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殻をむしゃむしゃ

◆冷蔵庫のランプが壊れた。
修理を依頼。チカチカしたり、消えたり。いつもはそんな具合なのに本当に不思議。サービスマンの前では、しっかりランプが点いている。「いつもはこうではないんですよね?」と確認された。こんな現象ってある。交換しようとした途端、正常なふりをする。『やめてくれえ、まだ力は残っているんだ』と叫んでいるのだろうか。「こういうことありますよね」と笑いながらサービスマンに言う。サービスマンは「そうですねえ」と淡々と作業をすすめ、あっという間に直してくれた。基盤がダメだったそうだ。

◆娘と自転車で本屋まで行った。
私が先に自転車を走らせていて、振り返ったら娘はだいぶ遠くにいた。私は信号を渡ってしまった。立ち止まり待つ。信号は赤。娘は追いかけてくる。小3だし、信号を確認するだろうと思っていた。すぐに注意はしないでおこうと待つ。いやな予感がする。娘は私の顔を見ている。私の顔しか見ていない。「止まって!」という隙もなく、そのまま赤信号のまま自転車でやってきた。クルマはすぐにはこなかったから良かったけれど。ちょっと後にクルマはきた。ここはトラックも通る。こわい。やばい。娘に注意する。「信号見た?見てなかったでしょ?危なかったよ」しつこく強く言う。「だって」と困った顔をしている。私も父にこうやって注意されたことを思い出す。これは下手したら取返しがつかない。夜中、目が覚めて、トラックにひかれたりしなくて本当に良かった、と思った。こわいこわい。私も、私がいけなかった。信号を渡る時は先に行ってはいけない、気をつけようと誓った。

◆レモンの木にはドラマがある。
今年もドラマが始まっている。アゲハはよく見つけるなと思う。ベランダにあるレモンの木を。アゲハの幼虫は柑橘の葉っぱしか食べない。うろちょろしているアゲハがいるな、とは思っていた。また来た。葉っぱをながめていたら、白い小さなたまごが、ちょんちょんとついている。たまごが黒くなってきて、次の日には赤ちゃん幼虫が誕生していた。よーく見たら、たまごの殻を食べていた。アゲハの本に書いてあったな、と思い出しながらジーっとながめる。こんな光景をみると、元気がでる。今年のレモンの木はものすごい開花で、レモンの花の甘いにおいはぷんぷんで、ベランダには花びらがたくさん落ちた。ミツバチも羽音を立てて何度もやってきた。去年は実らなかったけれど、今年は実るといい。アゲハの幼虫もすくすく育っておくれ。私も日々を生き抜いていくよ。


★コゲラをはじめて見た。
★殻を食べている幼虫の写真。↓↓