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7インチ盤専門店雑記506「産業ロック:Kansasでは何がお好き?」

カンサスと言えば、「伝承 Carry On Wayward Son」でしょうか、「すべては風の中に Dust In The Wind」でしょうか、それとも「帰らざる航海 Point Of Know Return」もお好きな方はいらっしゃるかもですね。

さてその次は…?「Hold On」ですかね?「Play The Game Tonight」あたりも…。でも一気に知名度は落ちますよね…。1974年にリリースされたカンサスのデビュー曲をご存知の方はどれくらいいらっしゃいますかね?…ファースト・アルバム収録の「Can I Tell You」ですけどね。

カンサスをイベントで扱うとき、曲数が3~5曲程度でしたら問題はないんですけど、もう少し多くかけようかという特集となると、案外難しいことになりますね。普段はあれもかけたい、これもかけたい、といった悩ましい状況で難しいことになるのですが、今回のプレイリストでカンサスはもう少しかけたいわけで、「さあ困った」となっております。

無茶苦茶レア盤ですが、デビュー曲、行っときますかね?

1975年のセカンド・アルバム「Song For America」のタイトル・チューンもシングル・カットされました。結構好きな曲です。とはいえ、日本国内ではサード・アルバム「マスク」が最初のリリースで、1st、2ndはスルーされたんですよね。

4枚目と5枚目のアルバムが大ヒットして、直ぐに2枚組ライヴ盤「偉大なる聴衆へ Two For The Show」が1978年にリリースされまして、これは聴きこみましたね。演奏はタイトでシンフォニックなプログレとハードロックの融合、バラードも美しい、…文句なしハマりました。アメリカのバンドだということが信じられなかったですね。

続けて1979年にはアルバム「モノリスの謎 Monolith」がリリースされ、そこからのシングルが「まぼろしの風 People Of The South Wind」だったのですが、これアメリカでは23位まで行く中ヒットですが、個人的にはここでコケました。前作、前々作がよ過ぎたというか、インパクトが全然違っていたように記憶しております。ラジオ等でもあまりかからなかったと思います。

さらに翌年、1980年には「Audio-Visions」がリリースされ、そこからは「Hold On」がリリースされます。これは結構好きな曲だったのですが、やはりアルバムを買ったのはかなり後になってからでした。シングル盤は見かけませんでしたねぇ。レコード会社に売る気がなかったような印象があります。

1982年には「Vinyl Confessions」がリリースされ、ここからは「Play The Game Tonight」ですね。これも好きな曲でした。…でもこの辺からアルバムで1曲好きな曲があれば…という程度になってしまい、全部後追いになってしまいました。それでも、CDに切り替わった頃にサクッと買い集めておきましたけどね。

まあ、嫌いではないんです。上手いですし、他にあまりない音楽をやっている印象もあって、評価はしております。ただ毎年のようにコンスタンスにアルバムをリリースしてくれましたが、せめてアルバムに3~4曲、カセットテープに入れて持ち歩きたいような曲があったら違ったんでしょうけどね。結局売れた5曲程度で終わってしまうんですよねぇ。…シングル・カットされなかったけど「On The Other Side」なんて好きな曲もありますけどね。

ちなみにライブは2001年1月に一度だけ観ております。忘れようもない大雪の日でしたが、かなり満足度の高い内容でした。

さて、イベントで何をかけますかねぇ。1975年サイゴン陥落の年にリリースされた「ソング・フォー・アメリカ」はかけておきたいですけどね、10分あるから端折りますかね…。

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