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ニンジャスレイヤーTRPGソロシナリオ【生体ガチャガチャの謎】

ヘッダ画像はいらすとやから

はじめに

このシナリオは「ニンジャスレイヤーTRPG」第2版の1人(ソロ)向けシナリオです。
ソウカイヤとストリート両方を想定しているシナリオだが、改変することでアマクダリやザイバツでもプレイ可能である。

導入

■ソウカイヤ

あなたはある日、ソニックブームから他のニンジャたちのケツ拭きを仕事として以下の内容の押し付けられた。

カプセルキャプチャードという謎が多いニンジャのスカウトに出たニンジャが、連続して突然連絡を絶って行方不明になっている。
・どういうニンジャかは定かではないが、相手を生きたままトイカプセルの中へ閉じ込めるジツを使用するという情報がソウカイネットに掲載。
・お前の仕事内容は、行方不明になったニンジャ共を探し出し、カプセルキャプチャードを見つけ出してスカウトしてこい。
・もしスカウトを拒否するようであれば、殺しても構わない。

仕事内容を話すソニックブームが若干苛立っていたが、それも無理はない。
なぜならあのインパルスまでもが、カプセルキャプチャードのスカウトに行って行方不明になっているからだ。
あなたは、ソニックブームの機嫌をこれ以上損ねないうちにトコロザワ・ピラーを飛び出した。

■ストリート

あなたはある日、フィルギアもしくはヤモト、あるいはネザークイーン、もしくはタキから、最近ストリートニンジャが連続して行方をくらませている件について調査をするよう持ちかけられるだろう。
そしてその行方不明にはとある都市伝説が関わっているともあなたは知る。
都市伝説の内容は以下のようなものだ。

・ネオサイタマのどこかに、怪しいトイカプセルショップがあるという。
・そのトイカプセルショップの中には、生きている人間や動物がカプセルに詰められたガチャガチャが1台だけ存在している。
・だが、そのガチャガチャを回しても、見つけてもいけない。
・もし回したり、見つけてしまえばその者はカプセルに閉じ込められ、ガチャガチャの中に入れられてしまう。
・そしてこの都市伝説には、カプセルキャプチャードなる相手を生きたままトイカプセルの中へ閉じ込めるジツを使用するという、ニンジャの影が見え隠れしている。

調査開始

あなたは調査を開始した。
しかしこのままでは、下手人であるカプセルキャプチャードの名前とジツの簡単な詳細しか分からない。
まずは、行方不明になったニンジャたちがどこで消息を絶ったのかを調べなければ。
ソウカイヤであればソウカイネットを調べるか、セキュリティ部門に掛け合って調べる、ストリートならばハッキングで行方不明になったニンジャの足取りを自分で調べるか、あるいはタキなどに頼んで調べてもらう。
そうでなければ、ソウカイヤ・ストリートを問わず自分の足で都市伝説を元に地道に調べるかのどちらかだ。
ソウカイネットやハッキングで調べる場合はハッキングU-HARD、足を使って地道に調べるのであればワザマエHARDでそれぞれ判定せよ。

最も適した交渉スキル(+2):『◉駆け引き』『◉欺き』
次に適した交渉スキル(+1):『◉理路整然』『◉威圧』
最も適した知識スキル(+2):『◉テックガジェット』『◉現代的アート』
次に適した知識スキル(+1):『◉オカルト』『◉犯罪』

成功した場合は以下の情報を得られるが、失敗した場合はその場で手詰まりとなり、これ以上調査のしようがないだろう(ゲームオーバー、エンディングへ)。

・アキバ・ストリートに最近奇妙なトイカプセルショップ『埋蔵金回し』という店が開店した。
・店の中は監視カメラらしい監視カメラはなく、店員も居ないという。
・そしてその店に入った者は、毎日必ず3~4人は二度と店から出てこない。

【6,6】以上で成功した場合は、さらに追加で以下の情報を入手し、即応ダイスと緊急回避ダイスがそれぞれ+2される。

・ソウカイヤ(もしくはストリート)のニンジャが、店の奥にあった地下室への出入り口を発見したという。
・なお、降りたニンジャは二度と戻ってこなかった。
・時折地下から「イヤーッ!」というシャウトが聞こえることがある。
・無事に戻ってきたニンジャの話によると、都市伝説にあるガチャガチャは確かに存在し、見られているような雰囲気と『絶対に触れてはいけない』予感がした。

