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室内では靴を履かない

 この話しは日本ではあまり関係ないかもしれないので、参考程度として読んでください。
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 家に入るとき、ゲストに靴を脱いでもらうようにしていますか? もしそうなら、あなたは少数派かもしれません。他の文化圏とは異なり、欧米では室内でも靴を履いたままです。
 しかし、新しい研究結果では室内で靴を履くことは人や動物に有害な病原菌を撒き散らすことが明らかになりました。
 
●室内で靴を脱ぐことが健康に不可欠な理由
 上記の研究は、履物を通して有害な病原菌を室内に持ち込む危険性を強調しています。スニーカーであれ、ブーツであれ、サンダルであれ、靴はアレルゲンや病原菌、その他の有害な粒子をカーペットやフローリング、コンクリートなどの室内表面に付着させます。

 この研究は医療現場に焦点を当てたものですが、その影響は家庭、学校、その他の屋内空間にも及びます。人通りの多い場所にMRSA(メチシリン耐性黄色ブドウ球菌感染症)やその他の病原体が存在することはよく知られていますが、これらの粒子と臨床感染との関連は依然として不明です。一般に信じられている事とは異なり、床や靴底は触れる機会の多い表面とは考えられておらず、清掃の際に見落とされがちです。 しかし、この研究では靴底が人間やペットに感染する病原体を撒き散らす可能性があることを明らかにした文献を調査しています。

 この包括的な研究では418の論文が調査され、18の論文で履物と床の両方からウイルス病原体や有害細菌が回収されたことが報告されています。MRSAと並んで、病院の床にはクロストリジウム・ディフィシルや大腸菌のような病原体が生息しています。 これらの細菌は、大腸炎などの深刻な健康問題を引き起こす可能性があり、免疫系に好ましくない負担をかけることは間違いありません。

 日常的に履く靴は、これらの有害な病原菌を媒介する役割を果たし、入院や早死につながる可能性さえあります。 残念ながら、この研究では靴底を汚染除去する効果的な方法は提案されていません。
 
●自分の身を守り、家を健康で清潔に保つためのヒント
 これまでの研究で、空気中に浮遊する細菌の15%は、歩行時に有害な細菌が空気中に再分散することに起因していることが明らかになっています。靴を履いて家の中を歩くことは、感染症の病原体を媒介させる可能性が高いという事実を認識し、それに従って行動することが必要です。
病原体やその他の有害な粒子の感染を防ぐため、家では靴を履かないようにしましょう。必要であれば、玄関脇に「土足厳禁」の張り紙をして、自分自身や家族、友人、その他の来客に、家に入ったら履物を脱ぐよう注意を促すことも良いでしょう。

 また、少なくとも数週間に一度は外履きの靴にスプレーをかけ、天日干しにします。 家の外に土間などの安全なスペースがあれば、そこに靴を置いておくようにします。 病原体を含んだ靴を履いたまま家の中に2、3歩入るだけでも、有害な細菌や目に見えない有害な粒子を生活空間全体に撒き散らす危険性が高まります。

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