自分のイラっとするエピソードを学生に伝える(自己覚知ネタ)
久し振りの講義ネタです。
私は社会福祉系の講義を担当しているので、学生には常に自己覚知について考えてもらうようにしています。
とはいえ、「自分自身の価値観を自覚するのは大切ですよ」と何度言っても響かないので、授業の最初に
「最近私がイラっとしたこと」を話すようにしています。
こんな感じです。
「カレー皿のように油まみれになったお皿、重ねる人もいると思います。
飲食店だったら、運ぶ効率性を考えて重ねるのはわかるけど、家で重ねる意味ってあります??
お皿の裏って汚れ、落ちにくいんですよ。」
とかっていいますと、学生は「わかる!」とか「えー、うち重ねるわぁ」とかリアクションが出てきます。
もう一ついきましょうか。
「あとね、私はお皿洗う時は流水で余洗いして、洗い桶に付けてから洗うようにしてます。その洗い桶に、ベッタベタの皿を直で入れる人がいたら、もう・・・発狂するで!洗い桶まで洗わないといけないねんから」
こんな感じで、コミカルに伝えます。内容は私が結構イライラする話です。
人のイラっとするエピソードを聞くと、共感する人もいれば、「そんなんで怒る?」と驚く方もいて、この差が価値観の違いを考えるきっかけになると思っています。
この事例だと、
「私は流水で余洗いすると言いましたが、ヘルパー事業所の方に
『テリーさん、水で流したら排水に汚れが溜まって臭いの原因になるでしょ。キッチンペーパーで拭いてから洗うほうが良いですよ』
と逆に叱られたことがあります。自分が正しいと思っていることで怒られることもあるんですよ」
と違う価値観も紹介すると、尚良いですね。
演習の授業なら「最近、イライラしたこと」を書いてもらうこともあります。
「最近、良かったこと」を書いてもらうのが流行りですが、価値観を押し付けがちになりやすい、怒りにも注目していきたいですね。
本日は以上です。
最後までご覧いただきまして、ありがとうございました。
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