見出し画像

四十階段 釜山港 ロッテ百貨店でお土産を買って… アンニョン!釜山!(釜山旅四日目最終日)


釜山旅最終日

四十階段に立ち寄ってから釜山港まで歩こう」


ホテルでもらった南浦洞ナンポドン地図に記載されていた四十階段へ向かう。
まったく知らなかった場所だ。

朝鮮戦争で北から逃げてきた避難民が釜山港を一望できるこの四十階段で会おう!と約束した待ち合わせ場所なのだそうだ。

ホテルから徒歩5分ぐらい
周辺にはいろいろなモニュメントがあり
階段の真ん中にはアコーディオン弾き
懐メロっぽい音楽が微かに流れる


人々が暮らす街歩き
こういう街並みを歩くのが楽しい
海鮮物売りトラックから蟹を売る声や果物売りのトラックから売り声が響く
サグァりんご~、タン 甘いサグァりんご~」
そのうち苺に蜜柑にメロンの売り声も!
トラック荷台にはたくさんの種類の果物

「釜山に来たからには釜山港を展望台からだけじゃなく近くまで行って見なきゃ」


こちらはロッテ百貨店光復店 展望台からの眺望


けっこう波が高いね
口ずさむのはチョーヨンピル趙 容弼のあの歌 ♪
「釜山港へ帰れ」

わっ、韓国語で歌えるのね、すごい!
韓国駐在員のテッパンカラオケソング ♪ もちろん韓国語で歌う

「丁寧語なのね」
「出稼ぎに行った兄弟を釜山港で待っている歌だからね」


「だけど釜山港へ帰れと言えばつかこうへいの熱海殺人事件だね」



「それそれ、木村伝兵衛部長刑事役が阿部寛のヤツね。何の脈絡もなく突然客席に登場して釜山港へ帰れを歌う若林ケン!ギンギンでド演歌なんだけど妙にせつない」

1998年PARCO劇場の公演のことだ。
つかこうへいが阿部寛の為に書き下ろした熱海殺人事件 モンテカルロ・イリュージョン!
そこに登場する謎の男、若林ケン!

今もまざまざとよみがえる名舞台の思い出で盛り上がる。

さてと、ロッテマートでお土産を買おう。

その前に韓国食品チェ~ック!

スンドゥブ豆腐は最近は充填タイプなのね


これもスンドゥブ純豆腐
日本のおぼろ豆腐や寄せ豆腐みたい
スンドゥブ純豆腐を使うからスンドゥブ純豆腐チゲ
木綿豆腐を使えばトゥブチゲ


お餅トッ売り場もチェ~ック
オメギ餅 오메기떡は済州島のもち粟のお餅
ココナッツ団子
ムジゲ


あっ薬食ヤッシッがある!これおいしいんだよね
右のモドゥム餅もおいしそう ♪
おやつに食べようとモドゥム餅を買う


韓国産粉唐辛子タンミョンを買って、あとはオンギ入りコチュジャンを買えばよし。
これはロッテ百貨店かな?とロッテ百貨店の食品館で探してもなくて、店員さんに聞いて発見。

「今はもうオンギには入っていないんです。瓶詰めですが中身は同じキスンド伝統コチュジャンですよ」

これはさすがに買えないでしょ
左が小さなオンギで十年前はこれに詰めて売られていた

*店内の写真はすべて撮影許可を得ています

コチュジャンといえば全羅北道にある郡、淳昌スンチャン特産のスンチャンコチュ唐辛子ジャンだけどこれは日本でも買える。
キスンドコチュジャンはたぶん日本では販売していないはず。

全南潭陽チョンナムタミャン長興チャンフン高氏養眞齋ヤンジンジェ門中の十代宗家の嫁であるキスンド名人が家門伝来の秘法で何十年もの間作っている伝統ジャン類(コチュジャン、醤油、味噌などを総称する韓国伝統調味料)のコチュジャンがキスンド伝統コチュジャンという長〜い説明。

