7インチ盤専門店雑記534「超難関ELO」
今週末のトークイベントは「産業ロックの魅力2 イギリス編」ですが、目玉の一つがエレクトリック・ライト・オーケストラ(ELO)となります。大好きなバンドです。ジェフ・リンのソロも含め、レアな12インチとかも買い集めました。ただ、個人的には超難関と捉えております。「ベートーヴェンをぶっ飛ばせ」で知ったものの、リアルタイムでは全然手に入らなかったんです。「Out Of The Blue」や「Discovery」が売れている頃に、しれっといつの間にかリリースされたコンピレーションも、80年頃に西新宿7丁目を歩き回ってようやく入手したものです。
そんなわけで、残念ながら1stアルバムと言われるものを持っておりません。電球のジャケットで、名曲「10538 Overture」から始まるアレです。買う機会がなかったわけでもありませんが、買いたくなかったというのが正直なところです。
とにかく1971年12月にファースト・アルバムがリリースされたということになっておりますが、前身バンドと言うべきThe Moveが完全に解散というか終わらないウチに発売になり、しかも英国内でも地域によって中身が違うとかジャケットが違うとかいう真贋の判断がつかない情報もあって、思い切り錯綜しておりました。ラジオや月刊誌が情報源といった時代ですからね。国内盤をレコード屋さんで注文して取り寄せるという手段もあるのかもしれませんが、現物を見ないで買うなどという考えは持ち合わせておりませんでした。結局「コレなのかな?」的に買った前掲4枚で1stと2ndの音源は聴けるわけですよ。3rdまでは英米でもジャケットが違いますし、とにかくややこしいんです。如何せん、子どもです。当時他にもいろいろ欲しいものがありましたからね、手に入りにくいものに拘る余裕もありませんでした。
3rdは少し遅れて買いましたが、↓この「OLE ELO」というコンピレーションのジャケで米国ジャケットを持っているもので、余計に混乱しました。1stの英国オリジナル・ジャケットはどれなんだ…と。
1974年のライヴ盤は、やはりジャケット違いで両方買いましたね…。
タイトルが同じなので中身も同じだろうとわかっていても、一応買っておくかという程度です。
ブートレグのライヴですら、ものすごい再生回数だと思います。…ホント、好きでしたね。3rdから後は、英国盤とジャケットが違っているかなどしっかり中身もチェックして買いました。1stを買いたくないということをご理解いただけますでしょうか…。安く売っていれば買うかもしれませんけどね…。
ちなみに「Greatest Hits」という国内盤が相当売れたようで、いまだに中古盤がたくさん流通しております。自分もこれで散々聴きました。…これが売れたということが、やはり初期のアルバムが手に入らなかった証拠という気もしますけどね。…実に無難な選曲です。
さて、イベントでは何をかけましょうかねぇ…。
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