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資本市場をセルサイド、バイサイド、事業会社の視点から分析し続け、日本企業の成長を支えた…

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資本市場をセルサイド、バイサイド、事業会社の視点から分析し続け、日本企業の成長を支えたい。志だけは永遠に高く!

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  • 勝手にアナリストレポート

    推奨のためのアナリストレポートではなく、その会社の今をきちんと理解するためのレポートを元アナリストとして書き記していければと思います。

  • IR背負い投げ

    世にIRを語る人は多いと思いますが、その中でセルサイド、バイサイド、IR責任者すべてをそれなりに経験してきたことをベースにIRを語っていきたいと思います

  • 旅日記

    国内外を飛び回ってきたので、その記憶の備忘録として残していこうと思います

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勝手にアナリストレポート Vol.1020:チェンジホールディングス(3962 TSE-P 時価総額875億円)

決算シーズンですので、勝手にレポートも連投です。1020号はチェンジホールディングス。同社ホームページのトップページには「日本を持続可能社会へ」。そうなんです。ふるさと納税だけの企業グループではないのです。 25年3月期は中期経営計画の最終年度。クレディスイスでカバレッジしていた時からアグレッシブすぎる中期計画と言っていましたが、今回ようやく減額修正されました。これぞ悪材料出尽くしですかね。 今回も速報版になります。 チェンジホールディングス(3962) 24年3月期決算

    • 勝手にアナリストレポート Vol.1019:ヌーラボ(5033 TSE-G 時価総額65億円)

      次なる勝手レポートはヌーラボ(5033)です。Backlogというプロダクトで有名な企業です。Backlog、馴染みない方も多いかもしれません。私も正直詳しくは存じ上げませんでした。理由は簡単。プロジェクト管理ツールというものを使う環境にいなかったから。WARCに来て、WBSやらガントチャートといった言葉に慣れていくと共に同社のサービスを認知した口です。 機関投資家と言われる方々は私と同様に馴染みがないように思います。正しい認知がされていない場合、バリュエーションは適正価値か

      • 勝手にアナリストレポート Vol.1018:ナイル(5618 TSE-G 時価総額82億円)

        今朝は昨年末に上場したナイル(5618)の24年度1Q決算についてファーストインプレッションです。前1Qに特殊要因があったこともあり、見た目は良くありませんが、計画通りに進捗している印象です。短期的にはファンダメンタルズを反映しないケース多いので、そんな時も落ち着いて取り組みたいですね。 ナイル(5618) 24年12月期1Qファーストインプレッション 着実な歩み <キーポイント>  24年12月期1Q実績は通期会社計画に沿った着地。通期会社計画達成の蓋然性は引き続き

        • 勝手にアナリストレポート Vol.1017:アイスタイル(3660 TSE-P 時価総額430億円)

          今回はアイスタイルを取り上げてみました。前回に続き今回も決算速報形式です。故にディープな分析ではなく、今回の決算では何に着目すべきかを伝えるレポートになっています。 決算シーズン、機関投資家も連日何十社という企業の決算を追いかけます。夕方15時以降に開示された決算を分析して、翌営業日の寄り付きまでには投資判断(HOLDなのか、売るのか、買い増すのか、などなど)を下す必要があります。アナリストはその判断をファンドマネージャーに伝えなければなりません。実際には事前にある程度想定は

        勝手にアナリストレポート Vol.1020:チェンジホールディングス(3962 TSE-P 時価総額875億円)

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          勝手にアナリストレポート Vol.1016:日本動物高度医療センター(6039 TSE-G 時価総額58億円)

          今回の勝手にアナリストレポートでは日本動物高度医療センター(6039)を取り上げます。その名の通り小動物等の二次診療を提供している企業です。本社が二子新地にあるので、トップの写真(同社HPからのスクショ)も多摩川河川敷になっていますね。後方に楽天の本社が入っているビルが見えます。 ペット関連の上場企業というとペット保険を提供しているアニコムホールディングスあたりを思い浮かべる方も多いと思いますが、同社は動物病院の二次診療を提供している企業です。ペットの世界も人間同様高齢化(ペ

