ap bank fes23宮本浩次のパフォーマンスで感じたこと。


数年前から、宮本浩次さんのファンに
なりました。
宮本さんのソロワークから好きになり、
エレファントカシマシの音楽とともに
日常的に聴いています。

2023年7月に開催された
ap bank fes'23
社会と暮らしと音楽と

宮本さんも出演しているフェスの映像配信が
9月に期間限定であり、
その歌に姿にひきつけられ何度も視聴しました。

宮本さんが歌った曲のレポ(5曲)と、なぜこのfesの宮本さんにこんなに魅力を感じたのか?を書きます。



宮本さんが歌唱したのはこの6曲
今宵の月のように
悲しみの果て
冬の花
P.S I love you
ハレルヤ
+
櫻井和寿さんと東京協奏曲

[今宵の月のように]
今宵の月のようには、多くの人が聴いたことのあるよく知られているエレファントカシマシの曲。
宮本さんファンの人もいるだろうけど多くは他アーティストファンのお客さんが占める会場。
本人の歌唱でこの曲を聴くのははじめての人も多いでしょう。

数えきれない程のお客さんがいて、
宮本さんの歌がはじまるのを待っています。
宮本さんが登場、小林武史さんのキーボードの音にそっと声を合わせるように歌がはじまります。
曲が進むにつれて力強く美しい声が伸びて会場を満たして行く。弦楽器やホーンも入っているバンドの音の華やかさ。

[悲しみの果て]
エレファントカシマシのライブ
宮本浩次さんのライブ
悲しみの果ては必ず歌われる一曲です。
宮本さん自身数えきれないほど歌っている、
悲しみの果て
この歌を聴いてくれ!一曲のパフォーマンスに力を注ぐ姿に、素晴らしい声に、そして包み込むようでありながらカッコいいバンドの演奏。
曲の最後、宮本さんの伸びる強く美しい声とホーンの響きがなんとも言えない!曲の素晴らしさにもようやく気づき、特別な一曲になりました。

[冬の花]
コンサートでは特別な演出もあり、
盛り上がる曲です。

冬の花
P.S I love you
ハレルヤ
宮本浩次ソロ名義の曲が続きます。
はじめて聴く人が多いかもしれないこの3曲。
冬の花は、ドラマチックで懐かしさや悲しみも感じるような歌詞・曲であり、宮本さんの声の幅広さ、歌の表情というか届くものの多さ!ソロワークを代表する曲のひとつ。
このライブの冬の花は宮本さんの声、歌の表現がめちゃくちゃ響いてきて特別な曲になりました。
こんな曲もあるのか!とその魅力に、歌声にひきつけられた方も多かったのではないでしょうか。

[P.S I love you]
「愛してる」
「I love you」
という歌詞が出てきます。
宮本さんはライブの時お客さんに向けたMCで
がんばろうぜ
出かけようぜ、と声をかけてくれます。
ファンにとってはとてもうれしい言葉です。

宮本さんの歌う
「愛してる」
「I love you」は、
がんばろうぜ
出かけようぜ
のような、
生きていこうぜ!に私には聞こえます。
力強いのにとても優しい素敵な曲です。
この曲も聴けてうれしかった!

[ハレルヤ]
曲の冒頭からスピード感があふれ、
気持ちを上げてくれる一曲。
バンドの演奏もノッてる!
この曲も、P.S I love youのように
生きていこうぜ!というメッセージが
込められていると感じています。
宮本さんはかなり汗をかいていましたが、
ステージの端まで走って歌ってくれました。
その姿はもう力をくれる姿なんです。

配信で視聴したap bank fesで歌う宮本さん
期間中、何度観たか数えきれません。
このfesの姿になぜこんなにひきつけられるのか?
と思いました。

会場はファンばかりではないお客さん。
数えきれないお客さんの前で、はじめて聴く人もいるかもしれない場所でステージをつとめる。
宮本さんはそういう場所で歌を届けている。
MCで特に沢山のメッセージを言うわけではない。
ほぼすべて歌。

bank bandという繊細でふくよかに感じる音を出すチームと、一期一会で歌を届ける。
宮本さんの歌だけ、演奏だけじゃなく一体感として迫ってくる。
歌う人と演奏者の魅力が一曲の中で相乗効果を生み出している。
華やかさ、伝わりやすさ。
もちろん、音の中に宮本さんしか出せない圧倒的な歌声とパフォーマンスの魅力があふれていると感じます。

宮本さんソロワークで、しかもfes出演だからじゃないか?
スペシャルな演奏の中、よく知られている曲からはじまるセットリスト。尖った曲はない。

私が感じた何か?を言うなら、
bank bandの演奏とともに届けられた
宮本さんが歌った曲たち、歌唱、パフォーマンスは、大勢の人にすぐ伝わる大衆的な魅力があり、ちょうどいいわかりやすさがあった。

ライブ演奏は目の前で歌う人と楽器演奏が合わさった特別な瞬間。
ap bankもそう、その瞬間に生まれる音、伝わる音。
宮本さんは、宮本浩次として自作の曲を一曲一曲全身から素晴らしい声で歌唱した、それだけかもしれません。

自作曲の良さ、35年続くバンド活動、ソロワークの自信、しかしながらまだまだ知らない人はいる。
会場ぎっしりのお客さんから伝わるもの
宮本さんから伝えるもの
今日会場にいる人たちに、歌をひとりの歌手として歌う。

ap bank fesという場所、bank bandと一緒のパフォーマンスだったからかもしれません。



一方で、宮本さんの今までのライブに行った経験から思い出し考えてみる。
今年の春に開催された、エレファントカシマシのアリーナツアー。
新旧盛りだくさんの曲、強さと鋭さと優しさと感情の渦に巻き込まれそうになったらまた違う曲で別の場所へ行ってしまう。カッコよかった。

宮本さんソロワーク
6月のbirthdayライブmy room
はじめから終わりまで宮本さんひとりで歌とギターの弾き語りで演奏してくれた。好きな曲がたくさん聴けてうれしかった。笑顔になる、心にギュッと響く演出が素敵だった。

ざっくりしたライブの思い出しから、私自身まだまだエレファントカシマシ、宮本浩次ファンとして数多くある曲の魅力、ライブの魅力に気づいている部分はほんの少しなのかなと思いました。

ap bank fesの宮本さんがパフォーマンスした曲は、私にとってはちょうどいい
わかりやすい魅力でいっぱいの曲ばかりだった。
いい曲、伝わる曲、宮本さんが歌いたい曲?
戦略なのか?それはわからない。

宮本さん出演のトータル時間のコンパクトさや、家で観る配信ライブということもある。
だからなのか、今回のライブで悲しみの果てや
冬の花のとてつもない魅力にハッと!
気づかされた。
歌で伝えるという宮本さんの姿が伝わってきた。
いろんな発見があった。それがうれしくて何度も何度も視聴したのかもしれません。
私にちょうどよかった。
より、好きになりました。

会場にいたお客さん
はじめて宮本さんの歌を聴いた人にも
きっときっと曲の力、歌の魅力は
伝わっていると思う。



10月8日にはエレファントカシマシの野音ライブがあるし、10月25日に新曲発売が決定しているし、新しい曲、今までの曲の魅力に、もっと気づける機会がこれからきっとあると思っています。
楽しみは続く。

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