ginger.tokyoのオーナー

清澄白河のカフェめし屋GINGER.TOKYOのオーナーです。7インチ盤専門店「45r…

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清澄白河のカフェめし屋GINGER.TOKYOのオーナーです。7インチ盤専門店「45rpm.tokyo」運営、サブカル近現代史研究家。ローカルカルチャー情報発信中。アナログ・レコードとネコとフランス車が好きな還暦過ぎです。

マガジン

  • 7インチ盤専門店雑記

    清澄白河にあるGINGER.TOKYO内のショップ・イン・ショップ「45rpm」のオーナー的視点から、レコード周辺情報や雑感を書いています。

  • 清澄白河カフェのキッチンから見る風景

    清澄白河にある隠れ家カフェ(?)GINGER.TOKYOのオーナーの雑感集です。

  • 備忘録的サブカル近現代史考

    メディア文化研究に近い日本固有のサブカルの備忘録的考察。ハイカルチャーではない。とりわけ周辺領域に関するものを中心に扱う。高山の発信するものの中でも、いわゆる「その他」。

  • さらまわし・どっと・こむ(中央エフエム)

    全曲アナログ・レコードでお届けする中央エフエムの音楽番組、"さらまわし・どっと・こむ~The Vinyl Paradise~"の番組後記です。番組内でかけた曲の解説や記録です。

  • 下町音楽夜話

    2002年から週1本のペースで書き続けてきた音楽エッセイを加筆修正して掲載しているのが「Updated」、2015年4月以降書いているのが「続・下町音楽夜話」です。

最近の記事

7インチ盤専門店雑記526「Supertrampのアナログ盤は」

スーパートランプは誰でも好きかと思い込んでおりましたが、そうでもない方もいらっしゃるようなので、もう一本書いてみますかね。独特の立ち位置でしょうし、何はともあれ、アナログ盤で聴きたいアーティストです。例えば「School」の冒頭、ハーモニカのソロがうすら寒い響きを聴かせますが、空間的な広がりは圧倒的にアナログ盤の方が勝っています。CDやYouTubeで聴くと、音が小さいだけで、曲の魅力を半減させています。 ただヒット作は玉数豊富なので手に入りますが、初期の売れ出す前の盤など

    • 7インチ盤専門店雑記525「Supertramp」

      朝食ネタでは絶対に名前が出るスーパートランプですが、確かに大ヒットでしたね。ジャケットのオバちゃんが来日してプロモーション活動をしていたこともありました。何はともあれ、1979年リリースの6thアルバム「ブレックファスト・イン・アメリカ」で語られてしまいます。シングル・カットは4曲、いずれも名曲でしたからね。個人的にはこの連中を知るに至った「Give A Little Bit」がこのアルバムの収録曲ではなかったことが凄く残念でした。結局後々全部買うことになりますけどね。 良

      • 7インチ盤専門店雑記524「エリック・ジョンソン」

        テキサス州オースティンのギタリスト、エリック・ジョンソンです。グラミーのベスト・インストルメンタル部門にしょっちゅうノミネートされる人です。ソロ・アルバムも人気ですが、クリストファー・クロスやキャロル・キングのバックアップでも高い評価を得ております。 ヘッダー写真は、彼を知るに至った1990年の「未来への扉 Ah Via Musicom」ですが、これのアナログが存在するらしいのですが、なかなかに入手困難です。如何せんトーン・マスターなどと呼ばれるギターのトーン、音色に徹底的

        • 7インチ盤専門店雑記523「道」

          ピンク・フロイドの「道 La Carrera Panamericana」です。…レーザディスクです。まだデッキも生きてますが、今のうちにデータ化しておきたいなとは思います。…何でDVD化しないんですかね。すりゃ売れるだろうに。…とか言っていることが時代錯誤、時代遅れなんでしょうか?実際YouTubeで丸ごと視聴可能ですが、何だか画質はイマイチです。それにやはりパッケージ・メディアの方が愛着が湧くんですけど…。 ゴールデンウィークのたびに「時間があれば何をするか」と自問自答す

        7インチ盤専門店雑記526「Supertrampのアナログ盤は」

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        • 7インチ盤専門店雑記
          522本
        • 清澄白河カフェのキッチンから見る風景
          174本
        • 備忘録的サブカル近現代史考
          17本
        • さらまわし・どっと・こむ(中央エフエム)
          98本
        • 下町音楽夜話
          89本
        • さらまわしネタ帳
          118本

