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お風呂を覗いていたのは小6の少年だった

私が中学1年のある日の夜
21時頃だろうか🌠
母と一緒にお風呂に入っていた。

浴室の窓は格子のすりガラスで
1番上の部分3枚だけが透明のガラス。

窓の外には壁に接して
高さ1m程の洗濯機くらいの
人が乗れる程の大きな箱が置いてある。
何かを入れて置いていたようだ。

母とお喋りしながらシャンプーしたり、
体を洗っていたその時、
浴室のすぐ外から物音がした。

「ガサッ」

「・・・⁈」


母も私ももちろん真っ裸だ。

猫でも飛び乗ったのか、
それとも落ちたのかと思い、
驚いた私は咄嗟に引き戸である窓を開けた。

目が合った👁️👁️
人がいたのだ。

窓に両手でへばり付くように
男が立っていた。
両手を広げて威嚇した時の
熊のような体勢だ。

母はたまたま見ておらず、
私だけが見てしまった。
そこにいたのは学年がひとつ下の
近所の少年だった。

・・・・‼️

こんな時はドラマのように
「ギャーー」という悲鳴を上げるでもなく
咄嗟の事で頭が真っ白になり
開けた窓をなぜか閉め直した。

母が不思議そうな顔をして
硬直した私を見つめた。

「どした?」
「いたよ、人が!」
「え?」

窓の下の箱の上に飛び乗ったようで
他人の浴室を覗いていたのだ。

二人ともすぐさまお風呂から飛び出て
今見た光景を母に説明した。

この時点で3分は経過していたと思う。

何をするかと思いきや
母はその少年の自宅に電話した。
電話に出たのはその少年の母親だ。

母「子供会の行事の事で〇〇君に
  聞きたい事があるんだけど今いる?」

少年の母親は息子を呼ぶ。

少年が電話に出た。

冷静を装ってはいるものの
案の定、息が上がっている。

ハァハァハァ・・うっうぅ・・ふ

相手はまだ12歳の子供だ。
自転車に飛び乗り思いっきり漕いで
自宅に帰ったのだろう。

速まる心臓の鼓動、
動悸を必死に隠そうとする。
「大丈夫だ、きっとバレてない」
そう、自分に言い聞かせるように
冷静に答える少年。
それを悟られないように取り繕うとするが
隠し通せるものでもない。

「今、うちに来たよね?
お風呂、覗いたよね?」
とは言わなかった。

母は子供会の当たり障りのない話をして
電話を切った。
どんな気持ちだったのだろう?
ホッとしたのか・・

最速でも10分はかかる距離なのに
3分強で移動したのは驚いた。
火事場の馬鹿力のようなものだろう。

“フォーミュラ1変態野郎〟
チャリ界のルイス・ハミルトンかよw


あの少年は日常的に我が家のお風呂を
覗いていたのだろうか。

そう思っただけで怖くて気持ち悪い。

他人の家の敷地内に勝手に侵入し、
浴室の窓から漏れる光と湯気に
好奇心が抑え切れず
ついやってしまったのかもしれない。

女の子と41歳の母親の裸体に
興奮したのか!
それがクセになったのか⁈

覗かれた私だって傷ついた。
怖かった😱

近所なので偶然会わないわけもなく
中学に進めば当然会うこともあるが
少年と目が合わないようになるべく避けた。

少年の母親は我が息子を
「将来は東大に行かせる」
よく自慢していた。
少しばかり成績は良かった時期が
あったそうだが実際には中の下。

痩せていて身体だけは大きく、
身長が170cmくらいあり
とても小学6年には見えなかったのは
よく覚えている。
そして何となく陰気臭い😿

少年の母親に告げ口しなかっただけでも
ありがたいと思え!
私も同級生の誰にもリークしてない。
これは我が家の秘密事項となった。

思春期特有の好奇心からくる
出来心とはいえ、
他人の家の敷地に入るのは
建造物侵入であり、
他人の家の浴室を覗くのは
軽犯罪法違反だ。

喧嘩っ早い、あの父が
なぜ怒鳴り込んでいかなかったのか
今でも謎だ。
波風を立てたくなかったのか、
“風呂を覗いたぐらい〟で
大騒ぎする事でもあるまいしと
軽視したのか⁈

これが村社会というものなのか😂

うちだけではなく、侵入しやすい家を
物色していたんだろうか?
何軒か、その日の気分で状況で
あらゆる家の浴室を覗いていたのか?

「子供のやったことなんだから
大目に見てやれ」という事で
片付けられるのだろうが
なんでも“子供〟という理由だけで
無罪放免になるのが悔しくてたまらない。

以後、我が家ではその少年の事を家族で
「風呂覗き変態野郎」と呼んでいた(笑)

「トンビが鷹を産む訳がない!
東大どころか灯台にも行けてない」と
家の中で笑い話にしてた。

父はその後、お風呂の窓を
全部すりガラスに変更し、
窓の外にある箱も
人が上がれないように改造した。

なんなら、有刺鉄線で囲めば
もっとイイのに(笑)
触れただけで催涙スプレーが
自動噴射される仕組みにすべきだ。

あの後は、うちは“覗き見リスト〟
から外されたのだろう。
侵入可能な他の家に侵入し
浴室を覗いていたのだろうか。
こういう輩は懲りないものだ。

「自分だとバレてなかったんだ」と
思いながら、きっと過ごしてきたのだろう。

あの夜、物音が聞こえなければ
私が窓を開けさえしなければ
その後もずっと覗かれていたと思うと
ゾッとする😨
一体いつから覗かれていたのだろう⁈

それにしても実家の周辺には
性加害者はいるわ、風呂覗きはいるわ、
変態村だとしか言いようがない😂
なのに、処罰されない、
お咎めなしという理不尽さ。

【本当にあった怖すぎる話】

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