情報を入手したあなたは、『埋蔵金回し』へと向かう。

トイカプセルショップ『埋蔵金回し』へ

あなたはアキバ・ストリートのトイカプセルショップ『埋蔵金回し』へとやって来た。
確かに店番の店員もおらず、監視カメラすらもない。
妙だなと思いつつも、あなたは一通り店内を見て回ることに。
ネコネコカワイイ、モチヤッコ、ケモチャン、サムライ探偵サイゴ、よく分からないバイオ動物……と、あなたはガチャガチャを一つ一つ見ていく。
どれもおかしなところはない。
しかしここで、あなたは奇妙な違和感を感じる。
ニューロンNORMALで判定を行い、成功するととある一台のガチャガチャから「アイエエエエ!」「ダシテ!タスケテ!」「ダセッコラー!」という人の声が聞こえてくるだろう。
あなたがそのガチャガチャを調べると……おお!ナムアミダブツ!カプセルの中にサラリマンや女子高生、ヤクザが詰められて暴れたり叫んだりしているではないか!
これがあのカプセルキャプチャードの仕業なのか?あなたは試しにそのガチャを回してみようとしたが、専用のトークンが必要らしい。
あなたはそのトークンの販売機を見つけたが、なんとその値段は【万札】10!ボッタクリというレベルではない!
これはカプセルキャプチャードを見つけ出し、全員開放してもらうしかない。
もちろん、カラテでガチャガチャを破壊してしまう手もあるが、何が起きるか分からない以上、止めたほうがいいとあなたは直感的に思う。

なお、失敗した場合は何も気づかず、あなたは店を出てしまうだろう。
哀れな犠牲者は、今後も増える一方だがあなたには関係ない。
(ゲームオーバー、エンディングへ)

『埋蔵金回し』の地下

あなたがさらに詳しく店内を調べていると、謎の地下室へ降りる梯子を見つけた。
カプセルキャプチャードはこの下に潜んでいるのか?
あなたは梯子を下って地下室に入った。
そこは倉庫のような場所で、補充用商品と思わしきダンボールが積み上げられている。

「私に挑むのはお前で何人目だったかな。ドーモ、カプセルキャプチャードです」

突如部屋の奥からアイサツが聞こえてくる!あなたが目を凝らすと、そこには巨大なカプセルに入った、さらにカプセル型のニンジャヘルムを被ったニンジャの姿が!

「どうせ私をどうにかしに来たのだろう?やれるものならやってみるがいい。私のカプセルバリア・ジツを破ることは出来ない!そしてお前もカプセルパッキング・ジツでガチャガチャの商品にしてくれるわ!」

向こうは話をする気は一切ないようだ、一触即発アトモスフィア!

カプセルキャプチャードは一切の回避を行わず、あなたの行動終了後に転がって回避難易度NORMALの1d3ダメージの体当たり攻撃を行う。
カプセルバリアは【体力】8で、【体力】0以下になると砕け散って次なるイベントが入る。

カプセルキャプチャード、敗れる

「グ、グワーッ!?バカナー!?」あなたの痛烈なカラテは、カプセルキャプチャードのカプセルバリアを砕いた!
カプセルキャプチャードは砕かれたカプセルバリアの中から吐き出され、壁に叩きつけられた。

「クソッ、カプセルパッキング・ジツの使い過ぎでバリアの強度が落ちていたか……!」

カプセルキャプチャードは、ヨロヨロと立ち上がってあなたにカプセル・スリケンを投げたり、カラテパンチで殴ってくるが、そよ風にも等しい威力。
どうやらカプセルキャプチャードは完全にジツ頼りらしく、カラテが乏しい模様。これではクローンヤクザもまともに倒せないだろう。

「ジツの酷使のツケがここまでとは……世の中をトイカプセルで満たす私の野望が……カプセル・ニンジャとしての夢が……」

ブツブツと呟くカプセルキャプチャード。
どうやらただのニンジャではないらしい、カプセル・ニンジャというリアルニンジャのようだ。
だが、リアルニンジャにしてはあまりにもカラテが乏しい。
あなたが首を傾げていると、カプセルキャプチャードは隙ありと言わんばかりに、あなたに向かってカプセルパッキング・ジツを行使してきた!

