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絵暦

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”2月は逃げる”と言う。
1月は年を越したばかりの雰囲気がまだ残ってるし、3月になると春の行事やら卒業やら移動やら、気候や人事についての変化で慌ただしい。
その間にあってなんだか印象が薄いので、記憶から逃げてしまうのが2月かも。
実際、変化への準備のため水面下で忙しいんだけどね。

咲く。私はもうすぐ咲く。
世界は私をどう迎えてくれるだろう。
期待と恐れをほのかに香らせ、
堅い蕾を少し緩ませる寒椿。
            
その美しさに胸がシンとする。

7月になりました。
雨がちで湿気が多く、蒸されるような天気の今日この頃。
自分ちでは冷房はかけずに、思いきり薄着でのんべんだらりとしているのですが、外へ出てお店に入ると冷房で手足が冷えて冷えて。
冷房対策をせねば。

水無月。
語源を調べてみると、「無」は「の」と同義で「水の月」という意味っぽい。田植えに関連して「水月」とか「水張月(みずはりつき)」という別名もあるんだって。
その季節の天候や生活から言い習わされた月の和名。
その名前を口に出した途端、今に続く私たち暮らしの原風景が見えてくる。

そういえばもう5月なんだった。
せっせと働いた3~4月から、うららかな5月へと季節は変わり、私は一つの山の中腹にいる。
上ろうか。下ろうか。もうちょっとここにいようか。
いずれにしろ、急ぐことはない。

春、春。
花が咲く、花が咲く。
桜も良いけれど、4月半ばから5月初旬の藤の花が楽しみだ。
藤公園へ、着物を着て観に行きたいと思う。

3月。我が家の沈丁花も満開になりました。
風はまだ冷たいけれど、陽射しは柔らかい。
太陽に向かって手を伸ばし、自分を開く季節がやってきます。