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ロスギラー白ルギア対面について

おはこんハロちゃお。
名をゼロサム、ポケカしてる人にはぎんがという名前で知られる者である。

私は4月より知り合いからの勧めでロストギラティナを使い続けているのだが(正確には昨年の11月から使っているがDセグメントのスタン落ちに伴い一度は手放した)、現在の環境でもロストギラティナは一定のシェア率を維持している。

5/6~5/7に行われたCL新潟の勝率の統計が出たのだが、その中には気になる数字がある。

画像:ポケカブックさん(@pokeca_book)

ギラティナVSTARの対ルギアVSTARの勝率が、34.7%とかなり低い数字となっている。
(ポケカブックさんは基本的にロストギラティナとアルセウスギラティナを区別するため、この「ギラティナVSTAR」にアルセウスVSTAR軸のものは恐らく含まれていない)

元々ロスト軸はルギアVSTARに対してやや不利と言われていたが、いちげきルギアに対してはそこまで不利だとは個人的には感じていない。
となると、この時のロストギラティナは直前に急増した白ルギアに負けている可能性が高いだろう。

というのも、白ルギアにはロストの天敵であるこのカードが多投されている。

ご覧の通り、このカビゴンは技の効果を受けないため、ヤミラミの「ロストマイン」とギラティナVSTARの「スターレクイエム」を無効化する。しかもHPが高めで、ウッウで倒すことができない。
これがロストギラティナが白ルギアに苦戦する原因である。

基本的にロストギラティナ側がカビゴンを倒す手段としては

①おとぼけスピット2回で1体獲る
②月光手裏剣+おとぼけスピット2回で2体獲る
③月光手裏剣2回で2体獲る
④ひきさく
⑤ロストインパクト

これらが上がってくる。

まず、相手がウッウを一撃で倒してくるため、①は論外だろう。そもそもウッウはデッキに入って2枚のため、そんなに何回もウッウを起動できない。

③も、月光手裏剣を2回も打つのは非常に困難なため(1回目を打った返しに輝くゲッコウガが倒されるためかがやくゲッコウガ自体もすごいつりざおでサルベージしなければならない)、あまりに非現実的である。そもそもゲッコウガにミラージュゲートを2回も使ってしまうと後でリソースが枯渇して他のポケモンが技を打てない。

④の場合、カビゴン側が基本的にV、ex以上のポケモンを一撃で倒してこないため、安定してカビゴンを2体倒す手段となるが、ベンチにルギアVまたはVSTARが控えている場合、返しのターンでギラティナVを倒されてしまい、サイドを2枚献上することになるためあまりお勧めはできない(ルギアVにすでにダブルターボエネルギーがついていれば倒されないが、ダブルターボをコストにして逃げる→ジェットエネルギーで再び前へというムーブもあるため注意が必要)。
ベンチにルギアVが控えていない状態でならこのルートを考えてもいいだろう。

現実的になってくるのは②と⑤である。特に②はCL新潟で少し話題になった、勇気のお守り採用の白ルギアに対する回答にもなってくる(カビゴンにつけられても手裏剣スピットでちょうど200)。
ただし(③も同様だが)、カビゴンを2体同時に場に出してもらわなければこのプランは通せない。大抵の場合は2体目が出てくるのでそこまでの心配はないが。

しかし、個人的に一番現実的だと感じたのは⑤
「非エク1体倒すためにロストインパクトを打つのか?」と感じた方も多いだろう。しかし、きちんとした理由がある。

そこで、注目していただきたいのはアーケオスである。

ルギアVSTAR側の盤面としては、こんなイメージになると思われる。
皆さんもご存じの通り、アーケオスが必ず2体並ぶことになる。
(相手が事故っていて1体しか並ばないこともあるが、その場合はエネルギーの供給が間に合わなくなるためそう苦戦しないだろう。そのため2体並んだ前提で考えることとする。)

注目していただきたいのは、アーケオスのHPはカビゴンと同じく150で、カビゴンと違いロストマインが通るということである。

「150」は90+60なので、月光手裏剣+ロストマインでちょうど2体倒せるラインである。
(ロスト対策のかがやくアマージョで打点をズラされる可能性もあるが、レシピを調べたところアマージョを採用している白ルギアはほとんどなかった。そもそもあのカードはバトル場に呼ばれて動けなくなったり逃げエネを使わされたりしてエネ切れを起こす負け筋にも繋がるし、そもそもカビゴン自体がロストに強いので入れる必要はないということだろう)

