異道見聞

新しいものと古いもの、動と静、喜びと悲しみ、都会と田舎、派手と地味、優等生と劣等生、善…

異道見聞

新しいものと古いもの、動と静、喜びと悲しみ、都会と田舎、派手と地味、優等生と劣等生、善と悪、真面目と不真面目、勤勉と怠惰など、相反することを自分の気持ちに従って生きて行こうとすると、一貫性がないけど、限界を越えない限界まで振り切って異なる道を見聞きしていく『異道見聞』です。

マガジン

  • プロジェクトマネージャーのひとり言

    プロジェクトマネージャーのみなさんが思うことをつぶやいてみました。多くの人がうなずき、ニヤッと笑ってもらいたい。そして、また、明日、プロジェクトマネージャーとして仕事に向き合って行こうってなれば幸いです。

  • 映画の心

    Amazon Prime Videoで見れる文芸映画を中心に映画が訴えていることを映画の評論ではなく、作品論として独自の視点で捉え、思ったこと、感じたことを綴っています。取り上げている映画を観たことがある人も観たことがない人も読んで「へー」とか、「なるほど」と思って流していただければと思っています。

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  • 固定された記事

異道見聞(いどう けんぶん)    プロフィーーーーーール

《名前の由来》目から見えるもの、耳で聞こえるものは同じでも、心で見える世界や、心に聞こえる世界は人それぞれで異なっている。その結果、人それぞれ異なる道を歩き、見聞する。『それでいいじゃないか』ということを意味して作った言葉、それが『異動見聞』です。 《プロフィール》生地:長崎県佐世保市(正確には、針生島というところです。母親の実家がそこにあり、帰省して出産したとこのこと。西海みかんが有名で今も5月、6月になると叔母が所有する甘夏のみかん畑に母と一緒に収穫に行くことを楽しみに

    • ITベンダーの部長職から転職して『ユーザ側のシステム部長』になってしまった物語(3)

      『無知の知』を感じただけでもいいかと思ったグローバル会議の一週間、この一週間のある一日で、全社のキックオフが行われた。これまでITベンダーで勤めていた私は、もちろん自社のキックオフに参加してきた。前職のキックオフは、1000人規模で入る地下の講堂のようなところで、それぞれの事業本部によるキックオフが行われていた。SI事業、ネットワーク事業、社会インフラ事業など様々な事業がある中で、SI事業のキックオフに参加していたのだが、さらに官公庁、自治体、医療、流通、製造業、装置業とそれ

      • ITベンダーの部長職から転職して『ユーザ側のシステム部長』になってしまった物語(2)

        私が転職先に入社したのは、採用いただいた3週間後の2013年4月1日(月)、有休消化を1日も取ることなく、3月31日の金曜日の仕事を終えて土曜日に東京から愛知県に移動し、土曜日のうちに最低限の生活用品を揃えた。決めてから3週間しかなかったので、お付き合いしていたパートナー企業の方、社内の他部署の方、お世話になった方々にお礼を言う暇もなく、会社を去って行った。自分の中では、何の連絡も出来ない方々が沢山いて、不義理な辞め方だと思った。転職先から挨拶のメールを出してそれで許してもら

        • ITベンダーの部長職から転職して『ユーザ側のシステム部長』になってしまった物語(1)

          私は、12年前にベンダーのPMからユーザのシステム部長になった。年齢は、50才、大手ITベンダーにいたものの、55才の役職定年、60才の定年を見据えたときに、ここにいてもこれ以上の大きな成長は望めない。ある程度やりたいことは、この会社でやってきた、との思いが強かった。 若い頃からやってみたいと思っていた、海外プロジェクト、海外出張もオフショア開発、基幹システムのグローバル展開に携わり、中国、香港、シンガポール、フィリピンと経験させていただいた。取りたかった国家資格も国際資格の

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        異道見聞(いどう けんぶん)    プロフィーーーーーール

        • ITベンダーの部長職から転職して『ユーザ側のシステム部長』になってしまった物語(3)

        • ITベンダーの部長職から転職して『ユーザ側のシステム部長』になってしまった物語(2)

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        • プロジェクトマネージャーのひとり言
          11本
        • 映画の心
          18本

        記事

          『チームリーダがモチベーションが上がらない』と言った、その時事業部長は、

          ある厳しいプロジェクト、いよいよプロジェクトをこのまま続けるのか、一旦止めるのか、という状況。メンバーは180人、みんな疲弊状態。私は、PM、各領域のリーダーを集めて、プロジェクト立て直しのミーティングを繰り返す。あるミーティングで、ひとりのチームリーダが「モチベーションが上がりません」言った。このリーダはいわゆる不満分子。その時、同席していた、事業部長はバシッと言った。「君は、リーダだから、本来、メンバーのモチベーションを上げるのが仕事、君がモチベーションが下がるようなこと

          『チームリーダがモチベーションが上がらない』と言った、その時事業部長は、

          『グレーなタスクは』どうするかって、それは

          タスクって白、黒、グレーってありますよね。白は、Aチームが明らかにやるタスク、黒はBチームがやるタスク、グレーは、領域間マター(課題みたいな面倒なもの)ってやつでAチームでもBチームでも出来るタスクでお互い持ちたくないと思っているタスク。こういうのって揉めるときがありますよね。そして、どうしたらいいのか、とPMに話が回ってくる。 私のやり方は、私だったらこうするという作業工程を書いて、其々の工程ごとの役割を整理する、そして、関係者を呼んで、「このタスクってこういう感じでやって