          勝手にアナリストレポート Vol.1016:日本動物高度医療センター(6039 TSE-G 時価総額58億円)

          アマゾンのふるさと納税事業参入に思うこと

          3月11日、アマゾンがふるさと納税プラットフォーム事業に参入するというニュースが流れ、チェンジホールディングスやアイモバイルなど既存プラットフォームを運営する企業の株価は大きく下げました。 まず最初に感じること。日本人は大手の参入、外資の参入に弱いということ。私が某ファッションEC運営会社にいる時も「アマゾンが参入したら君たちはあっという間に踏みつぶされる」「楽天が来たら叶わないでしょ(その時既に楽天はアパレルだけでなくファッション領域にも参入していたにも関わらず)」という

          アマゾンのふるさと納税事業参入に思うこと

          勝手にアナリストレポート Vol.1015:チェンジホールディングス(3962 TSE-P 時価総額1,099億円)

          今回の勝手にアナリストレポートではチェンジホールディングス(3962)を取り上げます。どんな会社かご存じですか?まだまだ知っている方が少ないかもしれませんが、グループ企業がふるさと納税プラットフォーム最大手の「ふるさとチョイス」を運営していたり、ファミレスの配膳ロボットビジネスを展開していたり、今期はイー・ガーディアンを子会社化したり、意外に皆さんの回りに浸透していたりする企業です。 非常にユニークな会社ではあるのですが、ふるさと納税事業の収益インパクトが大きすぎて、株価はふ

          勝手にアナリストレポート Vol.1015:チェンジホールディングス(3962 TSE-P 時価総額1,099億円)

          勝手にアナリストレポート Vol.1014:ナイル(5618 TSE-G 時価総額102億円)

          遂に日経平均が史上最高値を更新しましたね。89年12月、私はまだ社会人デビューする前でしたが、国内証券への入社を90年4月に控え、多少の関心を持ちつつバブル景気に溺れていたことをふと思い出しました。ご承知の通り、入社してからは日経平均1万円割れまで一直線でしたが、当時は毎日のように某証券調査部が底打ち宣言を出し、高値更新にここまで時間がかかるとは誰も思っていなかったように思います。当時の私は兵隊でしたので、「意見はあらゆるノルマをクリアしてからしか言えない」状況に置かれ、日々

          勝手にアナリストレポート Vol.1014:ナイル(5618 TSE-G 時価総額102億円)

          勝手にアナリストレポート Vol.1013:INFORICH(9338 TSE-G 時価総額375億円)

          12月期の通期決算開示も一段落でしょうか。投資家からは決算発表や説明会の開催時期分散を求められる一方、発行体も様々なルールの中で対応しているので中々じゃあもっと早く出しますね、もっと遅く出しましょうかね、といかないのが実態。集中してしまうと、どうしても人気・不人気が出てしまうので、発行体はアーカイブ対応、クイック&簡潔にメッセージを伝える工夫をしたいところですね。 今回はINFORICH(9338)を取り上げます。何度も取り上げている企業ですが、バッテリースタンドの設置がプ

          勝手にアナリストレポート Vol.1013:INFORICH(9338 TSE-G 時価総額375億円)

          勝手にアナリストレポート Vol.1012:ナイル(5618 TSE-G 時価総額86億円)

          2月三連休真っ只中、皆さまいかがお過ごしでしょうか。アナリストをやっていた時の習性が抜けないというか、世の中が休みの時ってアナリストはアウトプットの絶好のチャンスなんですよね。ということで、今回は23年12月に上場したナイル(5618)の紹介をしたいと思います。 連休明けの2月13日には23年12月期通期決算実績と24年12月期会社計画が発表されます(アナリスト向け説明会は2月15日開催予定)。故に、決算前にどんな会社かを認識してもらったうえで、上場ゴールの企業なのか、インデ

          勝手にアナリストレポート Vol.1012:ナイル(5618 TSE-G 時価総額86億円)

          勝手にアナリストレポート Vol1011:INFORICH(9338 TSE-G 時価総額392億円)

          2024年に入ってから、グロース株には向かい風が吹き続けていますね。日経平均は好調なので、困ってしまいますね。しかし、昔から1月は成長株の仕込み場とも言われています。辰巳天井という相場格言もありますが、まずは登り龍に期待したいところですね。 今回はINFORICH(9338)です。グロース株軟調の波に勝てないだけでなく、中国での原子力電池開発や急速充電機種開発から受けるネガティブインパクトを懸念する人もいるようなので、改めて記事にしてみました。同社は上場前から「もちろん技術の

          勝手にアナリストレポート Vol1011:INFORICH(9338 TSE-G 時価総額392億円)

          IR背負い投げ JAN2024:エクイティストーリーって?