ポケモンカードは必ずしも目の前の敵を倒す必要があるわけではなく、サイドを6枚とれば勝ちなのである。
つまり、カビゴンは一旦放置してアーケオス2体を倒してもよいのではないだろうか。

もちろんアーケオスが狙われ出すとエネの供給路が途絶えるため相手はあわててポケモンにエネルギーを付け始めるだろうし、エネのついたカビゴンが生き残るため攻撃がまた飛んできてしまうが、アーケオスが生きていれば目の前のカビゴンを倒してもまた次のカビゴンが殴ってくるため、大して変わらないことになる。あくまでサイドを2枚とるためのアーケオス狩りである。

この場合、プランとしては

壱、アーケオス2体に月光手裏剣+ロストマインで2枚
弐、ルギアVSTARにスターレクイエムで2枚
参-A、カビゴン2体にロストインパクトで2枚
参-B、ネオラントVまたはイキリンコexにロストインパクトで2枚
参-C、ネオラントVまたはイキリンコexにロストマイン2回で2枚

こうなってくるだろう。

月光手裏剣はロスト軸の場合1試合に打ててせいぜい1発なので、アーケオスを倒すルートでいくならカビゴンに月光手裏剣を打つルートはとれない。これが上述した⑤が一番合理的だと判断した理由である。
ルギアVSTARはスターレクイエムで倒せるため、このルートであればロストインパクトをカビゴン以外のポケモンに打つ必要性はないため、カビゴン2体にロストインパクトを打っても問題ないということになる。

順番としては、
①月光手裏剣
②ロストマイン、サイド2枚
③ボス(ルギアVSTAR)→スターレクイエム、サイド2枚
④ロストインパクト、サイド1枚
⑤ロストインパクト、サイド1枚

このようなイメージになる。もちろん多少順番が変わっても構わない。
もちろん相手のベンチにネオラントVやイキリンコexがいればロストマインやボス→ウッウを駆使して倒しても良いが、崩れたスタジアムでダメカンが乗ったそいつらを避難させられる可能性もあるので注意。

問題点としては、先2や後1でやることがないということである。
というのも、基本的にミラージュゲートを使えるようになってから動き始めるため、ロストが7枚溜まっていないとやることがない。
あえて言うなら、ウッウでカビゴンを突っついておけばそのカビゴンをロストインパクトではなく2回目のおとぼけスピットで楽に倒せるということくらいか。

となると、最初のターンに3体目のキュワワーを出して、先2ミラージュゲートを決めてもいいのではないかと考えている。
相手のバトル場はカビゴンまたはルギアVのため、ロストインパクトをどちらに打ってもいいということになる(特に先2で相手のバトル場がルギアVだった場合、相手はベンチにもルギアVを置くためサイドがとりやすくなる)。
後攻の場合も、基本的にキュワワー(場合によってはウッウ)が前で最初のターンが終わるため、相手としてはルギアよりもカビゴンでそいつらを倒したがるはずなので、ジェットエネルギーを使ってカビゴンを前にする可能性が高い。

そう考えると、2ターン目にミラージュゲートを決められるのであれば決め得ということになる。

先攻
・2ターン目に相手のバトル場がルギアV
→ルギアVが後ろにもう一体立つのでルギアだけで合わせて4枚確定でとれる(ルギアが1体だけならアッセンブルスター打ち損ねるのでイージーウィン濃厚)のでロストインパクト打ち得。
・2ターン目に相手のバトル場がカビゴン→カビゴンは元々ロストインパクトで倒す算段なのでよし。

後攻
・こちらがキュワワーを前にして終われば相手は高確率でカビゴンで殴ってくるので後2ロストインパクトでOK。先2ボスギラティナVは事故なので考えなくていい。
・相手がルギアVSTARでキュワワーを殴ってきた場合、そのルギアVSTARをギラティナVSTARで倒してしまえば相手はルギアを失うため、次のターンギラティナVのひきさくで安全にカビゴンの相手をできる。ルギアがもう一体立ったらそれはそれで2体目のルギアでサイドを計4枚もらえるのでおいしい(あとは手裏剣マインでアーケオスをとるかネオラント辺りをとるだけでいい)。

