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不安で仕事が手につかない――。心配性で悩む私を救った仕事の進め方「一個流し」の教え

不安で仕事が手につかない――。

やるべきタスクが溜まってきたとき、重要な仕事の締切が迫ってきたとき、苦手な仕事ややったことのない仕事に取り組む必要があるとき。自分の役割を十分に果たせるだろうかと不安になり、本来やるべきことに手がつかなくなってしまう。

何を隠そう、私自身が心配性で長年苛まれてきた一人なのですが、この「仕事の不安」に頭を悩まされている人は意外と少なくないのでは、と思います。

そこで今回の記事では、「心配性で悩む私を救った仕事の進め方『一個流し』の教え」をテーマに、仕事の不安を解消しながら高いパフォーマンスを発揮するための方法についてお話したいと思います。


「不安で仕事が手につかない人」が解決すべき2つの問題

仕事の不安に悩む人は、そもそも次の2つの問題を抱えているのではないでしょうか。

  1. ”強い不安感”にどう対処するか

  2. ”眼の前の仕事”にどう対処するか

実際、「仕事 不安」や「不安 解消」といったキーワードでインターネット検索をすると、心理学ベースの不安解消テクニックや「周囲に相談しましょう」「転職も視野に入れましょう」といった処世術など、「”強い不安感”にどう対処するか」に関する情報ばかりが出てきます。

もちろんこうした対処は必要なのですが、それはあくまでも緊急避難。逃げてばかりいても問題は解決しません。本来的には、2つ目の問題である「”眼の前の仕事”にどう対処するか」の答えがなければ仕事の不安の問題は解決しないのではないでしょうか。いくら不安な気持ちを抑えることができても、肝心の眼の前の仕事がサクサク終えられなければ、いつまで経っても同じ不安の問題を繰り返すことになってしまいます。


過度なマルチタスクが仕事の効率を劇的に下げる

では、私たちは日々の仕事にどう向き合うべきなのでしょうか。ここに仕事の効率についての面白い動画があるのでご紹介します。

この動画では「過度なマルチタスクは仕事の効率を劇的に下げる」ということが紹介されています。詳しくは動画で行っているワークをぜひ体感していただきたいのですが

  1. 複数の仕事を細切れに行き来しながら進める場合(=過度なマルチタスク状態)

  2. 複数の仕事に優先順位をつけ、1つずつ集中して完了させながら進める場合(=「一個流し」で集中できる状態)

この2つの仕事の進め方を比べると、前者の過度なマルチタスク状態は仕事の効率が非常に悪くなります。動画で行われているワークにおいては(取り組むタスクは同じであるのに)およそ2倍ほどの時間がかかってしまいます。

進め方一つで仕事の効率は劇的に変わる

これは私の実体験ですが、仕事で不安な状態に陥ると「あれもやらなきゃ、これもやらなきゃ」と焦ってしまいます。思いつくままにあれこれタスクに手を出すものの、いくら時間が経っても一向に何も進まない…という状態によく陥っていました。

当時の私は「気持ちが落ち着かないと仕事もなかなか進まないよな」と思っていましたが、精神論では問題は解決しません。いま振り返ればこれは気持ちの問題ではなく仕事の進め方の問題だったことがよくわかります。


「一個流し」で仕事をサクサク終わらせよう

ということで、仕事の不安に悩みがちな方には、「一個流し」で仕事をサクサク終わらせるやり方を身につけることをおすすめします。

「一個流し」で仕事をサクサク終わらせるテクニック
① 現在抱えているタスクをすべて書き出す
タスクの優先順位を決める
③ 最優先のものから順に「一個流し」で完了するまで集中して取り組む
④ 以下、優先順位に従ってサクサク進めていく

不安に悩みがちな方はよくご存知の通り、不安のタネはいつでも漠然としているもの。抱えているタスクの一覧に優先順位がつけられた時点で自分がやるべきことの全体像が明確になり、「漠然とした不安」が「明瞭ないまやるべきこと」に変わります。それだけで気持ちがぐっと軽くなり、仕事に取り組むモチベーションが生まれてきます。

また、優先順位に沿って「一個流し」で焦らずゆっくりこなしていけばいい(=その方が焦ってあれこれ手を出すよりずっと効率がよい)とわかっていれば、自分のやり方を信じることができるので非常に安心です。「もっと効率のよいやり方があるのでは…」と余計な不安を覚えることもなくなります。


集中して「一個流し」で仕事をサクサク終わらせる!


この「一個流し」の指針が持てたことで、不安がちな私も漠然とした不安でふさぎ込むことが大きく減りました。不安なときは、無心でタスクを書き出し、優先順位を決め、「一個流し」に集中する。これだけで仕事の不安に悩むことは殆どありません。

実際、子どもを抱えながら打ち合わせに出たり、保育園の送り迎えや昼夜の寝かしつけに奮闘しながら企画書を上げたり、忙しい日々でも育児と仕事が両立できるのは、限られた時間の中でもしっかり集中して重要なものから完了させていく働き方の習慣が身についたからだと常々実感しています。

変わったのは仕事のやり方だけ。

この動画のワークに取り組むと、仕事のやり方ひとつで生産性が大きく変わることが痛いほどによくわかります。ぜひ一度実践してみてください。優先順位も考えず、どんどん仕事を放り込んでくる上司への対処法も見えてくるはずです。

不安の解消と仕事のパフォーマンスアップを両立する「一個流し」のテクニック。ぜひ実践していただければと思います。

執筆者:上野 敬峰 (Takao Uwano) 
「答え」よりも「答えの見つけ方」に興味を持ち、問題集の解答解説を書く仕事を志した小学生時代。大人になってゴールドラット博士の著作『ザ・チョイス』に出会い、考える力を高めることで誰もが充実した人生を送れると確信したことがこの仕事にたどり着いたきっかけ。二児の父でもあり、好奇心旺盛な二人の息子は父と一緒にオンライン会議に出る機会を虎視眈々と狙っている。

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