勝抜杯2024回顧

第0章 自己紹介(クイズ歴など)
 ごんべえです。名乗るほどのものでもありません。
 都道府県を『三枝の国盗りゲーム』で、世界の50都市を『世界一周双六ゲーム』で覚え、『クイズ面白ゼミナール』で日本史に親しみました。
 中高生時代はウルトラクイズが大好きでした。『ウルトラ』全16冊、『クイズは創造力』などを買い漁り、読み耽りました。長戸さん、永田さん、能勢さん、田中さんあたりが、私の絶対的なヒーローです。
 高2までは『大学に上がったらウルトラクイズに参加する!』と意気込んでいましたが、ウルトラクイズが中断されてしまい、大学ではボウリングにはまりました。
 その後、アタックの予選には20代、30代、40代で計3度通過し(でも本戦には呼ばれていない)、テレビのクイズ番組を見て楽しんだりしていました。サークルなどには特に属していない、いわば「野良のクイズ好き」です。
 初めて「他流試合」ともいえるクイズをやったのは、2023年の知識検定(初のコンピューターテスト)。図らずも高得点をとることができ、それがきっかけで、一度『東大王』のスタジオに呼んでいただきました。このときにボタンを押したのが、人生初の早押し正解です。
 会場参加型のクイズ大会は、2023年のQ-LEAGUE(ペーパー落ち)が初参戦でした。会場で能勢さんと田中さんが並んでいらっしゃるのを見つけたのですが、高校時代の憧れがこじれすぎて声すらかけられませんでした。
 2回目の会場参加となったのが、今回2024年の勝抜杯です。
 本稿では、勝抜杯の振り返りを、簡単に(およそなりそうにない)やってみたいと思います。

第1章 大会開始まで
 勝抜杯の存在は、12時間クイズで知っていました。
 昨夏に出た『東大王』OA後、「来春、大阪に行ってもいい?」と家人に打診。快諾を得て、少しずつ準備しました。
 準備といっても、たくさんの問題をAnkiに落としてどんどん回す、とかはやっておらず(単純にアプリを使いこなせていない。誰かExcelデータからAnkiのカードを作る方法を教えて下さい)、基本的には以下のようなことをしました。
・みんはや、クイバトでちょこちょこプレイ。
・2020年12時間クイズ、2023年道標、学生短文王2023年夏(いずれもプリントアウト)を読み、鉛筆やマーカーで印をつけていく
・知識検定アプリの過去問(2021年分まで)を何度か解く
・田中さんのニュースクイズを、できるだけ欠かさず読むようにする
・abc22thの問題集を読む(アーカイブできていたうちは、動画を見ながら)
我ながらアナログな方法です。ただし、潰しきれてはいません。
夜行バスで行き帰りする体力は無いので、前泊・後泊しました。
「前夜はどこかで美味しいもの食べようかな」とつぶやいたところ、小6男子(来春受験)に「前夜くらいカンヅメでがんばったら?」とのド正論をもらい、おとなしく従いました(結果的には、前夜の一夜漬けがペーパーに効きました)。
当日は、天王寺駅近くの宿を出て谷町筋を北上。途中、世界一古くから存続する会社(金剛組)を見つけて写真を撮るなどして会場に向かいました。

第2章 大会振り返り
予選問題などはこちらから。

ここからは思いっきりネタバレします。
本編
1~10番
1.24ケタ ×
数学は弱いです。後回しにしました。24の倍かな?とか思って48ケタと書きましたが、2024年の第24回大会なら、エイヤッと24って書けばよかった(負け惜しみ)。
2.コントロールカラー ×
全く見当がつかず。2読回めで何か書いたけど、覚えていない。
3.アウグストゥス ○
数秒かかったけど、きちんと思い出して正解。
4.ピアノマン ×
ビリー・ジョエルは『オネスティ』くらいしか分からないので、そのまま書きました。
昨年の『道標』を読んでいたので、序盤の問題でつっかえても、気にせず前に進んでいきました。
5.新富士駅 ×
昨日新幹線乗ったのに思い出せないなぁ、と岐阜羽島と記入。
帰り道、新富士駅を通過して「あぁ…」とため息。
6.オキソニウムイオン
どこかで読んだなぁとまでは思ったが、結局出てこず。
7.巻狩 ×
巻狩の様子が脳裏に出てきたが、書いた答えは「馬追物」。
巻狩でもなければ「犬追物」ですらない。
8.雲外蒼天 ○
観る将でよかった。
9.さんずい ×
これも一回解いたのになぁ。思い出せず「くさかんむり」と誤答。
思い出そうとしてる時点で、定着していないのよね。
10.112番 ×
知らないので仕方ない。ダメもとで911を書いたっけ。

