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#45 テストマッチレポート。コーチの前向きな声掛けがもたらす良い試合展開。

こんばんは。
今日はホッホドルフのテストマッチがありました!そしてそのままスタジアムにいってダービーマッチを観戦。走る代わりの運動として往復30kmを自転車で移動。ヘロヘロです。
しかし、ホッホドルフもSCフライブルクも勝利!気持ちよく眠れそうです。

・テストマッチ!おかえり!キチコーチ!
今日から2週間日本へ一時帰国していたキチコーチが帰ってきての久々のテストマッチになりました。前回、前々回はなかなか上手くいかなくて、雰囲気も悪め。今日はキチコーチも帰ってきて、さらに風邪で休んでたゴールキーパーも帰ってきました。今日こそ!久々の勝利を!
アシスタントコーチと、キチコーチでのチームの雰囲気の違いやコーチの立ち振る舞いの違いが比較することができました。前回、前々回の記事で感情的になりすぎるアシスタントコーチが少し悪い印象となってしまったかもしれません。誤解をしてほしくないので一応書きますと、感情的にはなりやすいけど、それが勝ってる時にはチームの良い雰囲気を助長してくれますし。チームのための裏方仕事も進んでやってくれます。ドイツ語初心者の僕にもゆっくりコミュニケーションをとってくれる優しい人です。今回キチコーチが2週間日本に一時帰国できたのも、彼がいてくれたからです。それに2週間前のキチコーチ不在のミニサッカーでは優勝をしています。
キチコーチの良い部分に注目して今日は書いていることの理解をお願いします。

・ウォーミングアップ。担当。
まずは自分自身の話から。今日もウォーミングアップを担当させてもらいました。
前回はメニューを複雑にしすぎて失敗しました。今回はシンプルに、でも少し工夫を入れようと考えていました。しかし今日はアウェイ戦。道具はボールしかなかったです。さらに今日のグラウンド状況は最悪、、、 ドロドロの土。凸凹の地面。濡れている長めの芝生。「おお、日本によくある感じだなぁ」と思いました。笑
なので、普段人工芝でプレーしている選手らにとってはイレギュラーに跳ねるボールに対応するので精一杯。試合前にこのイレギュラーさを少しでも慣れるために、最もシンプルな対面パスを選択しました。少し経って慣れてきたところで斜めのパスに。そしてそのあとディフェンスありでのパスを経験して欲しかったので鳥籠。最後にシュート練習。というメニュー。
メニューは良かったと思います。シンプルなメニューでもイレギュラーに跳ねるボールがある意味課題になっていました。
しかし反省点はあります。ちょっと雰囲気が緩すぎたかな。と。悪いグラウンドで選手達がなかなか集中しきれません。途中キチコーチのサポートで雰囲気を締めることが出来ましたが、あれを自分でもやれるようにしていきたいです。ドイツ語で、どう伝えるか?準備をもっとしていきたいです。

・ミーティングでは選手も話す。
キチコーチのミーティングを2.3週間ぶりに聞きました。ずっとそうなんですが、改めて気付かされたのはミーティングでは選手らの発言する回数が多かったです。
「2週間でのテストマッチはどうだった?練習はどうだった?」

「練習は良かったよ。試合はダメだった。」

「何がダメだったの?」

「それはね、、、」

と説教っぽさは全くなく、コーチから純粋な質問をするように感じます。なので選手らもプレッシャーを感じることなく、自分の意見をみんなの前で話します。言語化する。同意してもらう。ことは結構スッキリすると思うのです。1人で考え込んで、悪い雰囲気のまままテストマッチに入ることがないように、コーチだけが一方的に話すのではなく、選手を含めて対話をすることで、選手らの気持ちを整えます。

・前回のテストマッチと同じ流れが、、、しかし。
前回のテストマッチではとにかく決定機を外しまくりなかなか点が決まらない。みんなイライラ。そして失点。さらにイライラ。と負のループに入りました。
今日も同じ流れ。60分のうちの40分は得点がありませんでした。
原因の一つにまず先程話したグラウンドの悪さ。いつもなら簡単にやれることも難しい。パス1つもグラウンドのせいでイレギュラーに跳ね正確に通せない。なんとかゴール前まで運ぶもボールが跳ねてまともにミートしない。そして得点できない。前回よりも悪い状況です。グラウンドのせいで思い通りにできないことはさらに大きなストレスになります。
今回大きく違ったことは2つ。
1つ目はコーチからの声掛け。決定機を外しても責める声掛けは一切せず、一緒に悔しがる。そして「惜しかった!良いパスだった!続けよう!」と常に前向きな声掛け。点に繋がらなくても良いプレーには「ナイス!」と褒めら声掛けを。すると選手らは集中切らさず常にインテンシティ高くプレーし続けます。驚いたのがグラウンド状況が悪いのに、チームで丁寧に繋ぐことをしたことです。これまでのテーマ、課題としてやってきたビルドアップをチーム全員で遂行しました。前回は放棄していたことです。相手のレベルやチームのメンバーなど状況は違いますが、チームでやるサッカーを共有し、いつも通りにプレーし続けることができました。素晴らしかったです。1週間前の悪かった状況と同じチームなのか、、、?と思わされる程パフォーマンスが良かったです。これはコーチからの前向きな声掛けのおかげでもあると思います。
違いの2つ目はキーパーの存在。前回、前々回は彼が風邪で不在でした。そのため普段フィールドをやってる選手が代理で行いました。一生懸命やってくれているのですが、どうしてもいつものキーパーより助けられる範囲は狭まります。
0-0の場面で前半こちらが攻め続けていました。若干キーパーの彼は集中が切れていたように見えました。
ハーフタイムに「今日はボールは多く来ないかもしれない。だけどキーパーの君は常に準備しなければならない。常にだ。それは難しいことだと僕も理解している。けど君ならそれができると思う。頑張って!」とチグハグなドイツ語で声を掛けました。我ながら振り返ってこんな長いのをドイツ語で話せた(?)ことに驚きます。彼は真剣に僕の目をみて聞いてくれて、グラウンドに戻ります。中盤少し相手のペースに。決定機を3つ程作られました。彼はしっかり準備をし、ファインセーブ。全て止め切りました。試合終了後「ナイスキーパー!」と握手。また彼に助けられました。0-0の場面で彼のファインセーブがなく、先に失点していたら今日の試合結果は変わっていたと感じます。前半攻めれてるのになかなか点が決めれない、それなのに先に失点していつも通りさらにできなくなる。前回と同じそんな負の展開です。彼の存在の大きさを感じました。そしてキーパーというポジションの重要さを感じました。

後半は10番のエースの抜け出しから1-0に。そこからは完全にこっちのペース。良い抜け出しからペナルティエリア内で倒されてPK獲得。2-0。そして最後に普段なかなか点を決めれない身体の小さな選手が、ゴール前のクロスに合わせて力強いダイレクトシュート!3-0。個人的に美しい崩し、普段なかなか点を決めれていなかった選手の得点。3点目が印象に残ります。
快勝、久々の勝利にみんなすごく良い表情、雰囲気でした。
キャプテンの選手が終わった直後にふざけながら「今日の試合はどうだった?」とインタビュアーのように僕にエアマイクをかざしてきました。
「スーパーだった!素晴らしい!」

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