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こんなお仕事しています★その14

猫との別れから生まれた書籍


十数年前のことです。

13年間一緒に暮らした、猫のまるおが天国へと旅立ちました。


あまりの悲しみに、

同じような悲しみをしている人たちが、

いるのではないかとネットを検索しました。


すると、「虹の橋」という、

作者不詳の短い詩を見つけました。


英語の詩です。


でも、翻訳ソフトで内容を知ることができました。


この詩にはとても癒されました。


そこで、これをたくさんの方に伝えたいと、

本にすることを思いつきました。


ところが、400文字程度の詩です。


この分量ではとても一冊の本にはなりません。


ですから、「虹の橋」と言う本は、

この世には、1冊も出ていませんでした。


それでも何とか本にしたいと思いました。


一月ほど温めていたとき、


突然閃きました。

絵本にすれば、一冊の本にすることができます。

ところが絵本の作り方が分かりません。

近所にアートディレクターの方が住んでいることを偶然知りました。

図々しく、その方の家を訪ね相談すると、
こころよく、アートディレクションを引き受けてくれました。

さらにイラストレーターも紹介してくれました。

さらに、さらに、
湯川れい子さんがお友達だといいます。

そんな不思議な縁がつながり、

作詞家の湯川れいこさんに、詩を翻訳していただきました。


そして、ついに、

世界で初めて「虹の橋」が絵本として誕生したのです

なぜ、湯川れいこさんが、

翻訳を引き受けてくれたのでしょうか。


じつは、

湯川さんの事務所の名前、

「レインボーブリッジ」だったのです。


ねこの、まるちゃんが、

天国から応援してくれたのかもしれません。



本が世に出てから1年ほどすると、

いろいろな方が、

そうか、この手があったかと、

次々と、

「虹の橋」の絵本を出し始めました。


「虹の橋」の絵本が何冊も出て、ブームになりました。


本家本元の絵本の発明者としては、

ちょっとなんだかなぁ、と言う気持ちになりました。


でも、

ペットロスに悩んでいる、

たくさんの方が癒やされるのなら、

素晴らしいことです。


それに、この詩を書かれた、
誰にも知られていられない方も本望だと思います。

ぼくは、ただ、
絵本にするという、
アイデアを思いついただけです。


そんなとき、

たくさんの絵本の中から、

ぼくが企画した絵本に共感してくれ、

作詞作曲してくれた方がいました。


歌手の、

藤田恵美さんです。


素晴らしい歌唱と、曲、詩です。

お聞きいただければ幸いです。


一つの企画が、音楽にまで広がっていき、

感慨深いきもちになりました。


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