        記事

          7インチ盤専門店雑記522「Deluxe Edition」

          ゴールデンウィーク、定休日以外は営業するという、ジンジャーとしては珍しい動きになっておりますが、さすがにいつもより時間があるので、自宅のCDラックなんぞをボーっと眺めておりました。そうすると目に着くのは分厚いケースのCD、2枚組3枚組という意味ではなく、やはり豪華装丁のデラックス・エディションです。もっと大きな箱のヤツはレコード・ラックの方にあるので、時々は目にするのですが、CDラックに普通のCDと一緒に並んでいるこういった盤はあまり目にする機会がありません。「おや、こんなの

          7インチ盤専門店雑記522「Deluxe Edition」

          7インチ盤専門店雑記521「レコード整理」

          ここ10日間ほどで100枚ほどのレコードが旅立って行きました。嬉しいような寂しいような、何とも複雑な気分です。普段はお客様がいらっしゃらない時に在庫補充しているのですが、さすがにそんなことは言ってられなくなり、お客様がいらっしゃっても、手が空いていれば、スピーカー前の隅っこでゴソゴソやっている始末です。イベントが終了した翌日の定休日に、3時間ほどかけてしっかり整理したのですが、その時に「あれが見当たらないな」というものが多々ありまして、未整理ボックスが隠れていることにようやく

          7インチ盤専門店雑記521「レコード整理」

          清澄白河カフェのキッチンから見る風景 : 豚焼き職人

          システム関連の仕事をしていた頃、ゴールデンウィークといえば、システムの入れ替えや停電を伴う設備点検などを実施する大事な日でしたから、休みという感覚が失せておりました。通電再開する時に過大電流が流れるので毎回いくつかの機器が壊れますから、警戒もしましたしいろいろ苦労もしていました。分かる人には分かる「-t/」まみれの時期でした。でもそれが当たり前になっていたので、苦にすることもありませんでした。遊びに行ってもどこも混雑していますから、休みをずらして取れるならそれもありかと思って

          清澄白河カフェのキッチンから見る風景 : 豚焼き職人

          7インチ盤専門店雑記520「Kathy Dalton」

          先般Karen Daltonについて書いたところ、「Kathy Daltonと勘違いしていて混乱した」ということを複数の方から言われました。…いましたね、Kathy Dalton!こっちの方がマイナーな気もしますが、どちらがマイナーとか、売れなかったかという話題も悲しいのでやめときます。 そもそも私はKathy Daltonのことを完全に忘れておりました。自宅のレコードラックの未整理棚からひょっこり出てきて、「何じゃコレ?」となりまして、クレジットを見たらバックはリトルフィ

          7インチ盤専門店雑記520「Kathy Dalton」

          7インチ盤専門店雑記519「キング・クリムゾンで踊りますか?」

          ロバート・フリップがエイドリアン・ブリューを擁し、リズム隊はトニー・レヴィンとビル・ブルフォードという、私的には最強布陣と言いたい80年代のキング・クリムゾンですが、3部作「Discipline」(1981)「Beat」(1982)「Three Of A Perfect Pair」(1984)で一旦解散してしまいます。クリムゾン・ファンの間でも実に人気のない時期です。90年代以降のライヴに重きを置いたプロジェクトの時代まで待たないと、そのよさが理解されなかったと言ってもいいの

          7インチ盤専門店雑記519「キング・クリムゾンで踊りますか?」

          7インチ盤専門店雑記518「ジョン・ウェットン」

          産業ロックの代表的存在とも言えるAsiaとかU.K.に共通して在籍しているジョン・ウェットン、日本では地味に人気があります。私も結構ライヴは観ております。エイジアのチケットを買ったはずなのに、当日行ってみたらジョン・ウェットン・バンドのライヴになっていたこともありました。それが許される人です。「君たちサイコーだよ~」のMCを何度聞いたことか、…耳に残っております。思うにプログレの大衆化を自ら実践した男です。次回のイベントでは、キング・クリムゾンあたりを題材に「プログレの大衆化