11~20番
11.カエル ○
ラッキーパンチがあたった。
お姫様が変身させられそうな生き物をあれこれ考え、ドラクエ4のオープニングもカエルだったしな、とエイヤッと解答。
12.長野市 ○
十数年前、長野市に1年弱住んでいたこともあり、長野市長選挙のニュースが頭に残っていました。
北野建設(荻原兄弟が現役時代所属)は、長野市の会社。メセナ事業で、善光寺の参道沿いに自前の劇場(北野文芸座)も持っている。
13.秋吉 ×
全く知らなかった。下戸なので全くアンテナが立たず。
あとで店舗を調べてみると、意外と都内にもあるのね。
14.多聞天 ○
これはスッと正解できた。
15.米津玄師 ○
これも難なく正解。
16.明治大学 ○
縦の明治、横の早稲田。ノータイムで正解。
私の代とその1年下の代で早稲田に入学した人は、(4年で卒業した場合)東京六大学野球も、関東学生ラグビー対抗戦も、箱根駅伝も優勝を見ることができずに卒業しました。残念無念。
17.ガイアナ ○
コロンビアと書きかけて、東西を考え直す。
ガイアナとスリナムの並び順が怪しかったけど、結果的に助かった。
18.相対済令 ○
あとで思い出せるだろうといったん後回し。2周目で落ち着いて思い出す。
19.ビルドアップ ×
サッカーはほとんど分からなかったので、当て推量で「コンストラクション」と書いた。
20.安野モヨコ ×
芸能は弱点なので、気にせず先に進む。
たぶん、改めてもう一度訊かれても、不正解になる自信がある。

21~30番
21.文京区 ○
大学院時代、文京区の片隅に住んでいたのが役に立った。
22.小式部内侍 ○
小学校のころ、学研のひみつシリーズで100首覚えた。
三つ子の魂なんとやら。覚えているものです。
23.アライ ×
全然知らなかった。そんないいお薬があるなら、今度買ってみようかしら?(BMIが25を超えたり切ったりする人のツブヤキ)
24.コーデル・ハル × 
落ち着いて考えればいいものを、焦って「トルーマン」と誤答。
ハル・ノートのハルなんだから、もうちょっと時間割いて考えればよかったと後悔。
25.IMAX ×
あとで言われれば「あぁ、そうだ」という典型。
26.海 ×
伊勢ヶ浜部屋の力士が多いような気がして「富」を書いた。でも、それなら「士」も被るよなぁ。推理すれば「富」「士」は外せたなあ。
とはいえ「海」が思いついていないから、結局は誤答。
ちなみに、勝抜杯翌日に発表された2024年夏場所の番付では、宝富士が入幕して島津海が十両に陥落したので、「富」「士」と「海」の多寡が入れ替わりました。
27.ラグドール ×
知らなかったので1回目で飛ばし、残った時間で考えたけど分からず。
気にしない気にしない。
28.ナパージュ ×
あ、これは勉強したぞ、までは感覚があった。
だけど言葉が出てこない。取れていたはずなのに悔しい空欄。
29.仕込み杖 ○
着流し姿の勝新が脳裏に浮かび、スッと正解。
30.7 ×
覚えていなかったので、けっこう硬かったよなぁと「9」と書く。
さすがにそんなに硬くないか。

31~40番
31.フェイスオフ ×
知らなかったので飛ばした。たしか空欄のまま。
気にしない気にしない。
32.レシチン ×
大豆でしょ?と頑張った挙げ句、違うだろうなぁと思いつつ「サポニン」。
33.デイリーダブル ○
ときどきMリーグを見ることがあるので、引っかかった。
よかったよかった。
34.イルビゾンテ ×
ファッションはほとんど分からないので、華麗にスルー。
気にしない気にしない。
35.トリートメント ×
全然分からなかったのでこれもスルー。
気にしない気にしない。
こんなにたくさんスルーしていいのか、俺?
36.1919年 ○
米騒動の近くの年だったことだけは覚えていた。ちょっと時間をかけて歴史の流れを思い出してひねり出す。
37.SIAAマーク ×
ふだん目にするもの手に取るものを、ちゃんと見ておくべきと再認識する良問。
38.しかるべく ○
仕事上、よく使っている言葉ですので。
39.15時40分 ○
競馬を見るのは好き(ほとんど賭けないけど)なので、これは即答。
40.萩原朔太郎 ×
覚えてない(抑えてない)から仕方ない。
こういう問題、ちゃんと正解しておきたかったなぁ。

