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まいどおおきに会議2023 ~つないで わろて つながりゃ ええやん!~ 開催レポート

グロービス経営大学院(以下、グロービス)のアンバサダー有志によるイベント開催レポート。今回は、大阪校・2021年卒業生の幸原奏子さんによる「まいどおおきに会議2023」をお届けします。前年の「まいどおおきに会議2022」で幹事をつとめた幸原さんですが、今年は参加者としてレポートいただきました。やっぱりグロービスは、ただのビジネススクールではない‥?!を、愉しんでいただけたら幸いです。

おそろいの法被(はっぴ)を着て、お出迎え!

「まいどー!」
「おおきにー!!!」

のコールレスポンス。今年もこのイベントが始まった。

グロービス大阪校の在卒生が自主的に開催している「まいどおおきに会議」も、今年で3年目。
先輩たちから実際のビジネスの話を聞いたり、年次を超えて、大阪校メンバー同士のつながりを作るための一大イベントだ。もちろん大阪校以外のメンバーも参加可能だが1つだけ、ほかのイベントと一線を画した点がある。それは、これでもか!!!という「大阪ノリ」である。

オープニングは、まるで吉本新喜劇さながらの舞台仕立て。5分近くに渡る大作である。
ガチギレしたり、全員でズッコケたり。クオリティが無駄に高い(笑)2年前も筋肉体操を入れるなど、色々と趣向を凝らしていたが、ここまで進化しているとは‥!
参加者みんなを笑いの渦に巻き込みながら、会場のボルテージが上がっていく。会議の運営リーダーの挨拶で、最高潮を迎えて、プログラム第一部へ。


トップリーダー登壇を快くお引き受けくださった中野さん

第一部は、卒業生によるセッション「トップリーダー登壇」。私が参加したのは、グロービスのメンバーと卒業後に起業して、昨年上場した株式会社i-plug 代表取締役CEO中野智哉さんのセッション。今回は起業までのストーリーをメインに伺った。

もともと、デブでニートだったという中野さん。そこからどうやって脱していったのか。ダイエット法に始まり、営業成績最下位からの脱出方法、そして起業まで‥これもまた、さすが関西人の面白プレゼン。
ダイエットはインプットを減らして、アウトプットを増やす。これしかないというのはわかっていても、実行できるのはさすが。ストーリー全体を通して、中野さんの決めたことに対する遂行力の高さを感じた。
やると決めたら、愚直にやる。

質疑応答から派生する話が、また興味深かった。
銀行から資金調達したいときは、必ず「すでに銀行と関係が深い人に紹介してもらうこと」一見で銀行にアプローチしても、なかなか、貸してもらえない。絶対に紹介でいくことが大切。銀行は会社を見ているだけでなく、経営者本人も見ている。どういう人に信用されているのかも凄く大事な要素。こういうことは、実はやってみないと分からない、知らないことが多い。
以前にグロービス仲間から「成り行きで〇〇銀行から借りたが、地域の付き合いや今後の発展を考えると、実は△△銀行から借りればよかった」という話も聞いたことがある。銀行からお金を借りるというのは、もっとドライなものかと思っていた。しかし、意外と人脈形成が大切なのだと、改めて感じた。こういうTipsも、起業を考えている人にはかなり参考になったのではないか。
私が参加していなかったもう1つのテーマでも、ここでしか話せない、門外不出の話題が多く出たようだった。正直なところ、MBAのケースはたいていキレイ事が多い。でも、実際にはもっともっと泥臭い現場がある。
卒業して思うのは、当時MBAで習ったことはほんの触りでしかない。実際に自分がやってみようとすると、まぁ色んな壁にぶち当たる。だからこそ、同じように壁にぶち当たった人の、リアルな体験が聞けるのは本当に貴重な機会だ。


銀行マンが熱く語ってくださる、そのテーマはなんと「野食」!

第二部は在校生によるセッション「現役生の”ARE”話そか~!」
一見まったくビジネス色を感じない、「野食」をテーマにしたセッションである。なんと、第一部の登壇者である中野さんも、このセッションに参加者として参加していた。
登壇者は、実は本業は銀行マン。「銀行は紹介者がいない人にお金は貸さない」というのは本当だと、銀行側から裏付けしつつ、セッションがスタートした。

野食(「やしょく」と読む)とは何か?それは、野生の動植物を食べることである。最近、話題にもなっている「昆虫食」もその一環だ。

「近い将来、食料困難になったとき、地震で食べるものがなくなったとき、あなたはどうするか?」

昨年、南米・コロンビアのアマゾンで墜落した小型機に乗っていて、行方不明になっていた、13歳、9歳、5歳、11か月の4人きょうだいが、40日間サバイバルをして生き延びたというニュースがあった。なぜ生き延びられたのか?
それは、13歳の長女が、アマゾンで食べられるものは何かを知っていたからだという。身近にあるものが食べられることを知っていたら、生き延びられる確率が大幅に上がるのだ。
野食は、「毒がないこと」「美味しいこと」「手軽に手に入れられること」「マナー違反にならないこと」が必要な条件らしい。ちなみに、登壇者によると「野食は普通の料理と比べたら美味しいものではない」とのこと。
実際にどんなものが食べられるのか?食べたのか?登壇者のお薦めの1つが「セミ」だ。幼虫はもちろん、羽化したばかりの「ソフトシェルセミ」、成虫もパリッと揚げると美味しいらしい。それはそれは、力強く話してくれた。話は面白かった。とても面白かった。しかし。

今年の夏、セミを食べに行くかどうか。たぶん、私は行かないだろう。「わかる」と「できる」は違うのだ。いつかセミがメジャーな食べ物になる日がくるかもしれない。その時に、お楽しみはとっておこうと思う。


参加者交流企画と題し、何やら幹事団が輪になって集まりだした様子‥

サバイバル能力に対する知識を1つ得た後は、第三部の参加者交流企画「CEOのお願い」だったのだが、残念ながら予定があり退出。後日、参加した仲間からもらった写真を見ると、何やら踊っている人がたくさん映っていたが…!?

今回も、本当にこまやかな気遣いと面白さあふれる企画運営だった。本業でイベント企画を担当しているからこそ、完全に自主的な活動で、ここまでの熱量でイベント企画を出来るのは、本当に凄いと感じる。1銭にもならないのに。
MBA生として、投資対効果をどう考えているのか?と問われそうになるが、実際には、こういう活動を通して、お互いのことをよく知り、それこそともに起業したり、銀行を紹介したりできる間柄になるのだ。
企画運営したみなさま、お疲れさまでした。ありがとうございました!


幹事含め100名近い方々にお集まりいただき、ありがとうございました



P.S. 暫くは大阪校にお立ち寄りいただくと、当日みんなで仕上げた寄せ書きがお目見えします!