見出し画像

UI観察 - ピクチャー・イン・ピクチャー(PiP)

ピクチャー・イン・ピクチャー(PiP)という機能をご存知でしょうか?
これは、YouTubeやAbemaなどの動画アプリを画面の端に小さく表示しながら、他のアプリを操作することができる機能です。

(その他のUI観察記事はマガジンはこちら ↓)


ピクチャーインピクチャーとは

ピクチャーインピクチャーとは、画面の中に小さな独立した領域を設け、メインの表示内容とは別の内容を表示すること。また、そのような表示領域。

ピクチャーインピクチャー(PIP)とは - 意味をわかりやすく - IT用語辞典 e-Words

PiPはiOS14では動画に限定して使用できますが、iOS15からは動画以外のコンテンツにも対応しています。Androidではバージョン8.0(API レベル 26)以降で使用。PCでは、2018年10月に公開されたChromeブラウザバージョン 70で使用できます。

toCサービスのピクチャーインピクチャー

PC時)YouTubeの画面。右下に小さいサイズで動画があります。
(YouTubeでは「ミニプレーヤー」と呼びます。)
左側:動画が下に小さく固定され、他動画探しながら動画が観れます。
右側:アプリを閉じているときの画面。ここから別アプリを操作できます。
一時的に非表示にしたい場合、音声だけを聴きたい場合は画面外に隠すこともできます。
矢印をタップすると画面が表示されます。
LINEのPiP。正方形のアイコンをクリックすると、
前に読んだ記事をまた開くことができます。
元記事のカテゴリに合わせてアイコン画像が変わります。

toBサービスのピクチャーインピクチャー

GoogleMeetのピクチャーインピクチャー。
オンライン会議をしながらメールを打つことができます。
Ver.5.2.0以降のZoomでは画面を小さくするだけでなく、画面共有に自身を投影して、
プレゼンを手助けしてくれる機能があります。
(画像引用:エンジョイ!マガジン


その他のピクチャーインピクチャー

テレビでもPiPは使用されており、画面の隅に別のチャンネルを表示して裏番組の様子を見られるようにする機能もあります。

他に画面の大きさを均等に2分割にする機能もありますが、それはPBP(ピクチャー・バイ・ピクチャー)と呼ばれ、異なる入力ソースを2画面や4画面に分割で表示できる機能のことを言います。

TV画面を2画面に分割しているイメージ。
これがPBP(ピクチャー・バイ・ピクチャー)。

ピクチャーインピクチャー機能が使用されるユースケース

■ビデオ視聴中の作業

ユーザーが動画や映画をフルスクリーンで視聴している最中に、メールや文章の作成などの作業したい場合、動画を小さなウィンドウで表示しながら、タスクを続けることができます。


■スポーツ視聴

1つの大きなゲームを視聴しながら、別のゲームのハイライトやスコアを小さなウィンドウで確認することができます。

■その他のユースケース

  • オンライン会議:オンラインミーティング中に、他のドキュメントやウェブページを参照しながら会議に参加することができます。

  • ゲームプレイ:ゲームをプレイしながら、攻略方法やYouTubeのチュートリアル動画を小さなウィンドウで表示することができます。

  • ニュースや株価のチェック:主要な作業を続けながら、ニュースの更新や株価の動きを小さなウィンドウでチェックすることができます。

まとめ

ピクチャー・イン・ピクチャー(PIP)が使用されるケースとしては、別作業をしながらの動画の視聴と、リアルタイムで情報の変化を収集したいケースとなります。
開発されている方は、機能拡充の参考にしてみてください。



参考記事


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?