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妖の唄

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呪符師『麒麟』の不思議なオムニバス形式の物語。 過去作3つありますが、こんな世界観で遊んでくれる方募集。 スピンオフも大歓迎✨ なんなら妖しいお話でもありあり(笑) 『タイト… もっと読む
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#私の作品紹介

「妖の唄」〜実話に基づくヒト編 2〜

「妖の唄」〜実話に基づくヒト編 2〜

父は優し過ぎるくらい優しい人だった。その優しさが、あんな結果を招いてしまったのかもしれない。

私が生きている父に最後に会ったのは、父が自ら命を絶った年のお正月だった。久しぶりに帰郷した私を精一杯のご馳走でもてなしてくれた。母が居ないお正月は寂しかったが、今思えば運命が父と二人きりで過ごす最期の時を作ってくれたのかもしれない。あの年、日本を襲ったコロナでその後は帰りたくても帰れない状況になってしま

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「短編小説」出来そこないの死神 【まくらさん共同マガジン企画】

「短編小説」出来そこないの死神 【まくらさん共同マガジン企画】

「因果な商売についちゃったよな…」
ビュービューと冷たい風が吹き荒ぶ古い病院の屋上でレオは煙草をふかしていた。
デコボコになったむき出しのコンクリートの床が建物の古さと朽ち落ちていく物の哀愁を感じさせる。
此処は旧病棟ビルで、もうすぐ取り壊しが決定している。入院患者達は新しいビルの方へ既に移転していて、後は事務関係の書類を運び出す段になっていた。
だから、煙草を吸っても文句を言う奴はいない。
いや

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