          2024年も既に8日が経ちました。金融勤めの頃は年末年始=お休み(外資系金融の多くは年に2週間強制的に休みを取る必要がある)にしていましたが、2024年はスタートアップ勤めらしく4日を仕事始めにしました(もっと言えば、年末年始も色々と妄想・熟考していましたが)。 紅白がかなり遠い世界の番組になってしまったので(知らんグループばかり)、本を読んだり、ネットで情報収集したり、SNSを徘徊したりして年末を過ごし、年明けはニューイヤー駅伝(ベンチャー人間としてはGMO推し)、箱根駅伝

          IR背負い投げ JAN2024:エクイティストーリーって?

          勝手にアナリストレポート Vol.1010:チェンジホールディングス(3962 TSE-P 時価総額1,018億円)

          2023年も残すところ後3日。今日や明日が仕事納めという方も多いでしょう。今朝の通勤電車(ちゃんと出社しています、私)はいつもより空いていましたね。 家に帰ると大掃除やらに追われている方も多いのではないでしょうか。高校サッカーも今日から開幕。早稲田実業は初戦で敗退してしまいましたが、1月8日の決勝目指して、皆さん頑張ってください!近年は年末の風物詩として「ふるさと納税駆け込み発注」も存在感を増しています。そんな最中、ふるさと納税プラットフォーム最大手の一つである「ふるさとチョ

          勝手にアナリストレポート Vol.1010:チェンジホールディングス(3962 TSE-P 時価総額1,018億円)

          年に一度のIR背負い投げ2024~IRにできることは株式価値の適正化

          こんにちは。中小型成長株をこよなく愛するGO齋藤でございます。2023年も『IR系Advent Calendar』に参加させていただきました。今年のIR系Advent Calendarは表・裏があり、私は裏のオオトリを務めさせて頂きます。MISIA気分です。 まずは私の近況報告。昨年Advent Calendarを書いている時は欧州系金融機関でセルサイドアナリストをやっていた私ですが、アナリストらしく時代の流れを察知し、今年の春、成長企業のコーポレート部門をハンズオンでフル

          年に一度のIR背負い投げ2024~IRにできることは株式価値の適正化

          勝手にアナリストレポート Vol.1009:ラクスル(4384 TSE-P 時価総額735億円)

          今回の勝手にアナリストレポートはラクスル(4384)です。12月14日に24年7月期1Q決算を発表し、会社計画比インラインでの進捗が確認できましたが、株価はその後軟調に推移しています。どのように考えるべきか、勝手にアナライズしたいと思います。最後にディスクレーマーを記していますが、あくまでも個人的な見解で、投資活動の勧誘または誘因を意図するものではありません。投資等に関する意見や判断をも提供するものではありません。ご注意ください。 24年7月期1Q決算が意味するもの 成長

          勝手にアナリストレポート Vol.1009:ラクスル(4384 TSE-P 時価総額735億円)

          勝手にアナリストレポート Vol.1008:チェンジホールディングス(3962 TSE-P 時価総額1,138億円)

          今日の勝手にアナリストレポートは、ふるさと納税プラットフォーム「ふるさとチョイス」を運営するトラストバンクの親会社であるチェンジホールディングス(3962)です。ファミリーレストランの配膳ロボット事業も展開したり、幅広い事業を提供している同社ですが、「Digitize & Digitalize Japan」をキーワードに人口減少という日本が抱える社会課題に正面から立ち向かっている企業です。当初はふるさと納税の急成長に連動する形で株価が上昇したものの、その後は他ふるさと納税プラ

          勝手にアナリストレポート Vol.1008:チェンジホールディングス(3962 TSE-P 時価総額1,138億円)