THE IDOLM@STER SideM PASSIONABLE READING SHOW ~天地四心伝~を見ました②

なとと申します。SideMの朗読劇形式のイベント、「THE IDOLM@STER SideM PASSIONABLE READING SHOW ~天地四心伝~」を配信で見たので感想とか考えたことをまとめてみます。今回はday2 「天地四心伝 ~千紫万紅の乱~」の感想になります。
主に映画(劇中劇)本編の感想がメインです。また、新人Pのためアイドルさんの知識が足りていないのと、リアルタイム配信と最速アーカイブを見て勢いで書いているので、読みが浅いと思います。ご了承ください。

day1 「天地四心伝 ~丹碧の乱~」の感想はこちら↓


day2 「天地四心伝 ~千紫万紅の乱~」

鬼人族

さっそく種族ごとに振り返っていきたいと思います。まずは鬼人族から。
円城寺道流さん演じる族長の紫耀英は、開演前のイメージと違っていました。歴代最強と謳われ、力を重んじる実力主義者と紹介されていたので、厳格な族長なのかな?と思っていました。でも蓋を開ければなんというか……良く言えば平等で、悪く言えば優柔不断なところがあったのかなと感じました。後継者のことも、決めなかったのではなくて、決めきれなかったんじゃないかな。武芸の面で見れば天ヶ瀬冬馬さん演じる蒼生だし、政の面を見れば眉見鋭心さん演じる紅蓮だし……。紫耀英自身が、信玄誠司さん演じるおおらかな叢雲と、古論クリスさん演じる心配性な偃月という正反対の2人を部下にしているからこそ、息子たちも自分たちのように互いの欠点を補いながら協力していってほしかったんじゃないかなあ……。さらに紅蓮から蒼生を庇ったシーン。あれも蒼生を守っただけじゃなく、紅蓮に兄弟を斬ってほしくなかったんじゃないかと考えています。蒼生も紅蓮も守りたかったのかな……。

救いがなさすぎてかなり無理がある考察をしてしまう……

次に叢雲。叢雲が相棒の偃月を先に亡くしてその後を追い、さらに紫耀英を遺していく。これを信玄さんにやらせるんだ……と思いました。人の心とかないんですか?遺される側も遺す側も両方演じたのがしんどすぎる……。
そして偃月。序盤からずっと鬼族の動向を心配していたのに、それをなかなか取り合ってもらえず、さらには同族である鬼族からも何も相談がなかった。これを……古論さんに……?自分の情熱をなかなか理解してもらえなかった経験がある古論さんに……??人の心なさすぎじゃありませんか……?でも叢雲が最期に偃月のことを思いながら亡くなったことが救い……と思いきや偃月はもう死んでいるのでその言葉を聞けなかったんですよね……。しんどい……すべてがすれ違ってしまっている……。

人間族

次は人間族。やっぱり秋月涼さん演じる白波がとてもつらかった……。鬼族と協力した際の「みんな、出ておいでよ」が成功体験になっちゃったんだ……。この時に鬼族を従えることに成功してしまったからこそ、丹碧の乱で反対に鬼族から裏切られてしまったあのシーンが白波にとって非常に屈辱的なものになるんですね……。それと、「みんないなくなればいい」って言ってたけど、みんないなくなっちゃったら本当に白波のこと見てくれる人がいなくなっちゃうよ……。どんどん自分で自分の首を絞めてしまっている感じがする……。誰よりも白波自身が白波のことを見れていなかったと感じました。
そしてその白波の歪みに唯一気づけたのが北村想楽さん演じる水簾。

白波の気持ちに気づきつつあったからこそ、稽古や宴の場でこまめに声をかけていた気がします。でもそこに周囲と、何より白波本人が気づけなかった。つらい。報連相して。さらに白波と対峙するシーンでの「若様の描いていた未来には白波もいた」という発言。それをもっと早い段階で言えていたら……!と思ってしまいました。そして白波の目を潰したのも水簾。お前だったんか……。その時の「若様の描く未来なんて見たくないんだろ」のあれ、day1で「クソみたいな種族」と言った雪之助を思い出しました。師匠(仮)から銃の腕前だけじゃなく口の悪さまで受け継いじゃったか〜。
それと水簾は演者である北村さんを意識したセリフが多いように感じました。蒼生との会話での「本心」の話題とか「壊れてしまった関係」の話題とか……。急にデカ文脈が出てきてびっくりしました。北村想楽役の北村想楽さん……?
そしてアスラン=ベルゼビュートⅡ世さん演じる凪左と、舞田類さん演じる雨水。

すみませんでした!!!!!!!!!!!!!!ちゃんとした人たちだった……。良かった……。
自分の体調を蔑ろにしがちな凪左の隣に、彼を誰よりも大切に思ってくれる雨水がいるのがとても好きな関係性でした。どこかでひっそり生き残っててほしいな……。雨水ってメシマズなのかな?と思ったけど、凪左も体調が最悪なのであまり味覚が機能していない可能性もありそう……。この2人のほのぼの日常パートを永遠に見ていたいです。

