立ち話くらいのこと
4月◯日 なぜなんだ
スーパーで並んだ列の、前にいるひとがトラブりがち。
4月◯日 匂いの通り道
知り合いがBlueskyで紹介しているのを見て『自炊者になるための26週』という本を読んでみた。
そのなかで、香りを感じ取る経路にはふたつの道筋があるという話があった。
鼻先で感じ取る第一の道筋をオルソネーザル、呼吸とともに時間差で感じ取られる第二の道筋をレトロネーザルといい、そのふたつが組み合わさることでより豊かな香り体験になるといった話だった。
ぼくはコーヒー好きなので、このふたつの香りの違いについてはふだんから無意識のうちに理解しているように思う。
コーヒーを淹れているときやカップに鼻を近づけたときに感じられる香りと、いちど口に含んだ後にふっと鼻に戻ってくる香りとは明らかに別物だが、その両方をもってコーヒーの香りと言うからだ。
今日は(も?)朝から雨だった。
測ったわけではないが、湿度の高い日には香りの滞留時間もより長い気がする。
そこで朝食は、新玉ねぎをコトコト煮込んだだけのスープとシナモンシュガートーストという、より香りを楽しめそうなメニューをのんびりつくって食べた。
4月◯日 焼きそばと呪い
誰かに「焼きそばが食べたくなる呪い」をかけられたらしい。
呪いにかかったなら仕方ない。素直にスーパーで袋入りの焼きそばを買って帰った。
しかしどういうわけか、定番のマルちゃんは3袋入り。独り身には悩ましいところだ。
はたして消費期限までにあと2回、焼きそばを食べたくなるだろうか?
冷蔵庫の中の残り2袋を横目に見ながら、また誰かから呪いをかけられるのを待つ。
4月◯日 シュルレアリスムと日本
外は汗をかくような陽気。なのに、なぜか部屋は寒い。
板橋区立美術館で『シュルレアリスムと日本』という展覧会を観る。いつもながら渋イイ企画。
家に戻って、印象に残った作品を
反芻しつつ復習する。
なにより、『ボン書店の幻』の表紙にも写っている山中散生編『L’echange Surréaliste』の実物を観ることができたのが地味に嬉しかった。
4月◯日 日本語で歌う
海外アーティストに日本語で歌ってもらわなくてもよい派、です。
おそらく言語の問題なのだと思う。
日本語特有の“クセ”によって、日本語で歌われたとたんすべての歌はJ-POPになってしまう。
ということを、New Jeans初の日本語曲をちらっと聴いてあらためて感じた。
慣れない日本語を勉強して歌ってくれるのは嬉しいしJ-POPが悪いというわけでもないのだけれど、なんだろうな、醤油をかけたとたんぜんぶ日本食になっちゃう的な(雑)。
求めているものとは別物になってしまうのだよなあと毎度のことながら感じる。
とはいえ、メインターゲットが10代、20代女子のK-POPである。
おじさんの感想などどうでもいいことだ。どんどん日本語で歌ってください(弱気)。
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