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最初の人間はどのように言語習得したのか?

 言語獲得の条件を踏まえれば、最初の人間ははじめから完全な言語能力を持って出現したとする考え方が、最も筋が通った説明となります。そしてこの結論は、聖書に記録された創世記の内容とよく調和するのです。

 神は創造の第六日目に、最初の人間アダムを創造されましたが、創造された当初から、神とアダムの間には人格的な交流があったからです。そして、神がアダムに善悪の知識の木に関する命令を与えたことや、様々な動物を連れてきて名前を付けさせたことなどからも、アダムが最初から完全な言語能力を持って生まれてきたことは明らかにされています。

「神である主は、人に命じて仰せられた。「あなたは、園のどの木からでも思いのまま食べてよい。17 しかし、善悪の知識の木からは取って食べてはならない。それを取って食べるその時、あなたは必ず死ぬ。」(創世記2:16-17)
「神である主が、土からあらゆる野の獣と、あらゆる空の鳥を形造られたとき、それにどんな名を彼がつけるかを見るために、人のところに連れて来られた。人が、生き物につける名は、みな、それが、その名となった。」(創世記2:19)

 最初の人間のアダムとイブが完全な言語能力を持っていたのであれば、その子供たちに言語能力を継承させていくのも問題とはならなかったはずです。このように、言語能力習得の観点で考えれば、進化論よりも創造論の方が、遥かに理に適った説であることは明らかです。

最後に、進化論の問題点の要点をまとめてみます:
1.    進化途上の生物は生き延びることができない
あらゆる生命のシステムには、「還元不可能な複雑さ」があり、最初から完成した形で存在する必要があるため、機能が未完成の「途中の段階」にある生物は生き延びることができません。

2.    情報の自然法則は進化論を否定し、知的発信者の存在を明らかにする
情報の自然法則は、(1)自然選択や突然変異(統計学的なプロセス)は情報を生み出さないこと、(2)情報には知的な発信者が必要であること、を明らかにしています。つまり、生命の情報の起源は、進化ではなく、創造主による創造であることが証明されます。

3.    猿人の化石を含むあらゆる中間型化石は存在しはい
人が猿から進化したのであれば、進化途上の中間型の化石が見つかるはずですが、そのようなものは一つも見つかっていません。さらに、猿人だけでなく、他のあらゆる生物の中間型化石も同様に、全く見つかっていません。

4.    進化では言語獲得が起こらない
ヒトが言語習得をするためには、7歳の臨界期までに、言葉を話しかける親によって育てられなければなりません。しかし、たとえ突然変異で猿からヒトの祖先が何度生まれたとしても、言葉を話せない猿が親であれば、いつまでも言語獲得は起こりません。

5.    アダムとイブに関する楽園伝説は世界中に存在する。
創世記に書かれたアダムとイブの話と似た要素を持つ伝説は、ペルシャ、ヒンズー(インド)、中国、ギリシャ、オーストラリア、など世界中の国々や地域に存在します。この事実は、楽園伝説が、人類共通の記憶として刻まれた史実であることを示唆しているのです。
 
 以上に挙げた五つの理由から、進化論が科学法則や観察される事実に反する説であり、聖書の創世記に記録された神による創造論が、生命の起源を説明する上で最も信頼性のある考え方であることがおわかりいただけるでしょう。

 聖書は、人類が歴史的に経験してきた苦しみの本当の原因と、それに対する根本的な解決策を示してきた唯一の書物です。それは、私たちの真の創造主からの啓示であり、人生のあらゆる問題に対する確かな答えとなるものなのです。

●永遠の命を取り戻すために
 人類の誕生の真実―それは聖書の創世記に記録されている通り、アダムとイブの創造に遡ることができます。彼らは創造主の愛の中で、その交わりを楽しみながら永遠に生きるようにと造られました。しかし、彼らが神との約束を破り、善悪の知識の木から取って食べたことにより、人類の歴史に罪と死が入るようになったのです。
「このようなわけで、一人の人によって罪が世に入り、罪によって死が入り込んだように、死はすべての人に及んだのです。すべての人が罪を犯したからです。」(ローマ5:12)
 
しかし、愛ある創造主は、人間を見捨てることはなく、救い主となる一人の人物―キリストを通して、罪によって堕落した世界を完全に回復させる計画を、歴史を通して示されてきました。それは、キリストを信頼し、神の名に助けを求める全ての人々に、かつてアダムが失ったもの「永遠の命」を再び与えるためなのです。
「神は、実に、そのひとり子をお与えになったほどに、世を愛された。それは御子を信じる者が、ひとりとして滅びることなく、永遠のいのちを持つためである。」(ヨハネ3:16)
 

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