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私が地域包括支援センターで働いて良かったと思うこと

もう退職して7年も経つのかと思うと感慨深いですが、私の相談援助職としてのキャリアは地域包括支援センターの社会福祉士、センター長です。

社会福祉士としてのキャリアはこれだけとも言えますし、介護職等の経験も全くありません。


働いていた当初は、社会福祉士と福祉用具専門相談員しか福祉系資格を持っていなかったので、法人としては扱いづらかったと思います。

私としては介護支援専門員とか資格を取ってしまうと、居宅介護支援事業所等の別の部署に異動する可能性が増えるなと思い、あえて取りませんでした。

その後、高等専修学校で教員をしている時に「先生、介護支援専門員、取らないんじゃなくて、取れないんやろ」という煽りを受けて、すぐに試験だけ合格しました(登録はせず)。

話を戻しまして。
地域包括支援センターで何の実務経験もなかったですが、相談援助職の最初のキャリアとして「ここで良かった」と思えることを書いてみます。
あくまでも個人の見解です。


1.社会福祉士という職種で仕事ができる
他の施設とかだと「生活相談員」「生活指導員」みたいな役職で働いて、社会福祉士を全面に出すようなことは、あまりないと思います。
地域包括支援センターだと、「社会福祉士」という職種で働きますので、自分の職業アイデンティティとしては、確立できたように思います。


2.色んな高齢者の相談ケースに出会える
「何でも相談屋」と言われる地域包括支援センターでして、本当に何でもきます。
介護保険関係、認知症、精神疾患、居場所つくり、イタチ駆除(笑)、成年後見、介護予防など、介護以外の生活相談も受けます。
もちろん、センターだけで解決できるわけではないので、他機関に依頼することもありますが、そのお陰で様々な制度やサービスの知識は格段に増えました。

3.相談援助技術が向上できた
2にも共通しますが、相談をうけるという経験を訪問、来所ともに対応することは、私を大きく成長させてくれました。
理論と実践を統合させるにはうってつけの職場でした(意識しないと経験と勘だけで対応することになりますが)。

4.色んな繋がりができた
生活課題を解決するために、介護保険関係、医療関係、建築会社、不動産会社、スーパー、警察、学校など色んな機関と関わり、名刺交換等をしました。
相手方からも「困った時はテリーさん」と気楽に相談してくれるようになると、自己有用感も得られました。
そして、今でも付き合いのある素晴らしいネットワークを作ることができました。
これは、施設内を中心に仕事をしている職種に比べると圧倒的に多いと思います。


以上です。
「相談援助の経験がない」私が成長できたのは、もちろん根気よく見守ってくれていた同じセンターの職員がいてくれたからだと思います。そして、温かい地域、ですね。

即戦力以外は相手にしてくれないようなセンターもあると聞きますので、一概には言えませんが、社会福祉士が地域包括支援センターで働くのは、良い経験になると思います。


本日は以上です。
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