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時間という概念


有名な物理学者曰く、時間の流れ方はその時々で変わるものらしい。小難しい法則曰く、全ての時間──過去現在未来──は横並びに存在しているものらしい。
と、なれば時間とはいったい何だろう?
1時間は60分で、1分は60秒で、1秒はナンタラカンタラで。型に嵌っている、不変の概念ではなかっただろうか。突然、本当は1時間は55分なんです、なんて言われたらパニックになる。
でも、かの物理学者はNOを叩き付けた。
なるほど、一理ある。
時間の感じ方なんて、確かにその時々でてんでバラバラに違うものだ。驚くことに。
例えば……昼休み、苦手な英語の授業が5時間目に待っているとする。そうなると、何故か昼休みはあっという間に終わる。あれ、今始まったばっかりでしょ、まだ10分しか……え、もう30分も経ちましたか? という具合。
なのに、苦手な英語の時間は全然終わらない。昼休みと同じくらいの時間が、まるで半日くらいに思えてくるくらい、時間が進まない。は、もう20分は経った感覚なのに、実際は5分しか経ってないの? 嘘だ、時計が壊れてる。ぐちぐち。
時間なんて、時計なんて、当てにならない。
過去も未来も、今の隣で流れているなら、僕はそれに触れられるのか? タイムマシーンの意味は? あの時をやり直したり、あの抽選の結果を誰より先に覗けるのか?
……いやまぁ、本質はそこじゃない。
時間、なんてものは存在しないということだ。在るけど、無い。それは、心という不確かなものによって揺れ動くものだから。
存在するのは、時間と名前をつけられた、体験と感情の積み重ねの速度。であれば。

時間の速度=やっていることへの好感度+集中度≒時間

という数式が成り立つのでは。
楽しいことを楽しい気分でやっていると、時間というものはその速度を上げる。嫌なことを嫌な気持ちでやっていると、速度は下がる。それが、僕たちが日常的に体感している、本来の時間という存在なのではなかろうか。
自分で書いていて、何を言いたいのかわからなくなってきたけど……
でもなんのことはなくて、ただ単に、楽しみが先に待っているから、早く時間が進めばいいのになっていう話。楽しいことが待っていると、待っている時間が長く感じられるよねっていうこと。
特に、仕事なんてものをこなしながら待つ楽しい予定ほど、時間を敵視させるものはない。たいてい、仕事への好感度なんてマイナス値だしね。
……あーあ、早く来月になれ。……憎き時間め、ちょっと早送りできないかい?

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