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38-仕事で落ち込んだ時を振り返ってみようじゃないか。

こんばんは。


今日の雑談と導入。

誰しも凹む日や気分が落ち込む日があると思う。
僕もご多分に漏れず、がっかりしてめそめそすることがある。さながら勇気100%の歌詞のように。

そんな気分が落ち込んだ時は、SNSであるハッシュタグを検索して現実逃避をしている。

#ポケモンと生活

僕はこのハッシュタグをpixivを中心に活動されている絵師さんの一人、ゆきちさん経由で知った。ちょっと前まではXでも活動されていたのだが、今はpixivのみっぽい。

ポケモンにハマったのは小学生のころ。第4世代といわれるダイヤモンド・パールまでやっていた。ゆきちさんの作品には僕が知らないポケモンも多く出てくるが、もし現代にポケモンがいたらどう過ごすかな、どんなポケモンと一緒に過ごすかなと空想の世界に入り込んで気持ちを紛らわせている。

他にもネヲさんという漫画家さんの世界観にもよく浸らせてもらっている。日常にポケモンがいる世界をショート漫画で描いているので気になった方は見てみてほしい。

僕個人としては、ガーディと一緒に生活したい。
可愛いし。犬っぽいし。ほのおタイプだからなんかあったかそうだし。一緒に散歩とかできたら嬉しいな。

ポケモン公式さんからお借りしました。

今日もまた空想の世界に入り込む僕なのだった。

閑話休題。

今日は今まで仕事をしてきた中で一番に落ち込んだ経験について書いていこうと思う。

仕事で落ち込んだこと。

僕が仕事で落ち込んだことは何だろうか。
塾に勤めていたときは、生徒を志望校合格などの目標に到達させられなかったり入会面談で決めきれなかったりしたときには落ち込んだし、本社研修から抜けきれなかったときや教室勤務後の教室長試験で同期の中で唯一落ちたときにも退職するか否か悩むレベルまで落ち込んだ。

2社目以降はクライアントワークだったけど、成果がうまく出なかったり、直接ではないものの価値を提供しきれていないことを指摘されたりしたときは当然のように落ち込んだ。

仕事でも何度も失敗してきた僕だけど、一番落ち込んだのは仕事上のミスじゃなくて、部下とコミュニケーションがうまく取れずに退職させてしまったことだ。

正直、今でも立ち直れていない。マネジメントに一切興味を持てなくなった出来事。

部下の退職。

4社目で働いていたとき。僕の毎日日記ではよく出てくる会社だ。4社目の経験はこちらから。

色々な経験をさせてもらったし一番成果が出ていた時期だったこの時に、僕のが一番落ち込んだこと、つまり部下の退職が起きた。

4社目では複数の会社さんの採用支援を行っていたのだが、業務量が多いこともあり、社員にはアルバイトの方が部下というかサポートメンバーとしてついてくれていた。僕にはアルバイトの方が1名ついてくれていたのだが、クライアントからの引き合いや指名も増えていったこと、そしてチームメンバーが新部署の立ち上げに移ったことによる引継ぎ案件も発生したことで、僕はチームの中で最多の案件数を抱えることになり、徐々に仕事がスムーズに回らなくなっていた。

そこでチームリーダーから提案されたのが契約社員の採用。フルリモートで採用業務に携われるということで応募は多く集まり、宮城に住んでいた方を採用した。僕と同年代の男性で、すごくまじめな方。ここではAさんして続きを書いていくとしよう。

人を育てるのが苦手かもしれないと気付いたのは、Aさんが入社して研修をし始めたとき。今まで研修に携わったこともあったが全て対面での研修だった。初のリモート環境での研修ということもあり試行錯誤しながら進めていた。しかし研修を進めていても、どうにも教えたことが伝わっている気がしない。僕自身、習うより慣れよ的な仕事の学び方をしてきたこともあって、明確なノウハウがなかったこともあるのかもしれない。

進め方や伝え方を変えてみても、あまり効果がない。全社宛にリモート研修のノウハウを聞いたり、悩みを吐露したりもした。そんなこんなで他のメンバーに研修担当を変わってもらったり習うより慣れよ的なキャッチアップをお願いしたりして、研修を進めていった。

Aさんが入社して3か月ぐらい経った時かな。Aさんの業務範囲が変わりそうな雰囲気が流れ始めた。社員のサポートとして業務を進めるという当初の方針から、実際に負担が少ない案件のメイン担当にする案。その時期の僕は残業時間が60時間ぐらいだったので状況を見かねての方針変更という側面もあったんだろう。

この話を聞いたとき、僕は不安しかなかった。研修も上手くいっている感じはなかったし、本人に明確な成功体験を積ませてあげることもできていなかった。こんな状態でメインを担当することになったらどうなるのかと。

僕のそんな不安も関係なく、メイン担当を任せていく方針になった。大半の案件は今まで通り、僕がメインでAさんをサブ担当として進めるが、負担が軽い案件はAさんがメインになり僕がサブ担当として入るという形になった。僕の案件の一部を譲渡することになったわけだが、どの案件をタイミングで渡していくのは僕に決定権があった。

