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鍼灸師/健康運動指導士/診療情報管理士/健康経営EXアドバイザー/楽しく快適に過ごすための身体づくりとしてのケア、セルフケアアドバイス等行っています。健康経営や健康づくりに取り組む企業・団体・教育機関・公民館等でツボ/お灸/セルフケアセミナーなども。

マガジン

  • ツボでいきいきー東洋医学よもやま話ー

  • 今日のツボ養生

  • 声が紡ぎだす あなたに伝えたいSTORY

    本内容は、2015年5月20日、イノベーションスタジオ福岡『ライフコースのイノベーション』に於いて結成されたSTORYチームのプロトタイプとして収録した、向野義人先生へのインタビュー音源に加筆したものです。 語り手に向野義人先生、インタビュアーに中嶋一顕氏をお迎えしました。 文中には話し言葉独特の表現がありますが、お二人の会話中の驚きや笑い、おもしろさを思い浮かべながら楽しんで読んで頂けたらと思います。

最近の記事

今も昔ものぼせには『足三里』に灸すべし ー徒然草:兼好法師が伝えるセルフケアのすすめー

 枕草子、方丈記と並び、日本三大随筆の一つにもなっている徒然草にも足三里の灸についての話題を見出せる。 冒頭、「つれづれなるままに、日暮らし、硯(すずり)に向かひて・・・」の一節で始まる徒然草は兼好が日常生活の中で見聞した出来事、経験から得た考えや逸話を気の向くままに書きつづった隋筆である。 その第148段に『四十以後の人、身に灸を加へて、三里を焼かざれば、上気の事あり。必ず灸すべし。』とある。 彼が生きた鎌倉時代の人々の生活にも健康づくりとして足三里の灸が用いられていたよう

    • 「四月病⁉、五月病⁉春バテ⁉」鬱々とするときには胸のツボがおすすめ

      新年度スタート。新しい環境を迎えた人も多いのではないだろうか。希望に燃えて大学や会社に入ったものの、新しい環境に適応できず、大型連休が明けたころ、無気力になってしまう症状が五月病であるが、今年はそれが四月に始まっているとの話を耳にする。今年の春は寒暖差が殊に厳しく、寒暖差疲労、自律神経の乱れで体調を崩す人も多いという。  「五月病」という言葉が使われるようになったのは、1960年代からである。当時は、受験戦争を勝ち抜いて、せっかく入学したものの、目標を失ってノイローゼに陥る大

      • 今も昔ものぼせには『足三里』に灸すべし ー徒然草:兼好法師が伝えるセルフケアのすすめー

        枕草子、方丈記と並び、日本三大随筆の一つにもなっている徒然草にも足三里の灸についての話題を見出せる。 冒頭、「つれづれなるままに、日暮らし、硯(すずり)に向かひて・・・」の一節で始まる徒然草は兼好が日常生活の中で見聞した出来事、経験から得た考えや逸話を気の向くままに書きつづった隋筆である。 その第148段に『四十以後の人、身に灸を加へて、三里を焼かざれば、上気の事あり。必ず灸すべし。』とある。彼が生きた鎌倉時代の人々の生活にも健康づくりとして足三里の灸が用いられていたようだ。

        • ツボでいきいきー東洋医学よもやま話ー

          006_経絡は体を修復するポイントツボは経絡(けいらく)と呼ばれるエネルギーの通り道に点在している。 ツボへの刺激は経絡に影響を与えるので、離れた部位の症状も改善できる。 ある日、バレーボールの女子選手(19)が来診した。スパイクの時に肩が痛いという訴えだった。検査してみたものの、肩に異常は認められない。 「最近、何か変わったことはなかったか」という質問に、女子選手は「数日前の試合で、相手のスパイクをブロックしようとして転倒した。倒れた拍子に、右の足首と膝を強打した」と答え

        今も昔ものぼせには『足三里』に灸すべし ー徒然草:兼好法師が伝えるセルフケアのすすめー

        • 「四月病⁉、五月病⁉春バテ⁉」鬱々とするときには胸のツボがおすすめ

        • 今も昔ものぼせには『足三里』に灸すべし ー徒然草:兼好法師が伝えるセルフケアのすすめー

        • ツボでいきいきー東洋医学よもやま話ー

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        • ツボでいきいきー東洋医学よもやま話ー
          9本
        • 今日のツボ養生
          6本
        • 声が紡ぎだす あなたに伝えたいSTORY
          6本