41~50番
41.韓国語 ○
「TOPIK」の「K」がピンときて「これであれ」と念じて書いて正解。
諦めの悪さ、だいじ。
42.か ×
何も書かないよりは、と、当てずっぽうで「お」。
もう一回、かな点字の法則を押さえ直そう。
43.宮崎県 ○
九州各県から出た優勝校をわりとスルスル思い出せた。
44.日本 ×
なんとなくのイメージで「フランス」と解答。
日本人受賞者、そんなに多いのね。
45.北海道電力 ○
冬にエアコンや床暖をいっぱい使うのかな、と北へ北へ向かって正解。
46.タックルボックス
時々マス釣り場やワカサギボートに行く程度の素人同然な釣り人は、釣り道具一式のことをタックルと呼ぶことを知らなかった。
問題集を中途半端にしか潰していないとこうなる。
47.オールカントリー ○
三木さん投資関係のツイート多かったよなと推測して(ちなみに、三木さんのツイートをきっかけに昭文社の株をちょっと買った)、ならこれかな、と推測して書いたら正解。
今回のペーパー、最大のラッキーパンチ。
48.半襟 ×
やったのに、覚えたのに、出てこない。悔やまれる。
49.不確定性原理 ×
物理はほとんど守備範囲外。
中高の理科、社会は、いつか全体を勉強し直そう。
50.三四郎 ×
阿部一二三選手ばかりが頭に浮かんでしまった。
故・古賀稔彦さんが「平成の三四郎」と呼ばれていたことを、頑張って思い出すべきだった。

近似値クイズ 7979円(誤差925円)
8000円は割り込んでいたよな、までは覚えていたけど、7000円手前まで下がっていたことは忘れていた。
エントリーナンバーが79だったので7979。

取れたのを落としたのもあり、ラッキーで拾ったのもあり。
本番のペーパー50問との相性は、比較的よかったように思います。
「新富士」「巻狩」「ナパージュ」「SIAAマーク」「半襟」「三四郎」など、事前の勉強や目配りをしっかりしておけば取れたろうなという問題も数問あったので、課題というか「もっとやれた」感は、正直あります。
50問プラス近似値で18分と時間はしっかりあるので、1回目はさっと解けるものを解いて(たぶん1読回めは15問から20問くらいしか書いてない)、2回目3回目で思い出すものを思い出すようにしたのが幸いしたかも知れません。
おかげさまで、勝抜杯初参加にして、幸運にもペーパー抜けすることができました。
77位で名前を呼ばれて大喜びしましたが、79位で”あの方”の名前が呼ばれ、あっという間に「ひえぇ~!」と思ったことは、言うまでもありません。
昨年『東大王』で吹っ飛ばされたリベンジを、と密かに意気込んで壇上に上がりましたが、勝者1名のnotローリング(実質3○1×)のルールに怯えたせいか、知らず知らず、押す勇気が縮こまったようです。
結果、押しても押しても他の人のランプがついている(体感で2~3文字、ひょっとしたら5文字くらいは押し負けているかも)状態で、自分のランプが点灯することなく終戦しました。

ここからは観戦モード。気づいたもの、思い出したものを順不同で。
・『ありがとう浜村淳です』が3月いっぱいで平日の放送が終わったことをこの大会で知り、客席で悶えました。
・『ワンワン』の問題。もし私が押してたら「いーつも元気なワンワンでーす!」ってやってたかもしれない(いや、たぶんやらない)。
・『メメンとモリ』『十年屋』は、自宅に本があるので、「ああ、これを壇上で聞きたかった」と思ったり思わなかったり。三木さんの問題は、勉強や生活のすべてがクイズに繋がるような感じがして好きです。
・決勝1問目。いろいろと徳久さんが「持っている」と大笑い。

第3章 大会終わって
懇親会に参加しました。たくさんの方とお話しすることができ、とても嬉しく、有り難かったです。
(野良のクイズ好きは、人見知りですが寂しんぼうです。)
持参した『クイズ用語辞典』に主催者・三木さん、過去3回優勝(そしてウルトラチャンピオン)の田中さん、今回の優勝・徳久さんのサインをいただきました。三木さんに予選通過の祝福と「勝ち抜けーー!」を書いてもらったのは、油断したら泣きそうなくらい嬉しかった。
家宝として大切にします。

来年は、
・連続して予選を抜ける
・今度は自分のランプをつける
・願わくば1○をとる
・あわよくば「勝ち抜けー!」と言ってもらう
ことを目標に、ゆるく楽しく、クイズを続けていこうと思います。

主催の三木さん、ご家族をはじめスタッフの皆さま、大会や懇親会でご一緒くださった皆さま、本当にありがとうございました。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?