ここまでにこれぐらいの業務量まで減らせるように案件調整してねというデッドラインがあったので、そこまでは実際に日々の業務対応を見ながら案件調整を進めたのだが、そんな案件調整期間にAさんの退職を決定づけることを起こしてしまった。

僕の失敗。

ここで話は少し変わるが、僕がクライアントから評価されていた点を整理したい。僕は対応スピードと業務の対応幅を評価いただくことが多かった。

採用代行には対応スピードが少なからず求められる。転職市場は売り手市場で良い人の取り合いという側面があり良い人を採用するためにはより早く転職希望者にコンタクトを取る必要がある。だけどクライアントは自社内でリソースを割くことができないから採用支援の会社に依頼している。そんな背景があるから、採用代行・RPOにはより早く対応をしていく必要があるのだ。

加えて、複数社を対応していくには反射神経が求められる。マルチタスクで十数社の採用支援をするので後回しにすると抜け漏れが起きる可能性が高くなる。それを防ぐために、連絡がきたものにはパッと返答してしまい、ワーキングメモリーをフル活用して優先順位を踏まえたうえでタスク管理をする必要がある。僕は契約外だと仕事を断ることは少なく、まあやってみよっかという感覚で依頼された事項等を対応してしまうので、使い勝手が良かったのだろう。僕としても一時の対応を渋って評価が下がるよりも、便宜を図って色々やったほうが関係性も深まるし、長い付き合いになるだろうという打算もあった。

クライアントが望む以上の成果を出して期待を超えるという仕事観で対応を進めていたし、そんな僕の強みを分かってくださっている企業だからこそリピートや指名の発注も多かった。

本題に戻るが、ある企業の対応にAさんにも入ってもらうように伝えた。その際、「一応、メインは僕だけど遠慮せずにどんどんクライアントからの依頼とかには対応してもらってokです、重複を防ぐためにやる時だけ声かけてくれれば」というスタンスでお願いした。

実際、Aさんに対応をお願いしてからは意図的にその企業への対応や返答を遅らせていた。実際に企業からの依頼にどう対応するのかを判断する試金石にしたかったから。ただ、僕の目論見はうまく進まなかった。Aさんの手が回っていないのだ。クライアントからの依頼が来ても2~3時間返答がないこともあった。僕としては担当者からの連絡を2~3時間放置しっぱなしという状況は考えられなかった。どんなに忙しくたって連続でMTGが入っていたってなんの返答もできないという状況はほぼなかった。

勿論、職種未経験で入ったので仕事に慣れていないという考慮すべき側面はあったと思う。ただその時の僕は、今まで関係性を築いてきたクライアントとの繋がりが消えてしまう可能性が少しでもあることが嫌だった。

僕はAさんに言ってしまった。
「もうちょっと色んな対応スピード上げましょうか。クライアントの連絡に2時間近く返さないというのは良くないです。分かりましたとかの簡単な一言だけでもいいし、後で対応するのでちょっとお時間くださいだけでもいい。リアクションは必ずしましょう。正直、このままだとAさんに企業をお任せするのが怖いです」と。

僕の良くないところ。価値観の押し付けが出てしまったのだ。しかも伝え方も良くなかった。直接話すのではなくチャットで済ましてしまったのだ。

この発言の翌日、ご家族の体調が悪くなったのでしばらくお休みが欲しいとチームリーダーに連絡があった。ここで僕は発言の重さにようやく気付く。「ああ、マズいことを言ってしまった。何にも配慮できてないじゃん」と。

2週間ぐらいのお休みをとったAさんは家庭の事情という理由で、お休みからの流れのまま退職することになった。チームリーダーをはじめ同じチームの人たちは、君だけの責任じゃないと励ましてくれたけど、これは僕だけの責任だし他の人には一切責任はない。

僕は結果として、一人の人生を悪いほうに変えてしまった。

その後。

この出来事というか失敗をしてから、僕は人をマネジメントする立場に就こうとは一切思わなくなった。出世とかよりも、また同じことが起きたらという恐怖感のほうが勝っている。

Aさんの後にもチームに加わる人は何人かいたが、研修・教育にも関わらないようにした。僕は後進育成とかチーム全体のレベルアップというよりも自分が提供するサービスをより高いレベルにすることでチームに貢献していこうとするのだった。

最後に。

僕はこの件で後悔しかしていない。
連絡が取れるのであれば直接謝りたい。彼を傷つけたのは確実だし、絶対に許されないことをした。

全ての経験は自分が育つための栄養になるという人もいるかもしれない。失敗は成功の種だという人もいるかもしれない。確かにそうなんだろう。実際、僕の価値観・キャリア観に大きな影響を与えたわけだし。でもこんなことを経験しないのであればそれが良かったとも思っている。

ここから何を得てどうなるかは自分次第だと思うけど、この出来事はこれからいくら年を取ったとしても忘れることができないものになるはずだ。

今日の最後。

かなり重いテーマだったと思います。最後まで読んでくださった方、本当にありがとうございました。

成功を語るのは楽だけど失敗を語るのはキツい。これを実感しました。一通り書き終わった今も暗澹たる思いでいっぱいです。でも、こういう気持ちも重要なんだと思う。世の中、成功だけでできている訳じゃないし。
はあー。つらい。

今日は終わり。

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