        記事

          ツボでいきいきー東洋医学よもやま話ー

          005_手足の井穴 病気で温度感覚に変調 以前に述べた通り、ツボの数は現在、全部で361ある。それぞれのツボは14の経絡(けいらく)のいずれかに所属している。 なかでもユニークなのは、手足の爪の生え際にある六つのツボだろう。 いずれも経絡のエネルギーがあふれ出るところとされ、経絡の先端にあたる。少商(しょうしょう)、商陽(しょうよう)などの名前があり、総称して『井穴(せいけつ)』*と呼ぶ。 この井穴からは、『生物フォトン/バイオフォトン』と呼ばれる生体の極微弱な光が出て

          ツボでいきいきー東洋医学よもやま話ー

          一年のはじまりにオススメ! 湧泉のツボ

          『指圧の心は母心、押せば生命の泉湧く』とは、浪越徳治郎先生の有名な言葉。泉がコンコンと湧くように、元気が出てくるツボ「湧泉(ゆうせん)」は、足の裏にあるツボでWHOが認定している唯一のツボ、腎経の1番目のツボです。 東洋医学では、腎臓の気/エネルギーがなくなると死んでしまうと言われています。西洋医学でも腎臓が機能しなくなくると、透析をしたり、腎移植をしなければなりませんね。 新年早々、元気を出していくために、「湧泉」のツボを刺激しておきましょう。お灸するのもとても良いですよ

          一年のはじまりにオススメ! 湧泉のツボ

          一年のはじまりに気を巡らせましょう! その2:百会(ひゃくえ)のツボ。

          元旦に引き続き、一年のはじまりに気を巡らせるツボをご紹介。 百会(ひゃくえ)は、ストレスや鬱など精神疾患、痔、胃下垂など下がったものを上げるなどに効果が期待されるツボ。 指圧でゆっくりと刺激するのがおすすめ。 お灸もオススメですが、自分でするのはなかなか難しい💧 そんな時は、ホットパックや白湯を入れたペットボトルなどで温めてもよいです。 合わせて、百会の周辺も指でタッピングしておきましょう。 頭全体を指でタッピングしてもOK。頭にはたくさんのツボがあります。 四神総とい

          一年のはじまりに気を巡らせましょう! その2:百会(ひゃくえ)のツボ。

          一年のはじまりに気を巡らせましょう! 膻中(だんちゅう)のツボ。

          元旦、一年のはじまりはスッキリとした気持ちでスタートを切りたいですね。 胸のモヤモヤ、なんとなく鬱々とするなど気の病に用いる特別なツボがあります。 八会穴の一つ、”気会(きえ)”である「膻中(だんちゅう)」。 しっかり刺激してスッキリと爽やかな気持ちでスタートさせましょう。 今年もよい一年でありますように!! 会穴(えけつ)/八会穴(はちえけつ): 各組織の気血の集まるところで八つに分かれているます。それぞれの病に用いれば効果が期待できるとされています。 ◎腑会(腑の病に使

          一年のはじまりに気を巡らせましょう! 膻中(だんちゅう)のツボ。

          ツボでいきいきー東洋医学よもやま話ー

          004_最新の脳科学から迫る経絡の謎 ツボを理解する上で重要な経絡という情報伝達系がどのような仕組みになっているかは、現在に至るまで謎のままだ。しかし、1996年に発表された研究はその仕組みの一端をうかがわせている。 研究で取り上げられた患者は、列車事故で右腕の肘から先を失った青年。 ”切断された手がある”という感覚が、青年にはあざやかに残っており、歩く時には他の部位と合わせて動いたという。 さらに、時々、発作的に痛みが生じたことから、青年の指示に従って、失った右手の”合谷

