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WHYを突き止めて「これですよね?」と、創業夫妻=両親と共有してみた

両親は私が小学5年生の時、
私に与えられていた部屋に、
突然、ドラフター(図面描く画版みたいなやつ)を持ち込み
設計事務所を創業させました。

また別途詳しく書きたいと思いますが、
当時の話を聞くのは好きです。

現場で複雑骨折の大怪我をし、労災が降りずに、
自腹で病院代を払うと残りは50万円。
その50万円で複合機を購入し、貯蓄は0の背水の陣。
最初の年収は20万円。年齢は43歳。もう雇い先もない。

いや、子供2人もいて、この決断、私には出来ない。笑
いつ聞いても酒の肴。笑

これまではこの話を単なる「創業身の上話」にしていました。
しかし、Whyから始めよを読み込むと、
創業身の上話の裏側にある、
創業者、つまり親父と、
それを支えた母の感情・心情・信条を明確にすることが
とても大切だということが分かりました。

創業者とのこの手のコミュニケーションは気恥ずかしいけど
絶対に必要不可欠だと感じたのです。

好きな言葉や言動、癖、
10年以上共に仕事をしているからこそ見える部分があります。
リスペクトの部分も、反面教師の部分も。
そういうものを全てiphoneのメモにブレストして書き出しました。

もちろん、最初は自分のゴールデンサークルのブレストです。
そして、そこから会社のゴールデンサークルのブレストです。
そうすると、創業者のことに思いを馳せないと
会社のwhyが探しだせないことに気付くのです。

本の中では大企業の創業者でさえ、
Whyを忘れて彷徨ってしまうと書かれています。
別人格が立ち上げた会社の文化を理解し、感じれていたとしても、
本人の口から言霊を、現知を取ることは意義深いことだと感じたのです。

どんなに喧嘩しようが、初代は初代。
この会社は創業者が作り、
お取引先・お客様があったところに、私が入ってきた。
現在、どんなにお調子よく私が頭に立っていようが、
これは変えようがない事実。
そこにリスペクトを持てないならば、
遅かれ早かれうまくいかなくなるのだと思うので
抜けて自分で起業すべきだと
なんとな〜く、改めて、感じたことです。

さて、それを体系的にまとめつつ、
またブレストし
当社のwhy/how/whatを一旦、暫定!まとめてみました。

実は、コンサルを入れてちょうど同じような過程を1年前に過ごしましたが
やはり他人が書くと文言の表現やニュアンスなど
自分の言葉ではないから、しっくり来ない。

要するに、魂が入らんのです。
だから、陳腐化する。
やはりこういうものは、
経営者が鉛筆1本・紙1枚で下書きを完成させるのが
絶対に必要だと痛感しました。

これを両親と時間をとって
まずは、TEDの動画を見せる。
親父はふ〜んと頷きながら、
母は基本私の意見に反対することが趣味なので笑
斜に構えて見ているように感じました。
(私の母は本当に天然記念物級に面白い人なので別途書きます。)
(その辺の一般家庭よりは壮絶な幼少期をすごしました☆笑)

そして、Whyから始める重要性を再度確認したところで
「自分なりに会社のゴールデンサークルをまとめてみたから見てほしい」
とプレゼンしました。
(そんなかしこまってないですよ。夕食の残り食べながら、孫が泣き叫ぶ中、おむつ変えながら、そんな状況ですよ^^)

すると、やはり、なんとなく喜んでいる、安心しているように見えました。
「この馬鹿息子にも、ある程度、伝わっていたんだな、理解していたんだな」
みたいな感覚を持ってくれたリアクションでしょうか。
非常に手応えを感じました。

そして、改めて取材を行いました。
どうして、創業したのか、その時の感情は?
そもそもなぜ、建築屋なのか?
いや、なんでそもそも高卒で働かずに、進学したのか?
なんで、建築を学ぼうと思ったのか?
どんな人生観で生きてきたのか?
意味不明なくらいすってんてんの創業期に、なぜ母は反対しなかったのか?
ついて行ったのか?
などなど。

そして、
「自他共に人生を充実させる」
この人生観は見事に創業者のWhyでもあり、
今の私自身のWhyであることが確認できました。

ニュアンスの中では、
「自分が成長・スキルアップし、そして、世のため人のために還元したい」
「自分だけじゃなく、お客様だけじゃなく、一緒にレベルアップしていきたい」
という想いが若い頃からあったという言葉をもらいました。

ゴールデンサークルに肉付けがなされた。
そんな気がした出来事でした。
この会話を思い出しながら、
また、Whyのブラッシュアップがなされることがあれば
それはそれで意味のあるブラッシュアップだと思います。
より焦点のあった、くっきりしたWhyを捕まえることができるのだと思います。

まだまだWhyを捕まえかけているくらいの私です。
これを読んで下さっている皆さん是非一緒に
ゴールデンサークル理論をいじり倒して
共に!人生を充実させていきましょう^^

本日もありがとうございます。
建築屋の二代目でございました。

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