          『グレーなタスクは』どうするかって、それは

          『PMP』の知識って

          PMP(プロジェクトマネジメントプロフェッショナル)の資格取得にはお金も勉強時間も必要だけど、取っただけでは市場価値はない。資格を取らずとも世間にあふれている知識だ。その知識をバックボーンにしてプロジェクト毎にどのように攻めるのか(戦略+戦術+計画+アクション)+精神力に価値があると思うんですよね。『教育の成果は行動が変わること』って教わりました。 では、また。

          『PMP』の知識って

          『どうやったら出来るのか』って聞いた後に

          プロジェクトレビューで『どうやったら出来るのか』、って聞いたあとにこちらが答えたら、『本当にそれで出来るのか』と聞いて来る上司、出来ますと答えたら『出来なかったらどうするのだ』とまた聞いて来る、考えさせているつもりなのか、言い訳をさせない言質をとろうとしているのか、自分が言われてきたお決まりの3段問答パターンを繰り返しているのか。。。『出来ないことは想定外です』と答える私。 では、また。

          『どうやったら出来るのか』って聞いた後に

          『根本的な解決』って

          『根本的な解決』って聞いてくるわりには、真面目に考えて答えると、受ける方が嫌がりますよね。根本解決って面倒だし、手間も暇もかかります。聞いくる人も他の人を動かさないといけなかったりして。そして中途半端な解決になってしまう。でも、なとかしたいなぁって思うんですよね。 では、また。

          『根本的な解決』って

          『プロジェクトマネージャーは、最初に』

          プロジェクトが開始されるとお客様は、ベンダーより優位に立とうとする。そのためにまずは、PMを攻撃する。PMの上の責任者に『PMが悪い』、『マネジメントが悪い』と言って最初に攻撃されることがある。準備が整わずにPJが始まり、物事がうまくいかない、そうするとPMの上のプロジェクト責任者PM変えろと言ってくる。これでプロジェクト責任者も、お客様の言いなりだ。いろいろなこととの戦いはここからだ。

          『プロジェクトマネージャーは、最初に』

          『プロジェクトマネージャーに必要なのは、とりあえず』

          プロジェクトマネージャーは、上司やメンバーが処理したくないことがすべて集まってくる。落穂拾いみたいなもので、目に見える刈り取りは、メンバーや上司が行い、そのあとに残った糧を一粒、一粒拾う。それをやる覚悟は必要かな。

          『プロジェクトマネージャーに必要なのは、とりあえず』

          『プロジェクト体制って』

          プロジェクト体制とは、『PMとそれ以外』これ以上でもこれ以下でもない。前に剣、後ろに盾、ではなく、後ろにも剣、お金も人事権もない、中間管理職以下であり、書物にかかれているような裁量権など、実はない。しかし、その中で前にも後にも動いてもらえる関係を作れるかどうかだ。

          『プロジェクト体制って』

          『晩菊』(原作:林芙美子 1954年6月22日公開)を観て

          この映画は、女性にとってはある意味痛快なお話だと思う。確かに女性に人気があった作家ということは感じれた。男をコケにして、ドライな女心を描いていて、娯楽小説という表現は失礼かも知れないが、当時、気軽に読めて、楽しめるものだったに違いないと思った。 派手な起承転結がないのがこの映画の特徴でもあり、どこから観始めて、何処でやめても良いという日常をあらわしている。登場人物は、おきん(元芸者で今は不動産と金貸しで生計を立てている)、おとみとたまえ(おきんと一緒にやっていた元芸者で、お

          『晩菊』(原作:林芙美子 1954年6月22日公開)を観て

          『破戒』(原作:島崎藤村 1962年4月6日公開)を観て

          映画化3回、テレビドラマ化3回と多く取り上げられている『破戒』、この映画を観るに当たっては、いつもの通り予備知識なし、写真から想像するにやや重い映画だろうと想像し観ることにした。古い原作のものは、古い映画を観たくなるもので、今回も最新のものではなく、2作目の作品を見ることにした。観終わって、この映画について感想を述べて良いものか、と思うぐらいに複雑な心境にさせられる映画であった。 ストーリーに入るとしよう。主役は、小諸の被差別部落出身で小学校の先生をしている男・瀬川丑松(市

          『破戒』(原作:島崎藤村 1962年4月6日公開)を観て

          『愛する』(原作:遠藤周作 1997年10月4日公開)

          久々に涙腺が緩みました、完全にやられましたね。原作は遠藤周作、私と遠藤周作の出会いは、高校生の時である、数冊恋愛にかかわるような本を読んで、女性とはこんなに理性的なものかと、やけに美化したことを覚えている。遠藤周作はキリスト教徒であるということもそのころ知ったのであるが、キリスト教についての知識はなかったものの、なんとなく、キリスト教徒だから女性を美化するのかなぁとも思った。実際の女性は、遠藤周作が書いていた女性像とちょっと違うのかなと気が付いたのは20才ごろで、女性に対して

          『愛する』(原作:遠藤周作 1997年10月4日公開)

          『潮騒』(原作:三島由紀夫 1964年4月29日公開)を観て

          『潮騒』、多くの皆さんが知る三島由紀夫作品である。三島ファンの皆さん、私ごときが、三島由紀夫の作品について語るのもおこがましい上に、これから始まる稚拙な感想をお許しください。 潮騒と言えば、私の時代では、三浦友和と山口百恵ということなんでしょうけど、あえて、浜田光男と吉永小百合の潮騒を観ることにした。私は、三島由紀夫について、良く知っているわけではなく、文学者の三島由紀夫というより、愛国者、政治活動家、市ヶ谷駐屯地での割腹自殺、東大教養学部での全共闘主催の討論(この映画は、

          『潮騒』(原作:三島由紀夫 1964年4月29日公開)を観て