鬼族

続いては鬼族。紅蓮が桜庭薫さん演じる不知火や秋山隼人さん演じる火継の所業と自分の未熟さを受け止めきれず、最終的に蒼生のせいにしてしまうのが苦しかったです。でもそりゃそうなる……自分を責められる許容量を上回っちゃうよね……。しかも蒼生と世界を変えたかったことを誰にも言えなかったんだな……。偃月に言えてたらまだ希望があったかもしれない。
それでも紅蓮って完全な極悪非道になりきれなかったのではないかとも思いました。蒼生を殺せなかったり、格下を見下す一面があるのに虐げられていた焔を拾ったり……。もっと徹底的に、完膚なきまでにやれたのではないでしょうか。そうできなかったのは、紅蓮の心のどこかに、蒼生と同じような「甘い」部分があり続けたからじゃないかな。まあ……蒼生のお母さんで紫耀英を脅しましたが……。怖……。
そして不知火。おのれ不知火。陽炎の話1ミリもしなかったじゃん……!良くないよ!!最初から最後まで最悪だったな……。火継も最悪だったけど……。だいたいこの2人が悪いよ。

でも火継ってあくまで「紅蓮の監視役」で、紅蓮の母親と不知火に仕えていただけなんだよね……。初めから鬼族側に紅蓮の本心を大切に思ってくれる人がいなかったのがしんどい……。「生徒会長3」とか桜庭さんのお父さんっぷりとか家で鎖鎌の練習しちゃった悠介さんの話でニコニコしていた日常パートが恋しいね。

獣人族

ここからは獣人族。獣人族は集団として未熟な面が色濃く表れていたと感じました。報連相して。
神楽麗さん演じる族長の結が純粋すぎる。全然鬼族のこと疑わないんだもん……!でも貧しい中で自分たちよりも文明が進んだ種族から支援されたら縋っちゃうよね……。まだ若かったし……。他人の利益のために利用される麗さんを見るのしんどかったな……。麗さんのサイメモ読んで元気出したいと思います。麗さんは、麗さん本人はもう大丈夫って思えるから……。
そして橘志狼さん演じる縁。縁!頑張れ!!と思いながら見ていました。意地っ張りで怖がりで、獣人族のみんなや凪左と雨水に守られてばかりだったかもしれないけど、そんな中必死でさらわれた子どもたちと逃げる姿が、水嶋咲さん演じる勇や花園百々人さん演じる烈の目にはかっこいい英雄として映っていたんだな……。
伊瀬谷四季さん演じる盟も印象的でした。鬼族の怪しさに気づいていたにも関わらず、結に詳しく相談せずに単独行動に出てしまった。お互いのことをよく分かっているのに、その信頼が慢心につながってしまったのがつらい……。そして怪物化してしまった盟が結を殺してしまうのもつらい。あんなに仲良かったのに……。さらに盟が自我を取り戻してしまう。「ごめん」と口にできてしまう。じ、地獄に追い打ちをかけるな!

竜人族

竜人族は、九十九一希さん演じる族長の劉帆の最期が悲しくて印象深かったです。平和を愛する族長だったからこそ、卯月巻緒さん演じる珀瑛を殺してしまった自分がこれ以上誰も傷つけないように、誰も傷つかないようにしたかったのかな思いました。
それと東雲荘一郎さん演じる崔亮が、狂竜病に侵されていながら薬の服用を拒んでいることがday1で明かされていました。今回のday2を見たあとだと、宴で劉帆が薬(すり替えられた鬼の血)によって暴走してしまったから、薬を拒んでいたのかなと解釈できますね。トラウマになっちゃったのかな……。
そして珀瑛、冬美旬さん演じる応然、ピエールさん演じる劉爽。この3人とボードゲーム……ギムナジウムだ……と思ってしまいました。今回の天地四心伝もギムナジウムも、もう変えることのできない未来の話を先に見せることで、過去編をやったときのつらさを倍増させているんですよね。SideMの劇中劇って本当に怖い……。
day2の竜人族のみなさんは、暴走してしまった劉帆以外、誰かに攻撃する人がいなかったのも印象に残りました。まさに、「平和を愛する族長」が治めていた種族なんだなあ。その優しさがしっかり劉爽にも受け継がれていたとも思います。被害者の立場になってしまうことは避けられませんでしたが……。

全体を通して

day2も重たいストーリーでしたが、平和なコメント欄のおかげで楽しく見ることができました(しんどくもありましたが……)。不知火に敵意むき出しだったのが面白かったです。おのれ不知火。
それと、わたしは今回が初めての朗読劇形式のイベントでした。ライブとはまた違った雰囲気だろうし、肌に合わなかったらどうしよう……と思っていたのですが、問題なく楽しめました。長尺で作られた作品だからこそ、劇中劇の人物について考えれば考えるほど、それを演じたアイドルさんへの考えも深まるということを濃密に体験できたと思います。苦しくもあったけどすごく面白かったです!

というわけでday2 「天地四心伝 ~千紫万紅の乱~」の感想は以上になります。拙い文章でしたが、最後まで読んでいただきありがとうございました!

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