たまには外出を。

ゴールデンウィーク。
元来、僕は外に出てはしゃいで、友だちやなんやとわいわい騒ぐタイプじゃない。黄金色の大型連休とはいえども、予定はガラ空き、半分くらいは仕事で埋まってました。
夏が始まると思うと、家から出ずに快適な屋内時間を満喫するのが大吉だと思う。
……とはいえ、少しくらいは外出の予定を入れてみたりはしていて。
地元も離れて、少しだけ遠出。
田舎、というと失礼かもだけど、都会ではない感じの方面へ。
実は電車で遠出するのは好き。満員電車は大嫌いだけど、電車って旅とか冒険とかが始まりそうで、線路を写真に撮るのも楽しい。

車窓から外を見て、流れる景色を満喫してると、妄想が広がる。終点も、それどころか目的の駅も決まってるんだけど、このままこの電車が動き続けたら、何処まで連れてってくれるんだろう？ きっと、行ったことも見たことも聞いたこともない、未知の世界へ。なんて。
話がズレた。ともかく、珍しく外出してみました。木に囲まれた、自然の中。

うーん、圧巻。雲ひとつない快晴に、日光を浴びた瑞々しい緑のコントラストに心が洗われる。こういう時ばかりは、外出最高、なんて思っちゃう。
いい景色。そして、独特の空気。
田舎って、匂いが違う。なんだろう、息をしたくなる匂いがしてる。土と葉っぱと、真っ直ぐに降りてくる日差しと、満ち満ちしてる酸素？の匂い。
空気が綺麗だからか、電車から出たあとのなんとも言えない匂いがよくわかる。混じり気のない空気の中に、文明の匂いが一際目立つ感じ。わかるでしょうか？ あの感覚。
全然地元じゃないし、なんなら初めて来た駅なのに、懐かしくて、帰ってきたーと思わせるあの感じ。これも、たまに外に出るからこそのことなのかも。実家とはまた違う、『帰ってきた』という安心感。
浮かれて写真なんか撮って、見返したらものすごく良いショットだと自画自賛したりして。
普段は画面の中で色んな旅をしてるし、色んなことを追体験して楽しんでるけど、こうして直に世界と触れ合うのも悪くない。
まぁ、たまには。