          ツボでいきいきー東洋医学よもやま話ー

          冬季うつに手のひら・足のうらのツボ

          冬になると悲しく憂鬱な気持ちになり気分が落ち込む、怠い、やる気がおきない、イライラする、楽しめない、朝起き上がれないなど「冬季うつ」傾向の方もちらほら来院されます。 主な原因は、北欧などは、冬に日照時間が極端に短くなるため光が足りない影響と言われており、日本でも北国に多く発症すると言われています。 一昨年から、コロナで家にこもりがちな日々が続いて、人との関わりも減ってしまい、このコロナ禍の生活が不安や孤独、抑うつ気分をさらに増加させてしまっているようです。 冬季うつには、積極

          冬季うつに手のひら・足のうらのツボ

          声が紡ぎだす あなたに伝えたいSTORY_04

          story_04_棲家を探して転々と 中嶋:えーっと、池見酉次郎4)さんですか? 向野:1963年、九州大学(以下、九大)に心療内科が日本で初めてできるんですよ。池見先生はその初代教授です。 心療内科っていうのは、心の持ちようで病気になってしまうというところに注目した医学で、それまであまり手がけられていない領域でした。それを日本で初めて九大が講座にしたんです。 その池見先生の考え方の中に、元々の心療内科の発想というのは「東洋の発想から生まれたものだ」ということがあって、そうお

          声が紡ぎだす あなたに伝えたいSTORY_04

          ツボでいきいきー東洋医学よもやま話

          003_秘められたエネルギー回路  ツボの歴史を考えるうえで、興味深い事例が1949年、千葉大学眼科学教室で見つかった。 視力障害で入院していた男性患者(51)に、鍼を打つと、しびれたような感覚が体内の経絡に沿って全身に伝播し、そのルートをなぞることができた。落雷を受けたことがあるという男性は「経絡敏感人」と名付けられたという。  経絡はエネルギーの回路で、中国の紀元前の医書にも登場する。 手足の末端から、頭に至るまで体中に網の目のように分布、経絡上のツボを刺激すれば、影響

          ツボでいきいきー東洋医学よもやま話

          セルフケアにオススメの台座灸。 強さも様々なレベルがあり、アロマの香りがするものもあります。 最近発売されたものは台座が花型のものも。 お手軽なのでお試しください。 ※写真は、パソコン作業が多い方にオススメの中渚(ちゅうしょ)のツボ。

          セルフケアにオススメの台座灸。 強さも様々なレベルがあり、アロマの香りがするものもあります。 最近発売されたものは台座が花型のものも。 お手軽なのでお試しください。 ※写真は、パソコン作業が多い方にオススメの中渚(ちゅうしょ)のツボ。

          頭が痛いときは耳、気圧が下がり始めたら耳、浮腫んだら耳、困ったときは耳、とりあえず耳触ってみようかなと。 左の本を訳したのが右です。

          頭が痛いときは耳、気圧が下がり始めたら耳、浮腫んだら耳、困ったときは耳、とりあえず耳触ってみようかなと。 左の本を訳したのが右です。

          ツボでいきいきー東洋医学よもやま話

          002_ツボの数は1年の日数と同じくらい ツボのことを専門家は経穴(けいけつ)と呼ぶ。 広辞苑では「灸(きゅう)を点じ、鍼(はり)を打つべき身体の箇所。全身に数百か所あり、経絡(けいらく)の要所にあたり、病気の診断と治療の対象点」と説明している。 痛みがある所に、とげが偶然に刺さったり、石が当たったり、やけどになったりして、痛みが和らぐことで新しいツボは発見されてきた。 一つひとつのツボが、経絡と呼ばれる体内のエネルギーの通り道に点在し、自分の健康状態を把握できるポイント

          ツボでいきいきー東洋医学よもやま話

          声が紡ぎだす あなたに伝えたいSTORY_03

          story_03_鍼灸の研究をするまでの道のり 向野:私は、元々鍼灸の研究をしたいと思って医学部を志したんですよ。 中嶋:最初からですか? 向野:はい。 中嶋:えーーーーーー!(驚) 向野:とんでもないことを考えていたんです。(笑) 中嶋:それはいくつぐらいの時ですか?  18歳の時ぐらい、医学部に入るときとか? 向野:中学生の時に志しまして。 中嶋:鍼灸師を? 向野:いや、私は鍼灸師じゃなくて医師を。 私の父親が鍼灸師だったんです。 いつも父の治療院にやってくるたくさんの患

          声が紡ぎだす あなたに伝えたいSTORY_03