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【第三章】10年かけても付き合う



前回の投稿をインスタにシェアしてから、たくさんのリアクションやメッセージをいただきました。


同じような経験をしていた友達や、数年ぶりに話す友達、文才ある!と言ってくれた友達、読むためにnoteに登録してくれた友達、本当に嬉しかったです😢

まずは知り合いに読んでもらえたらいいなと思っていますが、これがいつかもっと多くの人の役にたったらいいなと、密かな夢も持っています。


共感してもらったり、そんな人いるんだと知ってもらったり、そんな風には見えなかったと言ってもらったり。たとえ嫌われたとしても、なんでも良いです。




受け取り方は人それぞれでいいし、それで私は嬉しいですし、これをきっかけに、自分の周りにいる、「苦しんでる人のSOS」に少しでも早く気が付くきっかけになってほしいと思っています。



仕事辛いって言ってるけど大丈夫かなとか、体調悪そうだなとか、お休みさせた方がいいんじゃないかなとか、





うつ病の人は確実に無理をしています。
責任感が強いし、休む勇気もありません。



いざ休んだら「甘えてしまった」という罪悪感で自己嫌悪が始まります。



ですが、絶対に休む必要があります。


休むことを勧めてほしいし、休む勇気を与えてほしいです。


私の場合、初期症状が出た時、休んでいいと言ってくれる人はいなかったので、Googleで「仕事 休む理由」「仕事 休み方」「仕事 休む 連絡方法」と検索しまくりました(笑)

自分でも真面目かよ、と思います。




人の身体は脆いんだなと思います。簡単に壊れるのに、治すには時間がかかる。



しかもそれが目に見える病気じゃないのが辛いです。重症度もひとそれぞれ。できることもできないことも。




ただ、たくさん泣いたし、たくさん辛い時間を過ごしたという感じです。


私は本当に本当に、誰にもうつ病になってほしくないです。なって良いことはないので。




でも日本人はなりやすいと言われていますし、コロナ禍で増加もしました。いつ、誰がなるかわかりません。




だからこそ私の周りの人が、同じように悩んだ時や、同じように悩んでいる人と関わることになった時に、


「そういえば友達にうつ病経験の子いたな」と思い出して、自分だけじゃないという安心を与えられたらなと思います。





前置きでたくさん書いてしまいました。
以下前回の続きです。








薬物療法を始めた2020年9月から、約一年ほど経過して私はだいぶ体調が良くなりました。





2021年8月頃、飲む薬の量がついに2種類になりました。




その時の私にとって薬の量が減っていくのは、完治に向かっていることを実感できる材料のひとつだったので嬉しかったです。





しかし2種類にした途端、体調不良が始まりました。




症状としては


・めまい
・動悸
・頭痛
・寒気
・吐き気



仕事にならず、午前中に帰宅することが何度かありました。

当時の私はこれを「またうつ病の症状がひどくなった」と思い、とても焦りました。






再燃”でした。



また飲む薬が増えました。



治せないんだ、私はやっぱりダメなんだ、そういう人生、負け組と思いました。





悔しかったです。



この頃私は、実家に住みながらも、自分がうつ病であることと、通院していること、薬を飲んでいることを、両親に隠しながら生活をしていました。




心配かけたくなかったからです。




しかし、再燃をきっかけに再び一人暮らしを始めました。


お金はなかったですが、一人暮らしをして、全部自分中心の生活に切り替えました。


両親と仲が悪いわけではないのですが、毎日一緒にいると逆に何も言えなくなっていたんだと思います。定期的に会うことで、「最近どう?」とか話しやすくなりました。





一人暮らしをして、私はまたうつ病に関する本をたくさん読みました。



泣きながら読んだこともあります。






この時私が勇気づけられた言葉があります。


治すのではなく、10年かけても付き合う

前の自分に戻るよりも新しい自分を見つける


私の焦りは少しずつなくなりました。
それから無理をしない思考になりました。


やる気も出てきたし、友達と遊べるし、飲みにも行ける。

すっかり元気になりました。





そして2022年4月頃、
服用する薬は1種類となりました。




身体がおかしいなと違和感を感じました。






抗うつ剤の離脱症状でした。



前回の減薬の時のような、立っていられないくらいのひどい体調不良ではありませんでしたが、上手く表現できない違和感に襲われました。




このタイミングで減薬していたのが「レクサプロ錠」です。




離脱症状には、耳鳴り・震え・めまい・しびれ・ソワソワ感がネットには挙げられていますが、


私の感覚としては「ジェットコースターが落ちる瞬間」が30秒に一回くらいの間隔で繰り返される感じでした。脳に衝撃が走っている感覚でもありました。




仕事中も、食事中も、寝る時もずっとこの衝撃が走っていてました。





なかなか辛かったですが、今回はかなり回復に向かっていたこともあり、体調が悪くなったからと言って、すぐに落ち込んだりはしませんでした。



離脱症状は3週間ほどで良くなりました。





もし今離脱症状を感じている人がいれば、辛いですが、耐えてみてください。



必ず良くなります。私は無事乗り越えることができました。





減薬してから体重もみるみる落ちて、現在は元通りになりました。



それから2023年1月の現在まで、バルプロ酸という薬のみ服用しました。




そして2023年3月、断薬に成功しました。


適応障害とパニック障害を発症して3年半、
うつ病と診断され薬物治療を始めて2年半。





周りの友達と比べては、引け目を感じて生きてきた3年半でした。





とてもとても長かったです。




自分はどうせダメだからと色んなことを諦めたり、新しいことも怖いからできない。時間だけが進み、自分は社会に取り残されていると思っていた時期もありました。




この寛解によって、特別に何かが変わる訳ではないけれど、自分の中では、ひとつの物語が終わって、新しい章に進むような気分です。




たくさん泣いて立ち止まってしまった3年半を、悔しいと思うけれど、それも今の自分なので私は受け入れています。






通常うつ病は、未治療の場合、6〜12ヶ月続いた後に自然に軽快するといわれています。適切な治療を受けた場合の多くは3〜6ヶ月で回復するそうです。




しかしその約60%が回復の約2年以内に再発すると言われています。




私も良い時期を迎えた後に、再燃を経験しました。





時間をかけて進んできました。





今苦しんでいる人に伝えたいことは、
「必ず良くなる」ということです。





今は苦しくて先が見えなくても必ず良くなります。




自分には何もできないと絶望することがあっても、子供のように大泣きしても、働けなくてお金がなくても、一睡もできない夜があっても。





たった26年しか生きていないやつが、何を偉そうに言ってるんだ!と思われてしまうかもしれませんが、





"今"が人生の全てじゃないということです。





先に何か見えていなくても、今ある自分が一生続くわけじゃないと思います。





うまく伝えられないけれど、心の支えになる言葉としてそっと留めてくれたら、嬉しいです。









絶望の日から3年半、ようやく肩の荷が下りました。















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