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The Covers 2024年1月 宮本浩次 Woman"Wの悲劇"より 感想

2024年1月18日(木)最初のThe Covers放送
宮本浩次さんが出演された。
共演はCoccoさん。

この記事では、前半は歌の感想、後半はトークの感想を書いています。

宮本さんが歌うのは、
【Woman "Wの悲劇"より】
この曲は2023年に配信リリースされた曲。
宮本さんの歌声、アレンジ、楽曲の世界観に引き込まれ、発表された瞬間から数えきれないほど何度も何度も聴いた曲です。
11月のロマンスの夜公演では、オープニングからこの曲をほうふつとさせるような音楽と映像が流れ、コンサートではもちろん歌ってくれてとてもうれしかった。

放送が決まってから、予告の写真や短いお二人の歌唱動画がSNSに公開された。
宮本さんが歌う短い動画を見ただけで、これは素晴らしい歌唱だと感じた。
歌い始め、ふわっとした『もう』から、太い深い男のひとの声で歌ってるのがいい…
ただただひき込まれるこの声の表現がもうすごすぎて胸にくる。ドキドキしました。

どこまでもいつまでも続くような深く広がる宮本さんの歌声で聴く【Woman "Wの悲劇"より】
♪ああ〜時の川を〜♪の深く遠くまで響き届く声がたまらない。素晴らしかった。

もうあまり覚えていないけど、ロマンスの夜公演の時聴いた感じとは違っていて、新しく配信された曲を何度も聴けることはとてもうれしいことです。

放送後、何度も宮本さんの歌唱している録画を観て感じたのは、すごい曲だと思っていたけど歌詞の意味とかあんまりわかってないまま聴いているな…宮本さんが歌うとこんな歌だったんだ…って思う…
これはCoccoさんが歌った、【I LOVE YOU】を聴いても感じたことです。
これはなんなんだろうか。

【Woman "Wの悲劇"より】(以下Woman)
女性が語るような歌詞と曲で壮大な究極のフィクションの世界が広がっていて、この曲が主題歌となった映画の衝撃とは別に、Womanという一曲の世界観と薬師丸ひろ子さんの歌声にひかれていました。

曲の世界観というと、宮本さんのアルバムROMANCE収録の【喝采】や、エレファントカシマシのアルバムでカバーして後、昨年の35アリーナツアー、宮本浩次さんのmy roomやロマンスの夜コンサートでも歌われている【翳りゆく部屋】にも、どうしようもなく心がひかれてしまうのを感じます。

もともとすごい曲だと思っていた一曲ではあるけれど、宮本さんの歌声で聴く新しいアレンジのWomanは、[名曲]ですよこれはね!という気持ちが浮かび上がってくる。

Coccoさんが歌ったのは、尾崎豊さんの曲
I LOVE YOU
Coccoさんの歌声とギター演奏のみで披露されたこの曲を聴いて、あぁ私はこの曲をイメージ先行で聴いていたのだなと感じました。
Coccoさんの歌声はするすると入ってきて、はじめて私にとってI LOVE YOUが[名曲]じゃないか!という気持ちになりました。

宮本さんのWomanやCoccoさんのI LOVE YOUの歌唱。
オリジナル作品を聴いて知っている曲であってもその一曲が気づいていなかった新しい魅力を伝えてくる、ものすごく染み込んでくる、迫ってくるように感じる曲。そして、歌う人の表現も素晴らしいし、曲も素晴らしいのだと感じさせてくれる曲。
coverする曲の世界観が好きとか好きではない、わかるわからないを超えてしまう曲。
それが私にとって[名曲]かなと思います。

ここからは、宮本さん自身の真意はもちろんわかりませんが、トークコーナーの宮本さん発言について二点書きます。

『いい曲はみんな好き』『ヒット曲出したい』
という発言は、自身の歌の表現で一曲一曲カバーしてきた宮本さんならではだから?
歌っていて『いい曲』だと感じておられるでしょうし、アルバムのセールスや、ロマンスの夜コンサートでの観客の反応もあると思います。

『いい曲』と言われる曲は『ヒット曲』であることが多いのかもしれませんが、宮本さんの言う『ヒット曲』はどのように受けとめられ、愛される曲なんだろうか?


もうひとつ、Woman の歌詞についてのコメントで[母性]という言葉が出てきたこと。

私自身は使ったことのない言葉だし、これからも使うことはないだろう言葉。
正直、困惑して混乱しました。
その言葉であふれているように見えたsnsをしばらく見ないようにもしました。

それでこの曲聴いてみようと思ったのが、エレファントカシマシの曲【あなたへ】でした。
『わたし』と『あなた』は、
宮本さん自身と、彼と結びつきが強い人物なのか?
そして『わたし』と『あなた』は、どちらにもとれるように感じられるところもある曲。

私は宮本さんが母を想って作った一曲と思っている部分はあるのだけど、このとても美しい曲は何度も何度も聴きたくなるのです。

聴いていると、[母性]発言でおろおろしていた気持ちはどこかへ行ってしまい、私はやっぱり宮本さんが曲で表現した作品が好きだ。その曲を歌っている宮本さんが好きだ。それでいいと思えました。

【あなたへ】を聴いたり少し時間をおいて、言葉はインパクトが強いけど言葉だけを理解しようと思ってもしょうがないし、言葉のとらえ方は人それぞれじゃないかな?と自分を納得させています。

『お二人のカバーは家でも聴いています』とおっしゃっていたリリーさん。
宮本さんとCoccoさんの共演は、リリーさんの【好き】があったからなのかしらと思ったりしています。

番組の情報量が多すぎて、noteを書きあげるのに時間がかかってしまいました。

読んでいただき、ありがとうございました。

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