2024年2月19日 東京ヤクルトスワローズ西都組キャンプレポート
こんばんは。中藤練です。
今日も今日とて西都で食い倒れ道中を満喫しております。
今日の西都は午前から雨が降り始め、お昼ごろには土砂降りとなりました。
何とか午前中の練習はメイングラウンドでやりきることができましたが、午後からは予定されていた練習がすべて室内練習に変更となっています。
明日には西都キャンプ組の今季初実戦となるエイジェックさんとの試合が設定されており、天気の回復を祈るばかりです。
さて、今日の西都キャンプのメイントピックスは、高梨、尾中、原樹理、星、坂本拓己、石原と6人の投手が登板したシート打撃になるでしょう。
星あたりからかなり雨が強くなってきて、坂本、石原あたりはかなり難しい環境の中での投球となっていましたが、それぞれが光るところを見せてくれていました。
それでは、一人ずつ振り返っていきましょう。
① 高梨裕稔 投手
高梨については途中からしか見ることができていないのですが、山崎、古賀ともにゴロアウトのコースに打球が飛んでおり、直球、変化球ともに球威が出ているように見えました。順調に調整できているようです。
今季は先発起用なのか中継ぎ起用なのかまだわからないですが、どちらになってもチームを支えてくれる投球をしてくれるのではないかと期待が持てる投球だったかと思います。
② 尾仲祐哉 投手
打者の左右に関係なくアウトコースの出し入れがうまく、このレベルだとカウントを作るのにあまり苦労しないのかなという印象を受けました。決め球のフォークで三振を奪う場面もあり、持ち味を存分に見せていました。
ただ、変化球でなかなかストライクを奪えていなかったり、太田、フェリペにはヒット性の当たりを打たれていたりと、まだまだこれから精度を上げていく段階なのかなといったところです。
因みに、尾中の登板時の捕手を担当したのは鈴木叶で、1球だけワイルドピッチ気味のフォークを後ろに逸らしていましたが、それ以外はしっかり前にこぼし、守備面の能力の高さを見せてくれました。
③ 原樹理 投手
徐々に雨が強くなってきてグラウンドの状態が悪くなってきたこともあるのか、打者6人に投げて与四球2と制球面での不安定さを感じたシート打撃になりました。また、川端、太田には強い打球を飛ばされており、球威不足の感はぬぐえず、良いときを知っている身からすると「こんなもんじゃない!」と言いたくなる内容です。
ベテランと呼ばれる年齢に足をかけている投手なだけに、ここから調整して、シーズン開幕までにはベストコンディションの原樹理が見られることを楽しみにしたいと思います。
④ 星知弥 投手
この日登板した投手の中で一番状態のいい投手は間違いなく星でした。ストレート、変化球ともに抜群の内容で、なぜ浦添に行っていないのか不思議に感じるほどでした。
ルーキーにプロの洗礼を浴びせ、岩田からはストレートで空振り三振を奪い、やりたいことがやりたいようにできたのではないでしょうか。
西都組ではりますが、このまま怪我無くいけば開幕1軍メンバーに入る可能性がかなり高い選手だと思います。
⑤ 坂本拓己 投手
Xではチェンジアップで空振りを取っている動画を公開しましたが、今日の坂本の投球でもうひとつ特徴的だったのは、得意のスライダーを使って右打者に対してバックドアを投げていたことです。
バチっと決まったのは1球だけでしたが、このキャンプを使って投球の幅を広げようとしていることがわかります。
速球は制球が暴れていましたが、このグラウンドコンディションを考えればある程度は大目に見るところなのかなという印象です。
なかなか決め球のある投手が育たないヤクルトスワローズの投手陣において、坂本はチェンジアップ・スライダーと空振りの奪える、決め球になりえる変化球を2つも持っています。
ぜひこのまますくすくと成長し、燕のエースとなって、高校時代さながら阪神の門別と投げ合ってほしいですね。
⑥ 石原勇輝 投手
石原が投げるときには普通の試合だったらコールドになりそうなくらい雨が強く降っていて、そんな状況の中の投球だったため、なかなか制球が安定せず、全体としては苦しい登板となってしまいました。
ただ、そんな中でもXでも投稿したスライダーで空振りを奪う場面がありましたし、最後の打者となったフェリペには直球で追い込み、最後はチェンジアップで空振り三振を取るなど、特長が出た瞬間もあり、これからプロで活躍するだけのポテンシャルを見せてくれたと思います。
シート打撃で目立っていた打者
一番目立っていたのはやはり川端慎吾です。
今日も芸術的なヒットを打っていました。
他にも三遊間をしぶく破るヒットなど、相変わらずの天才ぶりを見せてくれました。1軍合流が楽しみです。
太田賢吾も好調のようです。
原樹理や坂本拓己といった投手から鋭い打球を放っていました。ヤクルトスワローズの内外野陣の競争はかなり激しいですが、2軍では帝王の風格すら出始めている選手なだけに、1軍でチャンスを掴んでほしいですね。
打席に立っている様子が良いなと感じたのはフェリペ選手です。
尾中の外角のストレートをうまくライトに運びました。
「あたれば飛ぶ」ことは昨年証明済み。今年は確実性を向上させて支配下入りを目指します。
投手も野手も今期の活躍が期待できる選手が目白押しの西都組。
今季初の実戦でどのような姿を見せてくれるのか楽しみですね!
なんとか天気が持ってくれますように…。
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