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東京下町タワー ~おばさんと柏木由紀と僕とオムライス~

休み終わりの仕事

こんにちは。しめじです。
GWが終わり、慌ただしいようなそうでないような2週間が過ぎた。
先週は見積もり、見積もり、見積もりの嵐で、今週も見積もりしかしてません。あのーいい加減発注して頂けますでしょうか?
見積りだけして動かない案件がここ半年多すぎる!!
もちろん、そんなことしょっちゅうあるのだが、あれがこうだ!と色々言われた挙句、その案件はなくなりました……。みたいな流れなんなんだ。
日本の企業ってなぜそんなにやることなすことトロいのかい。

かく言う弊社も、僕の裁量があまりにも少ないばかりに足踏みしてしまう仕事が多くて、どうにも前に進まない。

今週はみんな出張に出ていて水曜日から事務所に一人でずっといる。

今日はこれで仕事終わり。なんとか乗り切った。明日はレッチリの東京ドームに行く予定だ。

ロック殿堂入りおじさんことレッチリ

ドリーム・ザ・ライドな月曜日のランチタイム

月曜日、昼飯食べに行く際に、横断歩道で変なおばさんに絡まれた。
シンプルに最悪な事件だ。
丸っこくて小さい髪ボサボサのおばさんが、奇声を上げてグーパンポーズで目をひん剥いて僕のことを威嚇してきた。

この街はたまに変質者が現れる。
ミスチルを熱唱しながら駅の改札を爆速でかけてくるおじさんとか、シンプルに周りをギョロギョロ見ながら歩いてるナイフ持ってそうな青年とかもいる。

今回出会ったのもその類だが、直接的にこちらへ敵意をむき出しにしてきたので、さすがに恐怖を感じた。
もちろん僕はそのおばさんには何もしてない。ただ挙動がおかしいなとちょっと注意をしながら同じ方向へ道を歩いていただけだった。

奇声を発されたあとは特に危害は加えられず、おばさんはそのままスタスタと歩いて去っていたので、頭が混乱した状態で、オムライスを食べにいつもの洋食店へ向かった。

オムライスを中心とした洋食屋さんだ



さっきのマジで怖かった。なんだったんだあれ……



足早に入ったいつものお店にAKBのゆきりんがいた



展開が急すぎて普通に夢かと思った。


しかし、そこにいたのは紛れもなく本物のゆきりんだったのだ。

可愛らしい白い服を着たゆきりん

おそらくYouTube撮影後というところで、もうご飯は食べ終わっていたっぽい?店内にはゆきりんのほかにスタッフ2人、マネージャーらしき人が1人。狭い店内の客層がいつもと違うな、なんか可愛らしい女の子いるなと思ったのが一瞬で、すぐにゆきりんだと分かった。

なぜなら、普通に声と顔がゆきりんだからだ!(そりゃそうだろ)

ゆきりんは僕が座ったテーブルの隣のテーブルに座っていた。
この店はまだコロナ対策よろしくという具合でパーテーションがしっかりはられているので、ゆきりんと対角線上にいるのに何も拝めず。
気になるので、視線はどうしてもゆきりんの方に向いてしまう。

無情なパーテーションの白い板が二人を阻んでいた。

店長と少しゆきりんは話をしていて
ゆきりん「欅も来てたんですね~」
店長「あ~欅は結構昔に!」

ゆきりんが欅の話をしている。ここでいう欅とはもちろん欅坂46のことだ。僕は現Buddiesだが、元々欅坂ファンである。ここのお店は僕の地元にあるのだが、その昔にロケで長沢君とぺーちゃんが来ていたオムライス屋なのだ。

ゆきりんとスタッフさんたちは、店長との会話もそこそこに「ありがとうございました~!」と声をかけながら、僕が入店して3分くらいしたら店外にでていってしまった。あまりに突然の出来事で脳内の整理がついていない。

芸能人を見かけることは、稀にはあるけど、月曜日のこんななんでもない街のいつも行く昼飯食べるタイミングで先日アイドル卒業したばかりのレジェンドがいるとは夢にも思わない。

セルフのスープサービスがあるので、僕はそれをよそいにいって、窓から外にでたゆきりんをもう一回確かめた(めちゃキモイ行動)。もちろんゆきりんもこちらのチラ見には気づいてそうな感じはあった。ただ、やはり声をかけるまでの資格は僕にはない。僕はただオムライスを食べに来た男なのだ。

顔ちっちゃ!かわいい!肌白!

僕の頭は逡巡した。ゆきりんは可愛い。アイドルをやめている。そしてお仕事は終わっているタイミングだ。でも僕はAKBのファンではない。高校~大学時代、周りの友達があっちゃん、大島優子、麻里子様、ぱるる!とか言っている時代にはアイドルに何の興味もなくロックミュージックとクラブミュージックのみを聞き続けていた。

雑誌のグラビアとか出たらゆきりん可愛いな~と思って立ち読みするくらいの好き度だ。AKBの中だったらゆきりんか、こじはる可愛いな~くらいの感じだ。

これがもし、日向坂46 加藤史帆さんだったら捨て身で、周りの邪魔にならない程度の雰囲気であれば絶対に声をかけていたと思う。櫻坂46の田村保乃ちゃん、森田ひかるちゃんでもだ。

そして、やはり生の芸能人というのは一般社会に紛れるととても小さいし、可愛いし、綺麗だ。否、若くてきゃぴきゃぴの感じでは全くなかった。長らく芸能界を生き抜いている感じのオーラは明らかに出ていたので、気安くも声かけられない。年も僕とほぼ同じくらい。

そこで、僕はスープをよそいながら窓越しのゆきりんを眺めるという、意味わからない行動しかできなかったのだ。

ゆきり~ん!!

本当のことを言うと、手越とゆきりんの旅行写真が鮮明に脳内に張り付いていた。当時それを見た僕も相当ショックだったのだが、本当に推しているファンの人たとは胸が張り裂ける思いだったのかもしれない(両方とも)。ただそんな数年前のちょっとしたスキャンダルが瞬時にぶり返すなんて、自分はどこまで下品な人間なんだ。

ゆきりんの事を話す手越氏。
ゆきりん本人は未だ沈黙を保っている。

様々な感情が駆け巡っている間に、ゆきりんはスタッフさんと街へ消えて行った。めちゃくちゃ不毛な自問自答と10分足らずで起こったことの整理を頭の中でしていたら提供されたオムライスは速攻でなくなった。

その後、ゆきりんのXを確認すると、「○○で美味しいご飯屋さん知ってたら教えてください〜」とポストしていた。10分前。ちょうどお店出たくらいの時間だ。これからもう一件、取材とか撮影に行くのだろうか?アポなしYouTube撮影?それともこのオムライス屋動画の布石としてワザとフォロワーを煽ったのだろうか。

とにかく、この瞬間一人のキモい野次馬になった僕は、これから投稿されるであろう動画を楽しみに待つとして、なんとか一週間仕事を乗り切ったのだ。

おわり。

もしサポートしてくれたら、僕は草野球の三塁コーチャーでも頑張れます!