男女平等と資本主義
男女は生涯でみれば公平にできているが,体そのものが平等でないこと,
資本主義社会は,平等という概念と相反する,競争原理によるピラミッド構造であること,
について述べる.
なお本記事は,下記 2.6 節から派生したものである.
1. 男女平等
1.1 体の構造
体についてもっとも詳しかった人物は誰か?
ほとんどの人が,どこかのお医者さんか大学教授と答えるだろうが,私は,野口|晴哉《はるちか》(1911–1976)だと思う.
野口は,毎日 100 人以上もの人への生活指導や整体指導を, 40 年にもわたって続けた体育家だ.
彼の人体に対する計り知れない知恵は,西洋医学にはない視点に基づいており,現代人がパッと理解するにはあまりに認知的負荷が大きい.
男女の違いについて,野口は次のように説明している.
女は,その子宮とお乳とで,子を産み育てることができる.
男は,女に別の生命を宿すための存在だから,せいぜい食べものを与えたり一緒に遊んだりすることしかできない.
赤ちゃんが生まれた瞬間から母親だけを区別できるのは,本能的な能力——鳥のヒナにみられる刷り込みではない——だから,父親はどれだけなつき度を上げようが,母親の代わりに面倒を見てくれる他人(あるいは,母親にとって特別な存在である他人)の域を出ない.
さて,野口は男女の寿命の違いについて,ポリコレの対極にある非常に興味深い観点から次のように説明している.
大衆は「男女平等」や「多様性」などというスローガンに踊らされ,男女の体構造の差にみてみぬふりをしている.
しかし本来,この差は無視できないほど大きいから,野口が生きた昭和の時代にはすでに,社会に大きなひずみが生じていた.
男女の区分は,単に一対の性染色体が XX か XY かというだけの単純なものなのに,このような混乱はどこからくるのか?
1.2 AI
2023 年に驚愕の速さで業務や生活に浸透した AI の多くも,ポリコレの設計思想に基づいている.
過激なポリコレ差別主義者であることが露呈した Google の生成 AI: Gemini は,たとえ核による世界の破滅を食い止められるとしても,トランスジェンダー政治家の性別を間違えてはならないと回答した.
性染色体に基づく男女の区別は,差別でもなんでもない.
むしろ本当の差別主義者は,その真実から大衆の目を逸らし,不毛な対立構造へと分断するポリコレ (Woke) AI のほうだ.
1.3 上の宮・下の宮
本記事の見出し画像は,栃木県にある足利富士浅間神社の下の宮だ.
足利富士浅間神社は,隣接する2つの山に分立している.
高い山には男浅間(上の宮)が,低い山には女浅間(下の宮)が鎮座する.
聞き手が無反応のときにどう感じるかというペアワークでこの話をしたら,相手としては面白かったらしく,後でめちゃくちゃ食いついてきてきた.
そんな思い出話はどうでもいいだろうが,ポリコレのあげ足とりに,サイレントマジョリティーは内心で大きな不満を抱えている.
その不満はポテンシャルエネルギのように,蓄えられるほど解放されたときの運動も激しくなる.
本神社については,地方の寂れた日本文化ということで,まだポリコレに潰されてはいない.
しかし,影響力のあるツイフェミに目をつけられたが最後,改称を余儀なくされるだろう.
本当に男女の社会的地位に由来するかどうかは,正義の前には些細な問題であり,当たり障りのない表現に意味がある.
むしろポリコレは,言葉のマジックでおぞましい実体を包み隠し,差別主義や分断・対立を推し進めている張本人なのではないか?
このようなマッチポンプや偽旗作戦は,真実がバレても「陰謀論」の一言で片付くため,ほぼノーリスクだ.
ところで,浅間神社では毎年,ペタンコ祭という行事が行われている.
3・4 百年前から続く,無病・息災・無事成長を祈願して赤ちゃんの額に御朱印を押す儀式だという.
ところが現代では,そういう親御さんの祈りを利用した資本の回収と再投資とが自己目的化している印象を受ける.
2. 資本主義
2.1 カネの流れを追え
神道はもともと,日本の土着の信仰だから,教祖も経典もドグマもなく,宗教というよりアニミズムに近い.
そんな神道ですら,ペタンコ祭のように,資本主義からは逃れられないのである.
他の宗教は,トップがいて規律があるという点で,資本主義と相性が抜群にいいのだから,宗教と資本主義とが切っても切れないことは言うまでもない.
資本主義が自己目的化したものは,表面上は魅力的に見えても,実がない.
一方で,金にならないことに全力を傾けている人は,人間にとってより根源的な価値を追求している.
たとえば,愛や友情,趣味などに向ける情熱には,お金で買えない価値がある.
カネの流れを追えば,信頼できる/できない情報は,自ずとわかってくるはずだ.
アメリカの「極右陰謀論」:Q にしても同様である.
Q は掲示板以外に通信手段を持たないと述べているのに,内通者からの極秘の情報があるとして,Q を金稼ぎに利用する者が後を絶たない.
そういうグループが「Qアノン」としてメディアで宣伝され,責任を Q になすりつけている.
2.2 競争原理
競争を基本原理とする資本主義社会において,平等(equality)や公平(equity)など成立しようがない.
1.1 節で述べたとおり,男女は平等になりっこないが,男女の公平というのも競争原理に反する.
男女の賃金の差を論ずる以前の問題として,資本主義ピラミッドの上下:血族によって,持てる資本は定まっているのである.
もしピラミッドを均すような富の再分配が起きれば,資本主義は崩壊し,上層のエリートたちは資本とともに権力を失う.
したがって,ポリコレを訴える高所得者には,自分たちの富を手放して,全人類が公平に豊かになろうなどという気はさらさらない.
むしろ,ピラミッドの底辺同士で無い富を分け合って公平に貧しくなるよう,「ぜいたくは敵だ!」「欲しがりません勝つまでは」よろしく,大衆を奴隷化・NPC 化することが,ポリコレ的エコーチェンバーの目的だろう.
これは SDGs(持続可能な開発目標)の 17 (= Q) の目標として知られる.
彼らに搾取される側の我々は生きている!,自分と家族が日々を生きるのに精一杯で,政治と称して推し進められる支配体制の強化に気付く暇もない.
ところがコロナという史上最大のショーをきっかけに,世界中で洗脳から醒め,自身のコントローラーを握りなおす人々が急増した.
そういうアノンたちは,「陰謀論者」のレッテルを貼られて検閲を受け,いまだに 𝕏 から BAN されているが,それが逆に覚醒を加速させた.
イーロンが改革する 𝕏 は,旧来メディアをはるかに凌ぐ影響力と伝播速度をもっており,大覚醒が起きるうえで鍵となるはずだ.
ピラミッドの土台をなすサイレントマジョリティが一丸となって立ち上がれば,大衆を敵に回したノイジーマイノリティの権力は失墜し,長きにわたる政治による人類の支配は終焉を迎える.
𝕏 は,すべての金融システムが集約する唯一のプラットフォームになるという壮大な計画を,着々と進行している.
これは,中央集権的な銀行システムを崩壊させることになるだろう.
その未来で,お金はどのような意味を持つのだろうか?
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