          7インチ盤専門店雑記518「ジョン・ウェットン」

          7インチ盤専門店雑記517「イベント「産業ロック2イギリス編」準備に向けて」

          先週末、イベント「産業ロック1アメリカ編」が無事終了しました。どうしてもトークの内容から考えて、代表的なバンドの歴史を俯瞰する内容になってしまいましたが、ご参加くださった皆さんのウケは悪くないというか予想外によく、皆さんお帰りの際に次回も申し込んでいかれました。 また、↓ こんなお知らせもいただきまして、「なんだかんだ言って、皆さん産業ロックがお好きなのね…」となっております。 ジャーニー、カンサス、ボストン、スティクスにある程度の時間を割きたいからという理由で2回にわけ

          7インチ盤専門店雑記517「イベント「産業ロック2イギリス編」準備に向けて」

          7インチ盤専門店雑記516「「Karen Dalton」」

          ジョー・ヘンリーが2023年にリリースしたアルバム「All The Eye Can See」はコロナ禍のロックダウンの最中に作られたものということで、これまでの諸作とも違う、内面をさらけ出すような内容になっております。アメリカの原風景を歌わせたら現代の最高峰だとは思いますし、アメリカーナというジャンルがあるとしたら、最重要人物でしょう。でも、ここでは、いつもと違うアプローチが見られます。 彼のアルバムを聴いていると、映像でアメリカの原風景とでもいうべきカントリー・サイドの景

          7インチ盤専門店雑記516「「Karen Dalton」」

          7インチ盤専門店雑記515「The Adventure of a Space Cowboy」

          産業ロックのイベント(1回目)が無事終了しまして、さて何か他のタイプの音楽が聴きたいなと考えたところで、先週あたりはスティーヴ・ミラー・バンドなんぞ聴きまくっておりましたから、どうも目新しいところに手が伸びません。スティーヴ・ミラー・バンドに関しては、まだまだ書きたいことがいっぱいありますが、ヴェトナム反戦運動の歴史などをもっと読み込んでからにしようかと思います。ま、それでも、どうでもいいような話題でもう一つ書いておきたいことがありました。 ヘッダー写真のLPはスティーヴ・

          7インチ盤専門店雑記515「The Adventure of a Space Cowboy」

          清澄白河カフェのキッチンから見る風景 : こんにちは赤ちゃん

          梓みちよの「こんにちは赤ちゃん」をご存知でしょうか?一定年齢以上の日本人なら誰でも知っているであろう、1963年(昭和38年)の大ヒット曲です。でも、さすがに2014年にもなると、知らない日本人もいるのかなと思います。…61年前ですからね。作詞は永六輔、作曲は中村八大、昭和のサブカルを語る上では重要なメンツによるものです。Wikipediaに実に過不足ない解説がありますので、以下に引用しておきます。 先日、note繋がりの某◯っしー氏がご来店くださいまして、在庫整理のお手伝

          清澄白河カフェのキッチンから見る風景 : こんにちは赤ちゃん

          7インチ盤専門店雑記514「産業ロック:Foreignerは英?米?」

          フォリナーはバンド名の由来が伝える通り英米混成バンドでしたから、産業ロックのイベントをアメリカ1回イギリス1回でやるとしたらどちらでやるか…などと考えておりました。…前日になって何考えているんでしょうね。要はボストン、カンサス、スティクス、ジャーニーという代表的な産業ロックと言われたアーティストが米国ですから、そこに時間を割くためにも、フォリナーを英国まわしにしたいわけです。ELO、スーパートランプ、ジョン・ウェットン周辺といった英国勢に加えてフォリナーといったプレイリストで

          7インチ盤専門店雑記514「産業ロック:Foreignerは英?米?」

          7インチ盤専門店雑記513「テクノ~戸川純~現代クラシック」

          日曜日は諸用で成田市内をクルマで走り回っていたのですが、BGMでJ-WAVEを流していたところ、Tokio Hot100をやっておりました。そこでまさかまさかという名前が出てきまして、いきなり壊れたかのように饒舌に助手席のカミサンに解説を始めてしまいました。曲が終わったところで、クリス・ペプラーの代役の誰かさんが、私と同じことを言っておりまして、ちょいと面白かったんですけどね。 そのアーティストはジェフ・ミルズ×戸川純ということで、カミサンの方はウォシュレットの戸川純が懐か

          7インチ盤専門店雑記513「テクノ~戸川純~現代クラシック」