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NovelJam2021 萬歳淳一著 『アフターコロナ・パンデミック』を読んで
プレゼンのトップバッター(たしか)現役の産婦人科医師の方が描く近未来。
新型コロナウイルス感染症が収束し、今の我々(主語でかい?)が望む「元の生活」に戻りつつある世界のお話。
現在も聞こえてくる話で厳しい制限の元、感染症の治療に当たっていた主人公だが、感染症の収束とともに、急激な”医師余り”にあい、リストラされてしまう。
気になって調べてみたら、昨年一回目の緊急事態宣言を皮切りに産婦人科に
NovelJam2021 「えにし独楽」を読んで
NovelJam2021
鷹村アキラ著: 「えにし独楽」を読んで
この作品は当日のプレゼンを聞いて、面白そうだと思った期待の一冊。
時代物の小説というのを私はあまり読んだことが無いものの、
バカ真面目で、お江戸でお役目に就いたばかりの田舎侍と
荒々しい寺侍崩れの浪人のコンビは、ドラマ「相棒」をイメージさせ
否応なしに期待感が膨らんでしまう。
冒頭、仁之助が食べている夜鳴き蕎麦という響きがどうに
NovelJam2021 「BOND」を読んで
NovelJam2021
澤 俊之 著: 「BOND」 を読んで
NovelJamに毎回ギター片手に参加し、いつからかリモートで映画見ながら執筆。
作品をかきあげたら一発ギターを掻き鳴らす。
そんなNobelJamの風物詩的な本作品の著者。
私はこの方の作品の中で飯の描写が特に好きだ。
飯の場面だけは文章を、食うように愉しんでいる。
もちろんギター含む音楽の描写も素敵なのだが、
私は音楽にとんと
NovelJam2021 「Innocent」を読んで
NovelJam2021
M☆A☆S☆H著 『Innocent』を読んで
正直、冒頭の数行を読んで後悔した。
なんて作品を最初の1冊に選んでしまったのだ。もっと楽しく水を飲むように読める作品が有っただろうに。
それでも私はこの作品を真っ先に読みたかった。
それは、表紙やプレゼンによるものもあるが、なによりも本作の著者のことを知りたかったのかもしれない。
彼のことは前回のNovelJam、または
きりんさんにふれたい
あの凛々しくそびえ立つ姿に目でふれたいのです。
あの美しいアミメに手でふれたいのです。
あの太くて立派な首筋に頬でふれたいのです。
あのフサフサなたてがみに頭でふれたいのです。
あの短い尻尾に足でふれたいのです。
あの可愛らしい角に唇でふれたいのです。
あのつぶらな目に見つめられたいのです。
あのどす黒い舌でふれられたいのです。
彼の肉に歯で舌で喉でふれたいのです。
ジラフ イン ザ ボトル
「ユーリがいなくなったぁ?!」
いましがた僕が口頭でした報告に、課長の大きな声が事務棟中に響き渡った。部屋にある書類棚のガラス戸が震えるほどだ。皆びっくりしてこちらを見ている。
「飼育小屋の中にもいないのか?」
「本当に探したのか? またエリアの端っこにいて見落としたんじゃないのか?」
「あんな大きな動物がいなくなるわけ無いがだろうが!」
課長がつばを撒き散らしながら続け様に僕に言葉をぶつけて
キリン解剖記を読んで
本書を手に取るきっかけ本書を読む前に萬年 甫:著「動物の脳採集記」を読んでいた(キリンの頁までで止まっているのだがw)サブタイトルの「きりんの首をかつぐ話」に惹かれてマケプレで購入した。これを読んでいる間に知り合いのライターさんから本書の発売を知らされ、その場で予約したもんだから出会いからして運命を感じてしまい、本書が届く前からワクワクが止まらなかった。
本書を紹介してくださった古田さん、本当にあ