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7インチ盤専門店雑記538「向井滋春とStepsと古澤良治郎の共通点が好き…」
1980年代のある時期、自分が大学生だった頃、向井滋春というトロンボーン奏者にハマりましてね。理由は簡単明瞭、渡辺香津美と松岡直也の両方のレコードに参加していたから気になったというだけなんです。まだジャズを本格的に聴き始める前で、ソニー・ロリンズくらいしか本格的なジャズは聴いていなかった時期です。渡辺香津美に関しては「KYLYN」あたりですね…。
でも向井滋春に関しての興味はレコードではなくてラ
7インチ盤専門店雑記537「語り尽くせないELOの魅力」
イベントの直前になってELOにハマっております。元々大好きなバンドですから、選曲で苦労しそうだという予感はありましたが、二転三転四転しております。初期の音源はロックとクラシックの融合というThe Moveから引き継いだバンドの原点的楽曲が多いわけですが、30周年記念リリースのCDの未発表音源だけでも酒が飲めそうな面白さですから、ネタは尽きません。結構売れてしまうので、7インチ・シングルを切り口とし
もっとみる7インチ盤専門店雑記536「Cheap TrickとThe MoveとELO」
チープ・トリックのシングルに「Baby Talk」があります。チープ・トリックらしい大好きな曲です。1997年リリースの「Cheap Trick」というアルバムのボーナス・トラックとして収録されておりますが、本来はアルバム未収録曲です。微妙な物言いですが、このシングル、実は前年にSUB POPからリリースされておりますから、大手との契約を失ったときのリリースです。
SUB POPはニルヴァーナや
7インチ盤専門店雑記535「The Very Best of ELO」
ELOがクラシックとロックの融合ということで、少々色物的要素も持ったミニ・オーケストラとしてデビューしてきた頃、果たして売れ線を目指していたのか怪しいほどに、好き勝手なことをやっているテイストがあったのですが、ポップな曲が売れて行くに連れて、初期のそういった要素は薄れて行きました。↓ こういった路線は大好きだったんですけどね。
3人のストリングス・セクションを持つバンドと考えると、普通のロック・
7インチ盤専門店雑記534「超難関ELO」
今週末のトークイベントは「産業ロックの魅力2 イギリス編」ですが、目玉の一つがエレクトリック・ライト・オーケストラ(ELO)となります。大好きなバンドです。ジェフ・リンのソロも含め、レアな12インチとかも買い集めました。ただ、個人的には超難関と捉えております。「ベートーヴェンをぶっ飛ばせ」で知ったものの、リアルタイムでは全然手に入らなかったんです。「Out Of The Blue」や「Discov
もっとみる7インチ盤専門店雑記533「大衆化したプログレは好きかも…」
産業ロックの魅力を語るイベントの準備をしておりまして、先月のアメリカ編に続いて今月はイギリス編です。単にアメリカ市場を目指した売れ線のロックを紹介するだけでは面白くもないので、ステレオタイプな産業ロックと言われる連中のヒストリーや、プログレの大衆化などといった1970年代後半から1980年代前半ごろの音楽シーンの傾向なども踏まえて語ろうかと思います。どうしても少々揶揄するような言葉のニュアンスがあ
もっとみる7インチ盤専門店雑記532「1972年のサブカル」
何度も触れますが、以前にパーソナリティをやらせていただいた中央エフエムの音楽番組「Saramawashi.com - The Vinyl Paradise」の第55回で「70sソウル特集」をやっておりまして、そこで、自分が洋楽好きになった原因となるソウル・ミュージックを12曲ほどご紹介しました。
70sソウルといっても、70年代後半になると大ディスコ・ブームとなってしまいますから、ダンサブルな曲
7インチ盤専門店雑記530「憧れのジョージア(&京都)」
トーク・イベントでブラック・ミュージックの特集をやるにあたり、いろいろチェックしていて気がついたのですが、何か同じような作業をしたような記憶が蘇ってきまして、「そうか、ラジオか」となっております。100本近く番組を作ったわけですから、いろいろな特集をやっております。似たような内容のものがあって当然です。
一年半ほど前に「70sソウル特集」をやったときのプレイリストがnoteにも残っておりまして、
7インチ盤専門店雑記529「ブラック・ミュージックのLP」
ブラック・ミュージックはお好きですか?私個人は元々70sソウルが洋楽の入口ですから、好きは好きです。…最近はあまり聴きませんけどね。来月のトークイベントのお題が「ブラック・ミュージック」でして、常連さんからのリクエスト企画です。今月は「産業ロックの魅力2イギリス編」ですが、イベント当日に次回のご案内をしますから、それまでにスタッフ君と日程調整し、チラシも作らないといけません。毎度チラシに写っている
もっとみる7インチ盤専門店雑記528「カヴァー・ソングス」
以前からアメリカ人よりもイギリス人の方がストレートにブルースメンへのリスペクトを表明すると書いておりますが、人気ブルースメンも英国ツアーとか積極的にやってますしね。… J.ガイルズ・バンドのピーター・ウルフとか、一部のアメリカ人も猛烈なリスペクトを持っていますけど、とにかくカヴァー・ソングというものが、最近は楽しくていけません。
でもブルース・トラディショナルはそれほどでもないんです。面白いもの
7インチ盤専門店雑記527「ウェッジウッド」
ヘッダー写真は英国のプログレ・バンド、カーヴド・エアの4thアルバム「エア・カット」です。大幅にメンバー・チェンジした後の売れなかった盤です。カーヴド・エアはポリスのスチュワート・コープランドがいたり、ロキシーやU.K.で活躍したエディ・ジョブソンがいたり、…クレジット・オタクにはいろいろ楽しいバンドです。ヴォーカルのソーニャ・クリスティーナさんが好きか否かで評価は分かれそうですね。私は、…嫌いで
もっとみる7インチ盤専門店雑記526「Supertrampのアナログ盤は」
スーパートランプは誰でも好きかと思い込んでおりましたが、そうでもない方もいらっしゃるようなので、もう一本書いてみますかね。独特の立ち位置でしょうし、何はともあれ、アナログ盤で聴きたいアーティストです。例えば「School」の冒頭、ハーモニカのソロがうすら寒い響きを聴かせますが、空間的な広がりは圧倒的にアナログ盤の方が勝っています。CDやYouTubeで聴くと、音が小さいだけで、曲の魅力を半減させて
もっとみる7インチ盤専門店雑記525「Supertramp」
朝食ネタでは絶対に名前が出るスーパートランプですが、確かに大ヒットでしたね。ジャケットのオバちゃんが来日してプロモーション活動をしていたこともありました。何はともあれ、1979年リリースの6thアルバム「ブレックファスト・イン・アメリカ」で語られてしまいます。シングル・カットは4曲、いずれも名曲でしたからね。個人的にはこの連中を知るに至った「Give A Little Bit」がこのアルバムの収録
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