こういうイメージである。
手札を見て、先2ミラージュゲートを決められそうならそれを狙っていいだろう。

つまり、盤面は
バトル場:キュワワー
ベンチ:キュワワー×2、ギラティナV×2、かがやくゲッコウガ

こうなってくる。
(セイボリーで崩壊するが、セイボリーの入ったルギアは今のところ見たことがないしそもそも後1でそんなのわざわざ打つ余裕なんてないので大丈夫。多分)

仮に先2ロストインパクトまでいけなかったとしても、正直先2はやることがないのではなえらびとアクロマでターンを終えていいと思う(ただし後2で殴れないと多分間に合わないので後攻の場合はできる限り頑張った方がいい。後2ミラージュゲートが無理なら後1後2でウッウを起動してカビゴン一体だけでも倒したい)。
それに、先1でキュワワーを3体出すと相手は先2ロストインパクトを警戒するため、2体目のルギアを置くというムーブを誘発できる可能性が高い(ルギアデッキはルギアV4投なのでルギアVスタートが一番多い上、後1だと風読みくらいしかやることがないため高確率でルギアを前にして最初のターンを終えてくる。なので倒される可能性があるなら2体目を置かざるを得ない)。そうなればサイドレースが楽になるため失敗しても成果は得られたことになるだろう。

最初の手札7枚を見て、先2ミラージュゲートまでいけそうな手札であれば上記のような盤面を作って頑張ってみる。明らかに無理そうなら無理をせず3体目のキュワワーではなくウッウを置く。これでいいと思う。

また、白ルギア対面で気を付けなければならないことは他にもあって、

1、ミカルゲはかならず置く
2、どこかでシンオウ神殿+ツツジを挟む
3、ボスの指令を無暗にロストしない

1については、ネオラントVとアヤシシVを抑えるため。先2や後1くらいなら許してもいいが、3ターン目以降のルミナスサインはボスの指令→ギラティナVで使われる可能性が高いため、それをされるとサイドレースが一気に苦しくなる。また白ルギアがVSTARを一撃で倒す唯一の手段としてアヤシシVのバリアーラッシュというのがある。最後の詰めでフロンティアロードを許してしまうと負け濃厚なので、最初のターンはおけなかったとしても、できる限りどこかのタイミングでミカルゲは置いておきたい(特に終盤)。ネオラントはそれ自体がサイド2枚分なので最悪置かれてもいいが、アヤシシのフロンティアロードは防いでいこう。

また、ギフトエネルギーで手札を増やされると相手に勝ち札を引かれる可能性が高いので、ギフトエネルギーの発動はできる限り防ぎたい。勘違いしている人も多いが、効果で気絶させた場合ギフトエネルギーは発動しないため、ギフトエネルギーのついたルギアVSTARをスターレクイエムで倒す分には問題ないが、カビゴンを倒す際には気を付けよう。中盤以降ロストインパクトでカビゴンを倒すタイミングで神殿ツツジするのが一番望ましいか。

また、ボスの指令でルギアVSTARやネオラントVを引っ張って倒すタイミングがどこかであるはずなので、ボスの指令を1枚は必ず温存すること。

以上が対白ルギアにおける私の考えである。
実際私も白ルギアにはほとんど勝てていなくて、途中まで接戦にはなるものの「後1ターンあれば…」という紙一重の差で負けることが多い。正直練度の問題もあるだろうし、これからは上記の考え方を意識して対戦していきたい。

白ルギアはCLの統計を見る限りでは勝率はそれなりに良く、増加する可能性男高い。

これからシティリーグを控えている人もいるだろうし、JCSも基本的に今の環境のまま迎えることになるため、この記事が役に立つこともあるのではないだろうか。

最後に、ヘッダー部分に今の私の構築を載せてある。
真姫ちゃんの可愛い顔が見えるように置いたため少しわかりづらいかもしれないが、目の保養だと思って頑張って見てほしい。

では、これからの皆さんの検討を祈る。


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