの時間に目が覚めても、「まだ寝てていいんだ」と思って、二度寝。ようやく起き上がった頃には、家族はみんな仕事や学校に行った後です。

お湯を沸かして紅茶をいれて、トーストを

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私の履歴書(2)中学・高校生時代

私の履歴書(2)中学・高校生時代

志望していた私立の中高一貫校に運良く合格し、明るく楽しい中学・高校時代が送れるものと思い込んでいましたが、現実は厳しいものでした。

最初に苦労したのは通学です。その日の教科書、ノート、辞書など、大人でも心が折れそうな重さの鞄を肩にかけ、都心に向かう通勤ラッシュの電車を乗り継いで一時間以上をかけて通わねばなりません(今なら、辞書は電子辞書になり、鞄はリュックなんでしょう)。身体の小さな自分には苦痛

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私も「うつ」になりました(5)仕事復帰してみて

私も「うつ」になりました(5)仕事復帰してみて

体調を崩してから一ヶ月後、週に三日程会社に行くようになりました。

病気の直接的な原因となった上司からとは別の棟で、最低限の仕事をすることになりました。

めまいがしてフラフラしたり、ちょっとしたことで動悸がしたりして、まともに仕事ができません。どんなに長くても3時間、短い時は45分で帰った時もあります。

この時期はまだ、進行中のプロジェクトをやり遂げなければ、との責任感に駆られていましたが、や

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私の履歴書(1)幼少期〜小学生

私の履歴書(1)幼少期〜小学生

私は、高度成長期に都内で生まれました。

父は三男、母は三女ということもあり、どちらの親と同居することもなく、結婚後、何度か転居をしたようですが、私が物心ついた頃に、東京郊外の多摩ニュータウンに落ち着きました。

幼い頃の思い出は、団地の前の道路を三輪車で遊んでいたことや、近くでショベルカーやダンプカーが忙しく働く様子。たくさんの子供が遊ぶ声がコンクリートの建物にこだまして、街に活気がありました。

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私も「うつ」になりました(4)私の症状

私も「うつ」になりました(4)私の症状

うつ病を患う人は多いですが、人によってその症状は違うようです。

私の場合は以下のような症状でした。

・すぐ疲れる 眠い、ひたすら眠い
→これは、多くのうつ病患者の方が感じる事だと思います。私の場合は不眠はなく、むしろ、「寝ても寝ても眠い」状態でした。

・長文が読めない
→「頭が働かない」状態です。ほんの数行の文章を読んでも、ほとんど頭に入らない頃もありましたが、今では克服しています。仕事で契

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私も「うつ」になりました(3)発症直後の心象

私も「うつ」になりました(3)発症直後の心象

2021年1月に記した日記の一部です。

「先週の金曜日の朝、どうしても起きれず、会社を休んだ。三連休で回復したが、今朝はしんどかった。案の定、上司は自分の非を認めない。『あの程度のことでヤワな奴だ』と言ってのけた。これまで会社に尽くしてきたが、身体を壊せばあっさり切られる可能性を感じた。」

「しばらく休職することになった。少しだけ救われた気がする」

「天気の良し悪しで気分が上下する。仕事のメ

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私も「うつ」になりました(2)発症の前後

私も「うつ」になりました(2)発症の前後

2021年1月某日。朝、起きようと思っても起き上がれませんでした。身も心もボロボロ。おそらく目も虚ろだったでしょう。

いつもと様子が違うのを悟った妻から、「大丈夫?」と声をかけられて、なぜか涙が出てきました(これが「感情失禁」と呼ばれるうつの初期症状だと知ったのは、最近のことです)。長らく抱え込んでいたものが、堰を切ったように、一気に溢れ出すのを感じました。

想像してください。五十過ぎの頭髪の

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私も「うつ」になりました(1)

私も「うつ」になりました(1)

この文章を読んでいただいている方は、「うつ病」という病気に、どんなイメージを持っていますか?

4、5年前まで、私の考え方を話し言葉にするとこんな感じでした。

「怠け者と何が違うの?」
「仕事はできないけど、好きなことならできる?勝手すぎない?」
「要は、気の持ちようでしょ。世の中、そんな甘くないよ」
「うつ病はウソ病だ」

無理解を通り越して、うつ病に苦しむ方に対して、大変失礼な考え方ですね。

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うし

うし

ショート動画の台本です。声は低く、ゆっくりと。

(うし1)
うし「(草を喰む音)はむ、はむ、はむ。え?おれ?うし。はむ、はむ、はむ。なんか用?」

(うし2)
うし「はむ、はむ、はむ。え?いいてんきだねえ?ふーん。たぶんあしたあめだけど。はむ、はむ、はむ。」

(うし3)
うし「はむ、はむ、はむ。そう、おれ、うしだけど。はむ、はむ、はむ。にんげんってさあ、なんであんなにいそいでるの?はむ、はむ、

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どうして「すえきち」?

どうして「すえきち」?

神社やお寺で「おみくじ」って引きますか?私の勤務先では、毎年の仕事始めに、社員のうち数名の代表者が、地元の神社に初詣するのですが、神社に行くと、何となくおみくじ引きたくなりますよね。他の人が引いていると、私も〜って引く人もいますよね。何でですかね。不思議ですよね。

たまたま「大吉」を引くと、「おおお〜」って声が出たりします。何だかその年は良い事があるんじゃないかって、期待したりしますよね。

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