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全ての歌詞が音楽的であるべき理由。

音源をサブスクやネット上で発表するということは世界へ発信するということです。日本語のわかるのは地球には2億人もいません。地球上の人口の80分の2です。たった2.5%です。では英語で歌うべきとか中国語が良いとか言いたいわけではもちろん無くて、音楽的な日本語の歌詞にすべきなんです。

ポップミュージック、ロックンロールという今の日本での主流の音楽は英語の歌詞が乗りやすいつくりになっています。日本語はそもそもそれらの音楽の上に乗りにくい。先人たちはなんとか日本語のロックを作ろうと試行錯誤を続けてきました。今それらの音楽を聴いてもいかにもがいてきたか分かります。そう簡単には成功しません。

音楽的な日本語の歌詞とは一体どのようなものか。その秘密は韻の踏み方とアクセントと母音の組み方にあります。通常の会話のようなアクセントでは音楽にはのりません。日本語は平坦です。大阪弁だけは別で英語に近いものがありますが、それはアクセントのつけ方や母音の強調のさせ方などでそう感じます。

あなたの歌詞は日本語がわからない人にとっても美しく響くでしょうか?リズミカルでしょうか?平坦になってませんか?歌詞のサウンドは音楽的ですか?日本語は同じことを伝えるにしても何通りものフレーズを作ることが可能です。倒置法も使えるしカタカナ英語も使えるし漢字の組み合わせなどで造語も作ることができます。

メロディーが浮かんだけれど歌詞が浮かばない時に適当に英語ぽい言葉をつけてデモを作ってる人は昔は多かったように思います。その英語もどきと近い発音の日本語をのせるのも一つの手法です。サザンオールスターズの桑田佳祐のある時期の歌詞はその究極系とも言えるものです。あまり聴いたことのない人は一度聴いて参考にしてみてください。

歌詞の内容はとても大事です。その意味もストーリーももちろん大切です。それと同じくらい歌詞のサウンドも重要なんです。なんせあなたの新曲は日本語の通じない世界に向けて発表されるんです。

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