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7インチ盤専門店雑記527「ウェッジウッド」

ヘッダー写真は英国のプログレ・バンド、カーヴド・エアの4thアルバム「エア・カット」です。大幅にメンバー・チェンジした後の売れなかった盤です。カーヴド・エアはポリスのスチュワート・コープランドがいたり、ロキシーやU.K.で活躍したエディ・ジョブソンがいたり、…クレジット・オタクにはいろいろ楽しいバンドです。ヴォーカルのソーニャ・クリスティーナさんが好きか否かで評価は分かれそうですね。私は、…嫌いではないのですが、この盤しか持ってませんし、他のアルバムを買おうとしたこともありません。音楽的に興味がないあたりです。プログレというカテゴリーに含めるべきバンドなのか、いまだに疑問です。違いませんかね?

これ、もの凄くいい音で鳴る盤です。たまたま安く売っていたので買ってみたら、エラいベースの音がよくて、ビックリしました。曲がもう少し面白ければという残念な印象はありますが、まあ一聴の価値はあります。いろいろな文献を見ても、この盤に関して詳しい解説は見当たりませんし、人気のない盤のようですが、毎度のこと、スルーするには勿体ない気もします。

当該ベースですが、前作から参加したマイク・ウェッジウッドという人間が弾いております。キャラヴァンにもいた人ですね。彼の名前が気になる方は、アタリ!あの高級な食器のウェッジウッド一族なんですと。陶芸家一族とでも言うんですかね。ボンボンですかね…。でもいいヤツみたいです。3枚のヒット・アルバムが出た後のゴタゴタで解散するかとなったとき、ソーニャさんの慰留を受けて唯一バンドに残ったとかですが、まあすぐに解散してしまいますけどね。

このLPの裏ジャケにさほど上手いとも思えないイラストがありまして、妙に細かい奴らが隠れていたりするので、ついつい眺めてしまいます。

実はキャラヴァンに関しては、一枚だけ買おうと思いつつずっと買ってない盤がありまして、1976年の「聖ダンスタンス通りの盲犬 Blind Dog at  St. Dunstans'」といいます。イラストのジャケットが買うのを躊躇わせます。こういうジャケットのレコードは良かったためしがなくて、どうも手が出ません。…ただ、ここでもマイク・ウェッジウッドがベースを弾いております。…彼のベースを聴きたくて買うか…といったところですね。

ジャケットの画像はウェブで拝借しました

何と申しましょうか、英国ロックの深い森、ネタは無尽蔵なのですが、玉石混淆ゆえ冒険するには勇気がいります。お好きな方が読まれたら申し訳ありませんが、カンタベリー系とか何枚か買ってみましたが、まったく好きではないものもあるんだなと、我ながら驚きました。5大プログレ・バンドとか言いますけど、それ以外のプログレ・バンドも面白い盤はあるものの、やはり曲の面白さで考えると5大バンドはさすがだなとなってしまいます。演奏技術なども含め、聞かせどころが随所にあるのは当然として、曲の粒が揃っているというか、捨て曲が少ないという面でよくできているなと思います。


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