「馬鹿め、お前をカプセルに閉じ込めるくらいの力は残っているわ!イヤーッ!」

隙を突かれたとはいえ、その動きはおぼつかない。
回避難易度EASYで回避せよ!失敗するとカプセルの中に閉じ込められ、
二度とネオサイタマを駆け回れなくなるだろう。
(ゲームオーバー、エンディングへ)

回避に成功すれば、あなたのカラテ1発でカプセルキャプチャードは伸びてしまう。
本当に力を使い果たしたようだ。

■ソウカイヤの場合

さて、このまま伸びていられても困る。
あなたの仕事はカプセルキャプチャードをスカウトし、行方不明になったニンジャを探すこと。
カプセルキャプチャードを叩き起こし、交渉判定HARDで判定だ。
なお、カプセルキャプチャードの対抗判定はない。

最も適した交渉スキル(+2):『◉威圧』『◉欺き』
次に適した交渉スキル(+1):『◉理路整然』『◉共感』
最も適した知識スキル(+2):『◉現代的アート』『◉ソウカイヤ』
次に適した知識スキル(+1):『◉古代ニンジャ文明』『◉オカルト』

成功した場合、カプセルキャプチャードはカプセルに閉じ込めた者すべてを開放してソウカイヤへ下るが、失敗した場合はカプセルに閉じ込めた者すべてを開放した後に自らセプクを行い爆発四散する。
(どちらにせよエンディングへ)

■ストリートの場合

これでカプセルキャプチャードが悪さをすることはなくなるだろう。
だが、カプセルに閉じ込めた者すべてを開放してもらわなくては。
あなたがどうしたものかと考えていると、どこからかフクロウが入ってきたかと思えば1人の男に姿を変えた。

「ヒヒヒ、ドーモ。フィルギアです。後は俺に任せときな、こいつとは昔なじみなんでね」

フィルギアはあなたにアイサツをすると、あとは自分に任せておけと言って帰るよう促す。
彼ならまあ大丈夫だろうと思ったあなたは、その言葉を信じてかえることにした。
(エンディングへ)

エンディング

■ソウカイヤの場合

・スカウトに成功していた場合
カプセルキャプチャードは、トイカプセルショップをソウカイヤのシノギとして平常時は任され、命が下れば敵対するヤクザなどをカプセルに閉じ込めて踏み砕くか、タマ・リバーに捨てる、あるいはそのまま燃やすという殺しを任されるように。
リアルニンジャだということで、ラオモト・カンも多少は気に留めているようである。

・スカウトに失敗していた場合
あなたは今までと何ら変わりないソウカイニンジャとしての日常に戻った。
リアルニンジャが戦力にならなかったというのはラオモト・カンの耳にも入っており、若干不機嫌にはなったようだがソウカイヤに下らないニンジャなど必要ないとラオモト・カンはすぐさま割り切った。
そして、あの都市伝説もいつの間にか忘れ去られていった。ネオサイタマはそういう都市だ。

■ストリートの場合

フィルギアが本当にどうにかしてくれたようで、カプセルキャプチャードはニチョームの一角でトイカプセルショップ『埋蔵金回し』の経営を再開した。
ただし、カプセルキャプチャードはただ経営をしているのではない。
そこで情報を集めているのだ。

カプセルキャプチャードを懲らしめた(スカウト成功の可否は問わない)
 【万札】25 【名声】+1

一切情報を得られず、手詰まりとなって諦めた。
  報酬なし、【名声】-1

余暇日数:4日

◆忍◆ ニンジャ名鑑【カプセルキャプチャード】◆殺◆
カプセル・ニンジャの名を持つリアルニンジャ。
だが完全なジツ頼りでカラテはからっきし、サンシタニンジャ数人で挑んでも油断しなければ勝てないことはないという。
自らをカプセル内に閉じ込めることで攻撃から身を守るカプセルバリア・ジツ、相手をカプセル内へ閉じ込めてしまうカプセルパッキング・ジツを使用する。

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