味わいは私たちがよく食べているbibigo(KALDIに置いてある)のコチュジャンほど甘くなく、長期熟成させた醤油麹のような味も感じられ、相当辛い。

タンミョン キスンド伝統コチュジャン 
 コチュ唐辛子カル
~韓国随一の唐辛子の名産地・ 英陽ヨンヤン産唐辛子は辛さとフルーツのような甘みを感じる最高品質の唐辛子


「お昼ごはん、ロッテのフードコートでいいんじゃない?」


とお店を見て回り、ここだねと決めた。

집밥家ごはん좋다いい


清潔感あるカウンター
メニューも充実
チブパビチョッタ家ごはんはいい


頼りになるドゥンドゥンハン家ごはん定食チブパブハンシク
海鮮スンドゥブチゲ、プルコギ、ごはん 
カクテキ、トドリムッどんぐり粉のムッ、海藻サラダ、グリーンサラダ
スジョ匙・箸の置き方もおしゃれ!


海鮮スンドゥブチゲ定食
海鮮スンドゥブチゲ、ごはん、韓国海苔
カクテキ、トドリムッどんぐり粉のムッ、海藻サラダ
スンドゥブ豆腐は充填パックのスンドゥブ


フードコートのレベルも中々あなどれません
ワタリガニと海老、浅利むき身入り
スッキリ味わいのある海鮮スンドゥブチゲ


さすがウェルビーイング好きの国。
お米や水、材料にもこだわっていて、その日の朝調理すること、お店のコンセプトがちゃんと表示してある。

ここでも若くて背の高いモシヌンカッコイイナムジャ男性が日本語で私たちに接客してくれた。
彼もまたきれいな発音の日本語かなりの日本語会話力、私たちは清々しい気持ちで食事が出来たのだった。

フライトに合わせてホテルの前からタクシーで金梅国際空港へ向かう。

客待ちしていた個人タクシーだったのでメーターも確認、庶民的なギサニムは
「オオサカ?フクオカ?」
「東京」
「?」
ドンギョン東京
というとわかったらしい。

明るくて話し好きなギサニム運転手さんと会話を楽しみ、高速道路を通って空港に向かう。

釜山の市場はやはり農協農水産物百貨店が一番、良いものが新鮮で安い、とか観光客は中国、ベトナム、日本が多いとか、海雲台のマンションはほんとに高級、といった釜山生活事情に耳を傾ける。
途中の並木で
「サクラ、ぜ~んぶサクラ」
日本人を乗せたときに覚えた日本語で教えてくれた。

済州島から出て来て五十年、ずっと個人タクシーをやっていること、とうとうと流れる大河、洛東江ナクトンガンの川岸を走ると
「コレぜ~んぶサクラよ。ハナミキャクすごい」

ずっとずっと続く桜並木に私たちは驚いた。

サクラは済州から日本に伝わり、蜜柑は和歌山から済州島に伝えられたけれど、済州島の蜜柑は小さくて美味しくないという話に、あっそれそれと思い出したのが、ソメイヨシノ韓国起源説だ。
すでに学術的に決着した問題だけど、韓国人の国民性が表れた論争だった。

どこまでも続く桜並木を車窓から眺めながら、一旦決めると猪突猛進でばく進する国だからこその今の韓国の力なのだろうと思った。

三十分で金梅国際空港に到着


「ほんとに面白い話が出来て楽しかったです。ギサニムありがとうございました」
夫はタクシーに張られた模範ワッペンを指さして
「素晴らしい!」とギサニムに言い、サヨナラを言った。

カフェでお茶をして、機内に乗り込み、空からの絶景を眺め、機内食を楽しみ、飛行機からの富士山のシルエットで郷愁に浸る。

2024/01/12
17:16  撮影
雲海に浮かぶ雄姿


17:34 撮影
成田空港が近づいてきた


成田空港に着陸。

家路を急ぐ。


※2012年ソウル ロッテ百貨店でオンギ入りキスンド伝統コチュジャンを買ったときのブログです。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?