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【ゲーム】永遠に面白く広がり続ける探索【ゼルダの伝説ティアーズオブザキングダム】

オープンワールド。定義が未だに掴みきれてないのだが、とにかく広いフィールドを移動制限無しでプレイできる、ドデカさがウリのゲームジャンルだ。ハッキリ言うと、苦手なジャンルだ。

マップの広大さはつまりプレイ時間の長さとなるので、端的に言えば
「面 倒 く さ い」。広大なフィールドとそれに伴った情報量の多さが、方向音痴なうえに物覚えも悪いから目的地も覚えられん、何をすべきなのかすぐに忘れるどうしようもない男には難しすぎる。
「広大なフィールドで好きなようにしていいよ」と言われても後ずさりしてしまう。

ブレワイもかなりドデカいハイラルを練り歩くことになるし、町の名前と場所も覚えられないしでとっても苦労した。
なんならティアキンは従来のハイラルの大地に加えて、空中に浮かぶ島まで増えて探索量も増え、地底世界があるのもプレイし始めるまで知らなかった。単純に世界が3つも増えて、極度のめんどくさがり男が出来るわけないと考えていた。

が、結果としてブレワイよりも圧倒的に楽しんでる。地上、空島、地底3つのフィールド探索がそれぞれ違った味わいで、上手い具合に要素が循環していて全く飽きない。そんなことがあっていいのか…?なんだこのゲームは。


ゲーム序盤は空からのスタートだが、チュートリアルが済むと一度ハイラルの地に戻ることになる。
ハイラルでやることは基本的に鳥望台に行ってハイラルマップの開放から祠巡り、コログ集め、ミニチャレンジ等の寄り道。前作から更に導線がしっかり作られていて、「ひとまず見えてる鳥望台行ってみるか~」と向かう間に気になるものが芋づる式に現れて非常に楽しい。だがここまではほとんど前作と変わらない。ある程度進めると飽きは来る。

そこで鳥望台に行くとリンクが発射されて上空に飛ばされるわけだが、その時に空島も一緒にマップが登録される。この空島、ものすごく意味ありげな形をしてたりで非常に気になる。気分転換も兼ねて「何かあるかも」と空島を向かうことになる。


チュートリアルの場所以外の空島での最初の印象は「思ったより何もねぇ」だった。野ざらしの遺跡がポツポツと浮かんでるって感じで、ある程度したらすぐに探索するところが無くなる。

省エネでギアを使ってもバッテリー一つじゃ向こうに見えてる島にも行けない。

なぜならがんばりゲージとバッテリーがすぐ底を尽きるから。がんばりゲージは空島にも祠があるので集められるとしても、バッテリーをどうやって増やすか。

ここでチュートリアルの空島で見つけた採掘場で、なんかそれっぽいこと言ってたゴーレムを思い出す。

地の底…あの穴の中に入ればいいのか。空島探索を切り上げ、プレイヤーはおのずと地底探索に向かうことになる。

地底。それは明かりが無ければ何も見えず、地面にへばりついている瘴気に触れれば体力を奪い、同じく瘴気を纏った魔物たちが跋扈する恐ろしい場所。ジッサイ最初期にちょっとだけ寄るクエストが発生するのだが、瘴気のせいであっという間にゲームオーバーになってしまうハードな場所という印象だ。

ハート4つじゃすぐゲームオーバーだ。
奥の方にうっすら見える。

地底での第一目標は根を探すことになる。オレンジ色にうっすら光っている木の根(破魔の根)に行くと、明かりを灯すことで周囲のマップ情報が開示される。

そして根まで行く道中には必ずと言っていいほど魔物の拠点も目に付く(松明付けてるのでわかりやすいしね)。瘴気を纏ってるのであまり戦いたくは無いが、魔物の拠点にはあのゾナニウムが大量に獲れるのだ。

そうなると話が変わってくる。リンクは空中から喜々として奇襲をしかける。哀れゴブリンは爆発四散。ゾナニウムに加えて魔物が持ってた武器も頂けるので収支の感覚的には相当なプラスになる。

ゾナニウムを集めてめでたくバッテリーを増幅。これが今作のもう一つの「がんばりゲージ」なのだとようやく気付いた。バッテリーが増えるとゾナウギアも使用時間が増え、地上と空の探索が一気にはかどるように。そうなってくると、どんどん探索が楽しくなり空島、地上、地底探索が更に進むように。

イーガ団から強奪したクルマ。トゲがついてて世紀末だし、俺が作るよりセンスが良い。許せん。
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探索でさらに祠が見つかればリンクの能力はアップするし、空島ではゾナウギアのガチャがある。それをもとに、更に探索の幅を広げたり地底で更なるゾナニウム発掘に勤しむこともできる。

特に探索が面白いと感じたのは地底で、真っ暗闇の中をアカリバナを投げたり矢に付けて飛ばして周りを少し明るくしながら遠くの目標に向かって探索する感覚が、ダンジョンRPGのそれだった。

まさに暗中模索。この手探り感が良い。
ティアキン発売の数週後に自ら地図を書きながらダンジョンを探索していく『世界樹の迷宮HDリマスター』が発売されるのは何か運命的なものを感じる。

これらの3種のフィールドの良いところは、新たに追加された空と地底には地上で発生するクエストが無く、「探索がメイン」となるように抑えられてる部分。細かいとこだけど、新しいフィールドの探索に集中できるように配慮がされている。
そのほかにも、地底探索に必要なヒダマリ草とアカリバナが空島とハイラル地上探索の「ついでに」手に入るのも良い。わざわざ地底に行くのに準備をする必要も無いので、気が向いた時にいつでも行けるようになってる。このあたり本当にゲームの作りが上手いと感じた。


ちょっと書いてる内容がごちゃごちゃしちゃったけど、3つのフィールドのうちどれかを遊ぶと、何かしら行き詰って、他のフィールドを探索したら行き詰った原因が対処できるようになって、フィールドが広がってホップステップジャンプといった具合に探索が面白くなっていくので、結果的に止め時が分からなくなるくらいプレイしてしまうように設計されているのだ。恐ろしい…。

ストーリー面もすごく良かった…

いつまでも探索できてしまうこのゲームは危険と判断してクリアしました。それでも100時間以上のプレイ時間がかかったので恐ろしい事この上ない。あとはツイッターに上がってくるウルトラハンド面白工作集を見ながら気長にDLC(あれば)を待ちたいと思います。

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